街で使うためのゴアテックス「インフィニアム」とは?

街で使うためのゴアテックス「インフィニアム」とは?

※2022年8月更新

 

こんにちは。はじめまして、スタッフNといいます。
今日からブログを書いていきますのでよろしくお願いします。

2018年秋に登場し、アウトドアブランドを筆頭に順次採用している「ゴアテックス インフィニアム プロダクト 」というものがあります。
ゴアテックスの中でも珍しい「防水性はうたってません」の宣言が斬新なアプローチでしたが、一体どんなゴアテックスなのでしょうか。

 

従来高い防水性・防風性・透湿性がウリであったゴアテックスが試みる新しいシリーズの「インフィニアム」は、あえて高い防水性を捨てています。完全な防水性を保つには大きなメリットと小さなデメリットがあるんです。
防水機能はどうしたってレイヤーが必要であり、メンブレン(ゴアテックスの生地)の多少のごわつきや硬さ、重さといった点では着る人の負荷にならざるを得ませんでした。それでも十分に快適とも言えましたが、「インフィニアム」でそのネガティブな要素をなくしてしまいました。

 

ゴアテックスってどう違うの?


 

ES-WEBをご利用の方なら「ゴアテックスの3レイヤー」なんてフレーズをよく耳にすると思います。いわゆる高い防水性・高い防風性・高い透湿性という半端ないスペックを持っているのがコレ。この中でもグレードで分かれていて「PRO」とつくものは極めて優れた防水防風透湿性を誇り、非常にタフな製品になります。
機能が高い反面、メンブレンや縫製なども高い基準を要求されるためどうしても硬さや重さ、着心地は落ちていきます。

そこで街着としてバランスが良いのが「ウインドストッパー」でした。
「ウインドストッパー」のシリーズは生地同士の縫い合わせにシームシーリング(圧着テープによって縫い目を覆い隠す)ことをしていないため縫い目からの浸水は防げませんが、防風性は完璧であり透湿性も3レイヤーに劣りません。
そしてメンブレンもやや簡素になるので着心地的には柔らかさと軽さがアップします。これが街着に適している要因です。都会では移動は車や電車が多く、そこまでの大雨に降られるようなことさえなければこれで十分。
とはいえ、新潟のように大雪が降るような地域では3レイヤーの方が重宝することもありますが、水の侵入に強いのが特徴ですから、雪が溶けて染み込んでこない限りは、やはり「ウインドストッパー」でもカバーできます。

しかし、今回紹介するインフィニアムは今までファッション分野で活躍してきたゴアテックスとは少し違います。
最もキャッチーな特徴だった防水性に関しては上2つに比べて機能を落としている代わりに、どうしても解消できなかった柔らかさや着心地といった快適性に関わる部分に特化したシリーズです。
従来の防風性・透湿性と同等の機能をもちながら、防水性の代わりに快適性を備えたことで一層街着に適したラインナップが作れるというわけです。

 

このパラメータは勝手に作ったものですので、大体の目安として捉えていただければと思うのですが(ゴアテックス公式見解ではありませんあしからず)、左に行くほど専門性(アウトドアに適する)が増し、右に行くほど街着に適していることになります。
ファッションの世界では3レイヤーのゴアテックス、2レイヤーのゴアテックス ウインドストッパーがよく使われてきましたが、新たに「インフィニアム」が加わったことにより従来表現できなかったソフトなブルゾンやウールの表生地の風合いを活かしたものづくりができるようになったのです。
ゴアテックスの代名詞のように使われる防水性というキーワードですが、一方で透湿性も素晴らしいものです。たとえばノンネイティブのスニーカーや革靴にも採用されてきたように、ムレの軽減もまた快適性の一つ。風を通さず、ムレは防ぐ。意外とこういった機能のプロダクトはなかったかもしれません。

 

※2022年現在、GORE-TEX WINDSTOPPERはGORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPERとして継続されています。

 

インフィニアムに防水性がないなら悪天候では使いづらいのか


 

防水性がないからアウターとして機能的に劣るかというとそう短絡的な話でもありません。
< インフィニアムを使う製品は大抵の場合表地に撥水加工を施すなどし水に強い仕様になっているからです。もちろんそうではない製品もあるかもしれませんが、ゴアテックスを使用する手前、撥水させないというケースは少ないと思いますね。それに雨の侵入を防ぐためのシームシーリングもインフィニアムで使う場合もあります。 そもそも今までのゴアテックスとは考え方が異なるものですから、使い方も異なってきます。先程にも書いたようにソフトな風合いをダイレクトに活かせる点でファッショナブルな使い方ができますし、シルエットや素材感などを損ねずに使えるのが新しい。

めちゃくちゃざっくり言うと、ゴアテックスユーザーは従来の「冬はゴアテックス最強だぜ!」のジャンルと、「インフィニアムおしゃれだし快適だぜ」のジャンルに大別されます。
着こなしや使い方に合わせてまた選ぶ楽しみが増えたと言えるでしょう。

 
 
 

 

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