春だけじゃもったいない、Goldwinの本気ゴアテックスジャケット

春だけじゃもったいない、Goldwinの本気ゴアテックスジャケット

こんにちは。Nです。
この春のES-WEBはアウターが2軸に大別できましで、それがハイテクとローテク。カズユキクマガイ、マーカウェア、ノンネイティブらが作っているコットンやウール系のアウターがローテクであるのに対して、アタッチメントや今回紹介するゴールドウィンが作っているのが化学繊維系のハイテクアウターです。

 
 
 

Goldwin / ゴールドウィン
GORE-TEX Hooded Mountain Jacket
GL00101P
¥85,800


カットソー:nonnative DWELLER L/S TEE COTTON JERSEY OVERDYED(サイズ2)
ボトムス:nonnative DWELLER 4P JEANS TAPERED FIT C/P 12.5oz(サイズ0)
シューズ:CONVERSE ALL STAR
モデル:身長175cm、体重52kg

ダウンジャケットなどにも感じられる、ソリッドで実用性に富んだムダのないデザインのマウンテンパーカ。かなりがっしりとシェイプを保つナイロン生地を使った、言うまでもなくゴアテックス搭載のこちら。防水性、防風性、透湿性の3つを高い水準でクリアしたゴアテックスはESでも常連のスペックですね。秋冬はもちろん春夏にも活躍するゴアテックスは、ワードローブに一枚あると本当に便利です。

 
 
 

ゴールドウィンのものづくりはアウトドア、特にスノースポーツがベースにあるため、大前提として機能的であることがブランドの根幹となっています。フーデッドマウンテンジャケットはその中で〈Lifestyle〉というカテゴリーのアイテムで、スポーツウェアでありながらファッション性に特化し都市生活の快適さとも結びついたコレクションのひとつ。ですから、そのままスポーツもできますしタウンユースでも浮かないデザインです。むしろ街着としてはかなりカッコいいですね。トレンドに左右されることなく長く愛用できるシルエット、機能、飽きが来ないシンプリシティな面構え。

 
 
 

最近のトレンドの傾向で考えると力を抜いた雰囲気のものに人気が偏っているように感じますが、こちらはそれとは真逆にあるかなり無骨で媚びない力強さがあるプロダクトです。フーデッドマウンテンジャケットの生地は本当にしっかりタフなナイロンで、パターンも少し細身でスッキリさせたキレイなシルエットなので、形が崩れず洗練性を損ねません。特に襟周りの立ち方はすらっとして良い形です。

 
 
 

ディテールにも迫ってみましょう。特徴的なフロントの胸ポケットと腹部ポケットの4つ。M-65ジャケットを思わせる配置でミリタリーっぽさもほのかに感じながら構造的にはかなりミニマルに仕上げてあります。例えばフラップの片側(体を中心に外側)にマグネットを仕込んであります。そのことでスナップボタンで留められていなくてもバタつきが解消されます。フラップを開けるとファスナーによるポケットがあり、腹部はそのポケットの上にハンドウォーマーポケットもある2重構造。ハンドウォーマーポケットにはハトメが付いていて、水抜きすることができます。

 
 
 

フード位置や裾周りに使われたドローコードには「コヒーシブストッパー」なるものを使っています。〈Cohaesive Garment Technology Inc〉というカナダのコードロックシステムを専門に開発しているメーカーのものを採用。二つのコードをまとめて扱える「CL201」を使っています。かなりマニアックな話ですね。先進的なアウトドアブランドなんかはよく使っている印象です。

 
 
 

特徴なのは特殊なロックシステムが生地と一体化していること。画像で言う電源ボタンみたいなところがそれです。ストッパーって通常プラプラと下がっているので、肌に干渉したり余計な凹凸が出る場合もあるのですが、それが無くなります。そして、生地の上からつまむことができるため、見た目を変えることもありません。絞る時はつまみながらコードを引き、緩める時はつまめば緩まります。

 
 
 

フードもバタつきを防ぐために後頭部と首下にマグネットを入れ、普段使わないときはスチャッとフィットしてくれます。被りたいときはマグネットが簡単に外れてくれますので、使い勝手の邪魔はしません。フードはフォルムが命。変に横に寝てしまったりすることも防げますし、アウトドアやスノーレジャーなどの風の強い場面でも効果を発揮します。

 
 
 

フード裏のと背中一直線のシームテープのみ、デザインされたテープに変更されています。他の部分は無地のテープです。ヘリンボーンのような柄はおそらくゴールドウィンのシンボルマークからヒントを得たものかと思います。ここも含めて見えづらい部分にまで配慮の行き届いた、こだわりのあるデザイン性が素晴らしいですね。しかもスポーツウェアらしく過度なデザインはしていません。表の縫製も極力目立たないように仕上げたことで見た目のさっぱり感の向上と水の侵入経路そのものを遮断する意味も兼ねており、非常に完成度の高い一着となっています。

 
 
 

春ならカットソーの上に一枚で着るのに十分。秋冬の寒い時期ならインナーダウンなどを使えば防寒具としても使えます。保温性はないため、幅広いシーズンで、しかも長く活躍することを考えるとそんなに高くないのかなと思います。本気のジャケットですからね。