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UPDATE: 2013年09月04日

denim aging diary #16

 

吉村、企画を奪う

 

早めに更新することになったデニムエイジングダイアリーです。
というのも訳がありまして、この企画を前々から乗っ取ろうと企てをしていた男がいたのです。
それはラウンジリザードのスタッフ吉村。

 

企画がスタートした今年のはじめ。時を同じくして彼もまたノンウォッシュデニムを買い、コツコツと穿き続けていたのです。
買ったジーンズはもちろんラウンジリザード。

 
 

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2013SS | Lounge Lizard | 6656 | 14.5oz SELVEDGE DENIM×WASH ルーズテーパードデニムパンツ | ¥17,850 

 

このデニムは2013春夏モデルのワンウォッシュタイプですが、吉村君は2012AWのノンウォッシュタイプを購入。
当時のことはよく覚えています。

 

吉村「工一さん、このデニム良くないスカ!?」(買い初め)
吉村「これ段々味出てきたんじゃないスカ!?」(着用一週間)
吉村「いやぁもうマジでヤバイくないスカ!?」(着用一ヶ月)
吉村「膝裏とかこの感じマジでウェースカ!?」(着用二ヶ月)
吉村「今度デニムエイジングダイアリーに出してくださいよ」ウェース

 

という経緯で今回に至ります。
実際、今回に至るまで何度か打診があったのですが、見事にスルー。
海に行くという大暴挙をトピックスにしなきゃならんのに企画乗っ取りなどもはや邪魔でしかないのですが、どうにも小野君に一言物申したいそうなので、登場してもらうことにします。

 
 
 

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吉村「ああ、今回のデニムエイジングダイアリーはこんなことやっちゃってんすか」
吉村「A.P.C.のデニムもったいないなあせっかく良いデニムなのに」
吉村「っつーか僕のデニムの方が良くないスカ?」
五十嵐「ものすごい自信だなお前(笑)どこからくんのそういうの(笑)」

 
 
 

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吉村「言っても小野さんスよね。『デニムを肩にかけて歩く男』で有名かもしれないスけど僕のデニムに勝てるんスか?」
吉村「A.P.C.のデニムは良いかもしれないけど穿いてる人が小野さんだからなあ」
五十嵐「…」

 
 
 

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吉村「じゃ、まあ早速乗っ取りに行きますよ」

 
 
 

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吉村「お、小野さん」
小野「あ?なに?」
吉村「僕のデニム良くないスカ?僕のデニムの方が良くないスカ?」

 
 
 

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小野「…」
吉村「…」
小野「…これどこの?」
吉村「ラウンジリザードに決まってるじゃないスカ!なに言ってんスカ!」

 
 
 

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小野「これとおんなじの穿いてるの?」
吉村「そうっスよ」
小野「どれくらい穿いてるの」
吉村「10ヶ月ス。小野さんまだ半年くらいスよね?もうこの時点で勝ちましたよね!?」

 
 
 

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小野「長く穿いただけで勝ちとか言ってんじゃねえよ!」
吉村「イタッなにすんスか!暴力反対スよ!」
小野「うるせえ急に来てなにケンカ売ってんだよ!」
吉村「この企画に物申しに来たんスよ!小野さん週に2回くらいしか穿いてないじゃないスカ!」
小野「うるせえ商売上仕方ねえだろ!」

 
 
 

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吉村「いやでも見てくださいよラウンジリザードのデニム良いでしょ」
小野「ちょっと説明してみてよ」

 
 
 

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吉村「ココ見てくださいよ、耳使ってます」
小野「…(細かい所に気を遣ったディテールだな)」
吉村「はいもう勝ちー」

 
 
 

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小野「なんでそれで勝ちなんだよ!」
吉村「痛い痛いすぐ殴る!」

 
 
 

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小野「でもまあ悪くないけどA.P.C.のこの素材感には勝てないっしょ(笑)」
吉村「いやいやいやなに言ってんスカ(笑)ラウンジリザードのもすげえ良いっスよ」
小野「オンスで言ったらこっちの方が厚いからね!かなりしっかりしてっから!良い味出っから」
吉村「いやでも見てくださいよ僕のデニムかなり良い味出てるでしょ」

 
 
 

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確かに味が出ている吉村君のデニム。
膝裏を見てみるとかなり立体的なシワができていて、穿き込んでいるのがよく分かります。
店頭にお越しのお客様は吉村君を見ているのでお分かりかと思いますが、事実、このデニムをよく穿いているのです。

 

ということで、スタジオに来てもらい、撮影してみました。

 
 
 

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お店の照明ではよく分かりませんでしたが、膝周りの色落ちが顕著に見られます。
フロントジップ周りも色落ちが分かりますね。

 
 
 

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吉村「ちょっとロールアップしたのも撮ってもらっていいスカ?」
工一「…うん、いいよ」
吉村「いやマジかっこ良くないっスカこの感じ」
工一「…うん」
吉村「え、ナンスカそのリアクション(笑)うすっ!リアクションうっすっ!」
工一「いや確かにカッコいいよ」
吉村「ッスよねー」
工一「これちなみに何回洗ったの?」
吉村「4回ッスね」

 
 
 

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全体図。
確かによく穿き込まれている。
ラウンジリザードのデニム、加工のアイテムが多いので、ノンウォッシュやワンウォッシュのデニムがどう変化していくのか知りたい方は多いのではないでしょうか。
吉村君が10ヶ月穿いた状態は参考になります。頻度としては穿き始め2ヶ月くらいはほぼ毎日穿いていたそうです。
10ヶ月で4回の洗濯を多いととるか、少ないととるかは別として「いやデニムが汚いとかモテないですよ」ということで、ある程度洗濯はきちんとしていた方が好感はもたれるようです。

 

ではもう少しズームアップしてみます。

 
 
 

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デニムに縦落ちが発生していますね。
色落ちはしているものの思ったよりヒゲが出ていませんね。

 
 
 

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この右ポケットの前部に角ばった色落ちを発見。これはきっと携帯電話を右ポケットに入れていた証でしょう。
ポケットにタバコやスキットルが入っていたような跡があるユーズド加工のジーンズはよく見ますね。
今の時代であれば携帯電話や財布なんかがそれに該当するのでしょう。
こういった経年変化こそ個人差が出て味がありますね。

 
 
 

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反面、バックポケットは何かを収納していたような跡はあまりありません。
吉村君のポケットの使い方が見て取れます。
ポケット口やベルトループの色落ちはなかなか進行しています。

 
 
 

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横膝は凄いですね。
多分吉村君のデニムの経年変化の中でもココが一番カッコいい箇所だと思います。
お手本のようなシワの寄り具合。特にサイドの強く色落ちしている部分がカッコいいです。

 
 
 

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膝裏はというとシワはかなり立体的なのですが、サイドに比べそこまで色落ちはしていないようです。

 
 
 

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裾先はダメージも確認できます。色落ちも凄いですね。
おそらくなのですが、ラウンジリザードのデニムは裾にシワをクタクタと溜めて穿くのが仕様の所為か、ギザギザとした色落ちになるのでしょう。
その際に足首の内側のシワ同士が歩く度に擦れて、いずれダメージに変わっていく。のだと思います。
この辺りは小野君の穿くA.P.C.のデニムと異なる要素ですね。
軽く糸のほつれも見られます。

 
 
 

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裾をロールアップしました。
片側のみ赤耳になったセルヴィッジデニムを使用。ちなみに裾先はシングルステッチ。これはA.P.C.と同じですね。
足首の内側の生地がやたらダメージ入っちゃっています。
これどうしてか聞いてみたところ、「アタッチメントのブーツ履く時にサイドジップに当たったりしてこうなっちゃうんです」とのこと。
それも味でしょう。

 
 
 

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ちなみにですが、ウエスト裏はこんな感じ。
吉村君が小野君に自慢していたディテールはこちらです。
眼に見えない所にまで気を遣ったアイテムって惹かれますよね。

 
 
 
 
 

いかがでしたでしょうか、突発的にお送りしたラウンジリザードのデニムエイジングダイアリー。
ラウンジリザードのジーンズも良い味が出ることが分かりましたね。
もうしばらく穿き込むと小野ジーンズ(ノンネイティブ・2年もの)に匹敵するかと思いますがそれはまたいつか。

 
 

次回は本編に戻り、また日本海からお送りします!
お楽しみに!

 
 
 
 
 

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吉村「一回しか登場しないんスカ…」

 
 
 
 
 

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