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テーマに掲げている「カーキ」とはなにか?

 

2015AWでは、改めてモノ作りの原点に帰り、見直そうとテーマ無しで挑んだが、2016SSでは「KHAKI」というテーマのもと、コレクションを完成させた。「KHAKI」とは一体何か、ミリタリーへのこだわりと独自性は何か、果ては今気になるライフスタイルに至るまでロングインタビューをデザイナーの石川俊介さんに敢行した。ここでしか聞けない、最新のMARKAWAREの裏側に迫る。
ES PAPER MAGAZINE Vol.4ではお届けしきれなかったインタビューの全貌をお届けします。

 
 
 
 
 

えー…今回の、2016年のSS(春夏)のテーマについて教えてください。

 

今回のテーマは【KHAKI】っていうテーマにしました。元々ミリタリーものとかをずっと作ってきてるんで、カーキっていう色が好きでした。ここ数シーズン、特に2014年の春夏なんかはオリーブ色を前面に出してやってたんで、ちょっと色目を変えたいなというのがまず一つあったのと、色をテーマにしてみるのも良いかなというのが一つあったのと。で、カーキっていくつか意味を中に持たせていて。うち、やっぱり軍モノが元々得意なブランドで。カーキって言葉自体が軍関係の人たちが着る戦闘服がカーキ色だから…例えば…【KHAKI】自体に軍隊みたいな意味があったりするし、カーキっていう言葉の語源が【砂埃】っていう意味で、その砂埃っていう言葉がずっと気になっていて…ずっと北アフリカに行ってみたいなって思っていたんですよね。チュニジアとかアルジェリアとかモロッコとか。2012年に行こうと思ったのが、ちょうど政情不安があってあの一帯がちょっと危ない感じになってしまって行けなかったんですね。憧れはいくつか理由があるんですが、一時、【ブルース・チャトウィン】という人の著作に凄いハマって、その人が色々なところに行っていて、例えばパタゴニア、アルゼンチンとかチリの一番南…南米大陸の端っこですけど、そこは一回行ってきたんですよ。あとは、アフリカの北の方で、向こうにいる【トゥアレグ族】っていわれるようなインディゴで染めた長い服を人たち…ラクダに乗ってる遊牧民の人たちを追いかけたりとか、そこに見に行きたいなと思っていたのが、ずっと頭の中に残っていて。

 
 

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コレクションを代表するカーキカラーの「ダスターコート」。オーバーサイズがモダンなシルエットを形成する。
【画像商品はこちら】

 
 

【砂埃】ということで北アフリカの砂漠なんかをイメージした感じにしたかったのがあったんですね。【北アフリカ】【カーキ】【戦争】とかっていうと、北アフリカで過去、大きな戦争があったのでいけば第二次世界大戦中にドイツ軍が北アフリカに進行してきてエジプト回りで攻め込んでいこうとしていたのがあって、その辺の軍隊のイメージを絡めていきたいなと。イギリス軍の軍モノを中心にしてミリタリーを構成しながら、【KHAKI】っていうテーマの洋服作りをしてみようと思ったんですね。なので今回はイギリス軍の軍モノから形を抜いたりしていますね。同時代じゃどういう人たちがいたかというと、元々はフランス領なので入植者もいたり、やはり【トゥアレグ】族のインディゴの着丈長めのものとかを混ぜながらコレクションにしていきたいなと。でも今やっぱりそんなに土臭い服をやりたい気分でもないので、もちろん土臭い服を入れながらもう少しサラッとした洋服にしたいなと思って全体を構成していきました。それで例えばイギリス軍はさっきお話したように、イギリス軍のものをベースにした洋服があって、そこにフランスの入植者のイメージで【ダスターコート】、フランスの古着で1930年代くらいの【ダスターコート】があったりとかフランスものの古着の【ワークジャケット】をコットンの素材で作ったりとかしながらっていう感じで作っていったんですね。ここまでが大きなテーマで、あとは春夏でここ数年、日本も凄い暑いんでなるべく軽い素材にしていきたいなと思ったので、素材感を今までより軽い感じにしているのと、【KHAKI】っていうテーマとは別の部分になるんですが、元々【和】のものが凄い好きで、今はデザイナーにしろブランドにしろ自分のもっているオリジナリティとかエスニシティ(民族性)とかを洋服に入れていかないといけない時代なのかなという気がしていて。そこで少しだけ日本のテイストを入れていきたいなと思って、ちょっとだけ織り交ぜながらやっていますね。

 
 

一個の【KHAKI】っていうテーマで色んなものが出てくるんですね。

 

テーマって難しいですよね、考えるの。結構。

 

そうですよね。

 

もっと軽い感じでやれれば良いんですけど、それが凄い嫌なんで、ちゃんとキーワードを絞っていくんですけど。今回は【KHAKI】が言葉として先にありましたね。でも一つの言葉に集約させるのは凄く難しいですよね。

 

いただいた資料の中で、【KHAKI】を掘り下げて書いていますが、他のメーカーさんではここまで明快なコンセプトの提案が少ないので、お話聞いていて凄い深いなと。MARKAWAREの特徴でもあるのかなと思いましたね。(カメラの)シャッター音が凄いな(笑)

 

こんなに撮られることないですからね(笑)

 
 

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インタビューはMARKAWAREの直営店である中目黒のPARKINGにて行われた。

 
 
 
 
 

石川さんお気に入りのアイテム

 

定番的なアイテムになっちゃうんですけど、コート類は凄く個人的にも好きで良いなと思っていて。素材も良いものをもちろん使っているし、中の付属類もちゃんと良いものを使って、それぞれ専用に作ってもらっていますし、縫製に関してもちゃんとこだわって、キチッとやってるんで、この辺の完成度は高いですね。それが筆頭ですね。今シーズンは…シーズンによって違うんですけど、2015SSの【ジャングルファティーグ】はとにかく細かい所をこだわって全部やるっていう作り方をして、生地の再現性や縫製仕様を昔のものに合わせるこだわりが入っていたんで、「そういう」完成度にはなっているんですけど、今回は作り方をデザインとかコンセプト重視にしているので、ものを作ろうと思った時に、デザインを入れれば入れる程、工場さんでの制約が大きくなってしまうんで、こだわれる部分が逆にこだわれなくなってしまったりがあるんですよ。逆に言うとオーセンティックなものの方がこだわりを凄い込めやすいんですね。ですのでオーセンティックなコートは完成度が高い感じがしますかね。

 

店頭でも2015年の春のコートは圧倒的に人気が高かったですね。見て触って本当に良いコートだって洋服の知識がない人から50歳の方まで。

 

嬉しいですね。

 

そういった反応からも読み取れるのかなと。

 

ありがたいですね。

 

MARKAWAREの洋服って手に取る方が多くて、通販よりも店頭での反応が良いですね。実際に手に取る方に伝わるのは完成度の高いものだからですよね。2016SSでは象徴するアイテムはなんだと思いますか?

 

面白いなと思っているのは、最近なかなかボトムスがうちのブランドとして難しい所で…ただ悩んでいる中で面白いアイテムが一つできたなと思うのは、シーズンらしい【グルカパンツ】ですね。帯で締めるようなパンツなんですけど、バックルを無くして長い帯にして。アレはシーズン性を表しているのかな。イギリス軍の【グルカパンツ】をベースにしながらちょっと【和】のテイストの帯使いになっていたりとか。素材も普通のチノではなくてちょっとだけ面白い素材にして。アレを中心に考えていくとコーディネートも凄く考えやすくなっていくんで。

 
 

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和と洋のハイブリッドとなった「グルカパンツ」。ベルトループをなくし、ぐるりと備わった「帯」でウエストを調節する。腰回りのニュアンスと太めのシルエットが旬らしさを感じさせる。
【画像商品はこちら】

 
 

ルックの中でも際立っていますよね。

 

そうなんですよ、結構使っているんですよね、色んなルックで。もう一つが今回力を入れて使っている素材が王子製紙の【OJO+(オージョ)】という紙をいっぱい使っていて、これが日本の気候に凄い合うっていうので、カットソー、ニット、布帛でも使っています。凄く涼しいですし着心地も良いですし面白い素材としてできあがっているので、この辺はぜひ見てもらいたいですね。もう一つは【ダスターコート(上記コート)】が分かりやすいかなと思います。砂埃を避けるためのコートなんで、元々中に着たスーツとかが汚れないように上を全部覆い尽くせるように作られているんでテーマとも合致するし、フランスの古着をほぼ形ズバリにして、ポケットの仕様を全部変えているのと、着丈の長さを変えてやっているんですけど、アレは非常に分かりやすいアイテムとして、ルックでも軍モノに見えたりとか面白い感じかなという気がしますかね。

 
 

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王子ファイバー社が開発した「OJO+」という強度のある糸を使ったカーディガン。もちろん洗濯もできる。速乾吸汗性が非常に高く夏向きの素材。抗菌効果もある。
【画像商品はこちら】

 
 
 
 
 

素材・縫製・生産がもたらす顔の完成度

 

洋服の縫製要素って大きく分けると三つあると思うんですけど、素材、デザイン・パターン、縫製。やっぱり洋服ができあがった時の最終的な【顔】とか存在感って何かというと、その三つがどうできあがっているかだと思っているんですね。やっぱり洋服としてちゃんとできあがっているものをメンズの洋服は絶対作っていかないといけないと思っているんですけど、そのためにはちゃんとした素材を作って、ちゃんとしたパターンをキチッと縫い上げていかないとそうはならないと思うんです。どれか一つがダメだと全部ダメになってしまうんで、それをこだわってやっていけば【顔】になるんじゃないかと。最終的には顔、洋服としての【顔】作りだと思うんですよね。

 
 

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全部そうだと思うんですけど、例えば机とか椅子とかも良い木を使って密度の詰まった木をちゃんと乾燥させて、それを家具のデザイナーの人たちがキチッとデザインしたものを技術がある人たちが作るからこそ良い家具ができあがって長く使える。木材が悪いと長く使うに耐えられないし、できあがったものも存在感として軽い・薄いものになってしまうし。そういうものを使おうと思うと良い職人さんが技術をもってやらないとできあがらない。デザインとして良いものにはならない。それと全く一緒だと思うんですよ。だから洋服もちゃんと良い素材でしっかり作って、デザインして、良い工場さんで縫ってもらわらないと、ものとしての完成度が上がっていかないと思うんで、それがモノの存在感になって、所有する人の満足に繋がっていく。メンズの洋服ってもちろん着てカッコイイは重要かもしれないですけど、所有する楽しみって重要じゃないですか。それを眺めながらお酒飲めるくらいの(笑)モノになっていないと。男性の楽しみ方ってそこだと思うんで(笑)やらないといけないんだろうなっていうのがずっとあって、その為にはちゃんと作っていますね。

 
 
 
 
 

再現性と独自性の追求

 
 

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難しいですよね…オリジナルのものをなるべく忠実に再現するっていうことをやっているんで、じゃあどこにオリジナリティがあるかって凄い難しいと思うんです。(既に)オリジナルがあるものだし。本当はその組み合わせだったりがオリジナリティになっていかないといけないと思うんですけれども…とにかく本当にちゃんと忠実に作りつつ、リサイズしたりとか。『ダメだな』と思っていることが、『洋服をコスプレにしちゃダメだな』と思っていて。極端なことをやり過ぎるとコスプレになってしまうんで。ファッションも行き過ぎるとコスプレでしかないし、軍モノを突き詰めていけばコスプレにしかならなくなっちゃうんで、そこをコスプレにしないように凄く気を遣いながらやっていますね。ただ、本物のクオリティになっていないと満足できない部分があるので、同等のクオリティにしながらコスプレにならないように注意してリサイズしたりとか、その時々の洋服に合わせられるようにしたりとか、それが決定的に異なるかは別にして注意している所ですね。

 
 
 
 
 

デザイナーが思うファストファッション

 

ある意味しようがないというか、あるマーケットの歴史って価格は下げていくのが当然のことですし、より色んな人に届けないといけないのはある意味社会正義だと思うし、しようがないことだと思うんですね。【ファストファッション】がどんどん広がっていくのもしようがないことだと思うんで。ファッションも生まれてから長い時間が経っていて、進化もほぼ止まった時代じゃないですか。それが大衆化していくというのは当然のことなんで、安くなっていくのはどうしようもないことだと思うんですね。でも果たしてそれが本当に良いのかはずっと疑問を持ち続けている感じですし、そうではない所で僕らはやっていかないといけないと強く思っていて。『より大衆に届くようにしていく』っていうのがある意味の社会正義だとした場合に、逆の正義の部分としては、良いものをキチッとした金額で売っていくことの社会正義が片方であると思っていて、それは何かと言うと、(MARKAWAREでは)オーガニックだったり良い素材をちゃんと使っているんですけど…これ全部天然資源で繰り返し生産はできるけど環境に負荷を与えながら繰り返すものなんで、『一番正しい商売って何?』って考えた時に、経済的な部分で考えれば『より少ない資源でより大きな金額を売り上げる』ことが正しいと思うんですよ。

 
 

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例えば1キロのコットンを採ったとして最終の製品になった時に1キロのコットンで作ったものが1,000円で売られているのか10万円で売られているのかということなんです。だったら一つの資源をなるべく高価値で売る方が経済が回るし使う人も資源を大切に使うことになっていくので、エコロジーやエコノミーの観点からも正しいと思っているんですね。良いものを買ってもらいたいし、長く着てもらえるようにしないといけないと思って商売をしています。昔、セレクトショップさんのインタビューで『エコロジーについてメッセージをください』と言われたんですが『良い洋服を買ってください』と。『少しでも長く着てください』とかなり昔に書いたんですけど、今でもずっと思っているんですね。同じ資源をどれだけ高い値段で売れて、どれだけ長く使ってもらえるかが一番エコロジーだと思うんで、高単価で売れるということはエコノミーも回るという話にもなっていく。お金がそれだけ動く、付加価値が生まれることになるのでそうしていかなければいけないんじゃないかと思って洋服作りを考えています。

 
 

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【ファストファッション】の話でしたね(笑)一過性ではない長く着られる洋服作りをしっかりとやっているつもりですし、【ファストファッション】よりは少し先の所での洋服作りをやっているつもりでいるんで、所有してもらえる満足だったりとかっていうのは【ファストファッション】にはないものにしているつもりなんですけどね。

 

僕、17(歳)の時に初めて買って、当時はmarkaですが、未だに引っ張ってきてずーっと着てるんですよね。現役でずっと使っていけるというか。(今伺った)そういう精神があってこそ僕が10年持っているんだなと。ファンとしてあたためてきた洋服がそういう思いの人だから手元にあるんだなと思えて凄く嬉しいです。

 

嬉しいですね。

 
 

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※※※ここからES PAPER MAGAZINE未掲載分です。※※※

 
 
 
 
 

石川さんが最近ハマっているコト、モノ、場所はありますか?

 

あのーハマっているというかやりたいことが今あって。海外旅行も良いですけど国内旅行が本当に面白いなと思っていて。さっきちょっと別の機会で話をしましたけど、飛行機とか電車(移動)が嫌いって話をインタビューの前にしたじゃないですか。車で走っていける所に行けるのが凄い好きで。そういう意味では、国内旅行っていうよりも今ね、車を改造して(笑)

 

(笑)

 

中に寝泊まりできるようにしようとしてるんですよ。

 

キャンピングカーみたいな?

 

いえ、ランクル(ランドクルーザー)にした(選んだ)んですけど、荷台にベッドを作りたくて。車でどっか行くの好きなんで、群馬の家(PARKING ASAMA BLUNCH)に行ったりすることもありますし、もっと長距離で、それこそこないだも鹿児島まで車で行ったりしてるんで。で犬も飼ってるし、中で寝られるようにしたいんで、中を改造していこうと。『#vanlife』っていうハッシュタグでインスタグラムでも出てくるんですけど、VANの暮らし。それはアメリカのデカいヴァンを改造してキャンピングカーみたいにしているのがあって、そういう写真をアップしているのがあるんですね。元々それはフォスター・ハンティントンっていうアメリカ人がラルフローレンで働いていてすぐ辞めて、ポートランドへ戻ってサーファーで、ヴァンであちこち周って。

 
 

 
 

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フォスターハンティントンの生活を写真集としてまとめた「HOME IS WHERE YOU PARK IT」。そのライフスタイルが世界中の人々を魅了した。3年間のVAN LIFEを終え、現在はツリーハウスを建てて自給自足をしている(画像はクラウドファウンディングで有名なKICKSTARTERより)。

 
 

 
 

その人が主催してサイトとか作ったりしてるんですけど、せっかくランクルにしたから荷台を改造して旅をあちこち行けるようにして、寝泊まりできるようにしたいなと。キャンプももちろん好きですし、良いと思うんですけど、テント張ってとかセッティングがめんどくさいんですよ(笑)結局一泊だったらセッティングして飯作って寝て起きたら片付けて帰らないといけないじゃないですか。それめんどくさいんで、車の中で寝られるようにしちゃう方が良いなと思って。であちこち色んな所を周りたいと思って改造計画中で、内装屋さんとやろうとしてるんですけど。

 

周りたい所とかあるんですか?

 

もちろん、北海道とか楽しくて良いじゃないですか。何年か前、北海道はハチロク(トヨタ86)出た時にBRZっていうスバル版が札幌のニッポンレンタカーがレンタルするっていうので、それ借りて3日間くらい走り回って凄い楽しかった思い出があるんで、北海道はもう一回泊まりたいと思うし、九州くらいまでは車で行けるし、四国も長い間行けてないし、結構行きたい所ありますね。そこに一番興味がある(笑)

 

(笑)今回の質問の中で一番楽しそうでしたね

 

ね(笑)

 
 
 
 
 

本筋に戻りますが、MARKAWAREの洋服はどんな人に使ってほしいですか?どんな使い方をしてほしいですか?

 

あまり『どんな人』っていうことは考えたことが無くて、気に入ってくれた人はみんなに着てもらえるのが一番嬉しいと思うんで。でも、凄い色んな人に着てもらいたいという思いはそこまで無くて、本当に好きになってくれる人がしっかりとモノとして惚れてくれるのが一番嬉しいなと思うんで。どんな使い方という話だと、なるべくちゃんと作ろうと思って作ってるんで、ガンガン着てもらって長く着てもらいたいなというのが理想ですかね。突発的に買ってすぐ捨てるとかダメになるとかいうものにしたくないと思ってるんで、少しでも長く。タンスの中に十年ほったらかしていたかもしれないけど、次に引っ張ってきた時に『良いな』と思ってもらえる洋服にしたいと思っていますし、最初は洋服のこと分からなくても何年かした時にある所を見たら『ああちゃんとこだわって作ってるんだな』と分かる洋服にしたいと思ってるんで、そういう所を一個一個洋服で知ってもらえるようになれば良いなと思っています。

 
 
 
 
 

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石川 俊介
兵庫県出身。2002年F/Wにブランドスタート。設立以来、一貫して国内生産にこだわり続けている。レーベルの刷新を続け、現在はMARKAWARE、marka、Utility Garmentsの3つを同時展開している。MARKAWAREでは生産背景をユーザーにも知ってもらえるよう「トレーサビリティ」システムを導入している。

 
 
 
 
 

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ESSENCEが別注したオールブラックのアイテムたち

 
 

 

ESSENCEのためだけにコットンタイプライター生地のダスターコート、ワークジャケット、ブリティッシュアーミーチノをオールブラックで製作していただきました。カラッとしてクセのないオーガニックコットンを使ったタイプライター生地はスイスのREMEI社を中心にオーガニックコットンづくりを目的とする「bioRe PROJECT」で作られたコットンを使用しています。良質な素材の風合いを活かすために旧式のシャトル機を使い生産。しっかりとしたハリ・コシがあり、春夏のウェアに適した素材です。
詳細は各画像リンクからご覧ください。

 
 
 
 
 

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