家で音楽を聴こう
家にいる時に音楽を聴く人は昔に比べて少なくなってしまったかもしれませんが、今この時期だから楽しめることもあります。家にいる時間を楽しく過ごせるように、サブスクリプションで聴けるおすすめのステイホームミュージックを提案。洋服とは全くもって関係がないですが、ESの洋服が好きな人は音楽が好きな人も多いハズ!
松任谷由実/きっと言える(1973)
ご存知ユーミンの最初期に出たシングル。カップリングは「ひこうき雲」が収録された、今も喉から手が出るほど欲しいシングル。この頃ユーミンはまだ19歳。多摩美術大学に通う女子大生ですが、鬼のように転調する恐ろしい楽曲を世に出しました。プロデュース集団〈ティン・パン・アレー〉の前身である〈キャラメル・ママ〉が参加しています。
MEN I TRUST/Seven(2019)
80〜90年代の音楽が返り咲いているのは先程書いたとおり。海外でもその風潮は顕著。〈Men I Trust〉は2014年結成のカナダの若いバンドで、メランコリックなメロディーにナイーブな声を乗せたどこか懐かしい雰囲気のある楽曲が特徴。MVも4:3のアスペクト比にダサい歌詞をわざと入れるなど世界観が良い。
羊文学/恋なんて(2020)
フジロックフェスティバルへの参加も決まっている男女混合バンドの今年のミニアルバムから。最近こういう曲聴いていなかったなと昔のことを思い出すような少し大人っぽい青春を感じる音楽性。いわゆるシューゲイザー的な一面のある、まっとうなスリーピースバンドですがこういうシンプルなバンドは今なかなか良いですね。
The Pretenders/Brass in Pocket(1980)
誰もが昔に一度は聴いたことがあるだろう懐かしい一曲。個人的にはこの曲と言えば映画〈Lost In Translation〉の劇中に出てくるカラオケのシーンで、スカーレット・ヨハンソンが歌っているのがとても印象的。同じシーンで歌われる〈はっぴいえんど〉の「風をあつめて」も非常に印象的。
Fazerdaze/Reel(2014)
ニュージーランドのシンガーソングライターが作るみずみずしく、紫外線の強い青い空を想起させる本当に爽やかな曲。宅録して作られたインディー・ポップバンドっぽさがあります。声質は〈My Bloody Valentine〉のビリンダを彷彿とさせ、ソングライティングは〈John Mayer〉の「No Such Thing」のような雰囲気ももっていますね。
菅野よう子&Ilaria Graziano/Where Does This Ocean Go?(2004)
NETFLIXで始まった新しい攻殻機動隊がもったいなくてまだ手を出せずにいるわけなんですが、神山健治監督作品である〈Ghost in the Shell S.A.C.〉のサウンドトラックに収録。言ってしまえば〈Bjork〉の「Hyper-Ballad」そのものだと思うんですけど、攻殻機動隊の世界観にはバチッとハマる佳曲。お時間のある方は押井守監督作品の映画から総ざらいしましょう。
Tyler, The Creator/GONE, GONE / THANK YOU(2019)
〈The Internet〉や〈Frank Ocean〉が所属している集団〈Odd Future(Odd Future Wolf Gang Kill Them All)〉のリーダーによる2019年に出た名アルバムから。この曲は〈山下達郎〉の1988年にリリースした「Fragile」をサンプリングしたことで話題となりましたね。最the高。山下達郎の楽曲はサブスクリプションサービスにあまりラインナップされていません。
STUTS, BIM, RYO-Z/マジックアワー(2019)
2019年の7月にリリースされたこともつい先日聴いたばかりなのにと錯覚するほどフレッシュなサマーチューン。〈STUTS〉のビートメイキングはもはや言わずもがなのクオリティです。〈BIM〉のラップスタイルは90年代のジャパニーズヒップホップへのリスペクトとユーモアが強く感じられ、〈Ryo-Z〉は相変わらずヤバスギルスキルなラップを披露。
Low Roar/Don’t Be So Serious(2019)
失礼なのは承知で日本で全くの無名と言って差し支えないと思うのですが〈Low Roar〉はPlay Station 4用ゲーム〈Death Stranding〉で多数の楽曲が起用され一躍有名に。ゲームの主人公であるサムを演じたノーマン・リーダスを動かしながら広い大地でこの曲がかかると鳥肌が立つほど。傑作ですのでまだプレイしていない人は〈Low Roar〉の曲とともにこの機会に楽しんでください。
Brian Eno/Ambient 1(1978)
今回のプレイリストの中でも最もリラックスしていただけるのがこちら。1978年に空港での環境音楽をコンセプトに作られており、あらゆる状況を邪魔しないアンビエント・ミュージックは家でくつろぐときにはピッタリ。初めて聴いた時に衝撃を受けました。このシリーズは4枚ほどありますがどれもおすすめです。ちなみにブライアン・イーノはウィンドウズ95の起動音(「The Microsoft Sound」)を手掛けています。