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UPDATE: 2014年10月21日

【Product Focus 2】 ATTACHMENT / アタッチメント C/Wカシミヤ鹿の子裏毛 プルオーバーパーカ

 

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前回スタートした「Product Focus」。
ES-WEBが自信をもってセレクトしているグッドプロダクトの、細かなディテールや品質の高さにフォーカスしご紹介していく企画です。
今回ご紹介するのはATTACHMENTのC/Wカシミヤ鹿の子裏毛 プルオーバーパーカです。

 

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コットンとウール、それにこのパーカの隠し味となるカシミヤを混ぜた鹿の子素材を使用したプルオーバーパーカ。
見た目からも分かるように、ボディに対してフードが大きく作られたオリジナルシルエットです。
プルオーバーパーカはフードをかぶると首元が少し窮屈でフードのてっぺんが張る感じがしますが、これは大きいのでかぶっても窮屈さはさほどありません。
鹿の子らしい陰影の付き方も独特です。表面のざらつきが色合いの深みを見せてくれています。
そしてフードから垂れるドローコードはかなり長く設定されているのも、ATTACHMENTのパーカの大きな特徴といえます。

 
 

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生地表面にクローズアップしました。
一般的にプルオーバーパーカに最もよく採用されるのはいわゆる「スウェット」素材でしょう。皆さんもよく知っている素材です。アレとは違い、鹿の子の凹凸感が見えていますね。ただしポロシャツに代表されるように、肌への接地面が少なく、透け感のある夏向けの鹿の子の印象とは全然違います。
決してコットンだけでは生まれない、毛羽立ち具合。これはウールの影響が大きいです。冬向けの素材らしい暖かい素材です。
実際、昨年の同モデルを購入したATTACHMENTのスタッフは「相当暖かいッス」っとのこと。結構肉厚で、しっかりしています。伸縮性もありますが固めです。1年着込んだスタッフからも「よれたり、伸びたりしていない」とのことで耐久度も抜群に良いです。

 
 

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裏側は裏毛素材です。
「裏毛」…よくみる言葉だと思いますが、裏毛とは輪っかのように織り上げられたふっくらとした生地。表側は平織りの組織が一般的です。保温性が高く上部な組織。スウェットの大半がこの裏毛か、裏毛を毛羽立たせてより保温性を高くした裏起毛と呼ばれるものを使っています。
Tシャツや半袖のカットソー、タンクトップなどを中に着て、直接肌で触れても気に入ってもらえるでしょう。
ウールを使っているせいか、起毛感は強めで、パイルがやや潰れた感じに見えています。生地自体がギュッと目の詰まった生地ですので、そういったところも起因しているのかもしれません。

 
 

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リブ部分はボディと異なりコットン100%のものを使っています。生地感が全然違いますね。こちらはカットソーやスウェットらしいツルッとした質感で非常に柔らかさを感じます。伸縮性も鹿の子部分に比べ高いです。ボディに合わせたかのように肉感のあるリブです。
締め付けは程よく、だらしないシワの溜まり方はしません。
ちなみに、ここ最近のATTACHMENTのアイテムの中ではタイトなシルエットです。公式サイトのルックブックでも注目されていましたように、レザージャケットなどの中にも着られるほどです。

 
 

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フードの付け根を見てみると、首元で大きく交差していることが確認できます。この仕様によりフードが高く持ち上がり、首周りにボリュームが出る仕組みです。フードももともと大きく、生地もしっかりとしているため、かなり高く持ち上げられています。
ぺたんと寝るフードはこのように生地が交差していないことが多かったり、生地が柔らかかったりしますね。これは好みですので、どちらが良いというわけでもありませんが、フードの存在感はやはり持ち上がった時の方が強く主張できます。

 
 

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フードの内側に一部、ドローコードが見えている箇所があります。これは一体どういった意味があるのでしょう?不思議にお思いの方もいらっしゃるかもしれません。メーカーからも特にコレといった説明も受けていない箇所ではあります。
ただ、皆さん、ドローコード付きのパーカを着たことのある方なら必ず一度は経験しているであろうことがありますよね。それはドローコードの左右の長さが違ってしまうこと。
着ていくうちにドローコードがだんだんずれてきてしまい、長さが均一になっていないことがあります。そんな時は一方を引っ張ってフードをギュッとした状態にしてから徐々に生地を伸ばしていく…これが結構面倒です。
ちょうど中間位置にあるこのドローコードが見えた箇所があるとそれが解消されます。たとえ長さが左右違ってしまってもこの位置で調整できることでとてもイージーになりますよ。

 
 

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そのドローコード。まるでスニーカーのシューレースのような平紐。おそらくパーカのドローコードには丸紐を使うことが多いかと思います。だからこそ左右のズレも出やすいのでしょうが、平紐のお陰でもともとズレにくい性質があります。理由は簡単で、フードの中で生地とドローコードが触れる面積が大きいか小さいか、また引っかかりがあるかないかということになります。
紐の先端はメタルパーツで閉じてあります。この仕様もカジュアル衣料メーカーだと接着か樹脂で巻くかが普通ですが、これだけで高級感が出ますよね。少し重さも出るのでまっすぐ垂れやすくなります。見た目も良いのですが、ちゃんと機能もしています。
これだけ長い理由はデザイナーが長い方が好きだからだそうです。

 
 

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胴回りを横から見てみました。脇に縦長の生地を使っています。
パーカといえば代表されるのがChampionのリバースウィーブでしょう。サイドパネルにリブをあしらい、生地の伸びを抑えた名作です。そのパーカにも似たディテールですが、こちらは生地が同じですね。対してリブは切り替えを施していません。
これはどういうことなのかと言いますと、洋服というのは縫い目に沿って生地が折れる性質があります。当然ですね。皆さん洋服を畳む時も縫い目に沿って畳んでいますよね。妙な折り目を付けないためでもありますが、洋服の性質上、縫い目で折るのが普通です。センタープレスされたパンツなどは除きますが。
洋服を着た時も縫い目がシルエットに強く影響します。膨らみ方やシルエットも縫い目が影響しますので、このように脇に切り替えをすると、着た時に立体的な形を作ってくれます。
人間の体は平面ではありません。胴にも厚みがあります。その厚みに合わせた縫い合わせをしてスッキリと体に合うシルエットを実現するのです。
では、なぜリブはそのままなのかというと、柔らかくて体に沿うことができるためですね。

 
 

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着用してもらいました。
ネックが高いおかげでネックウォーマーなんかもドハマりします。質感もスウェットじゃない違和感がよく出ています。
ジャストサイズで着ると本当にタイトです。
パーカというカジュアルなアイテムであることを忘れるくらい大人っぽいです。リラックス感やスポーティー感はありますが、色合いも独特な深さがあり、カジュアルカジュアルせずジャケットやコートとの親和性が高いです。
他ではあまり見かけません。
秋冬のワードローブに加えると、ちょっとかしこまったモードの中に少しだけ力を抜いた雰囲気をプラスできます。

 
 
 
 
 

BRAND: ATTACHMENT
NO: AB42-253
ITEM: C/Wカシミヤ鹿の子裏毛 プルオーバーパーカ
PRICE: 24,840 円

 

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ATTACHMENTでは他にもこんなトップスがあります。

 
 
 

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同じパーカでもこちらはオリジナルのデジタルカモフラージュをプリントしたジップアップタイプ。
生地は上質なスウェット生地を使用。普通の裏毛素材です。着慣れた風合いは安心感もありますね。
ドローコードは同様のものを使用しています。ジップアップタイプですのでネックで交差はしていません。
なによりこのプリントの主張がポイントです。ボディの色合いとプリントの色の差が少なく派手にならないので案外馴染んでくれます。
riri社のダブルファスナーもいつもの仕様です。

 

BRAND: ATTACHMENT
NO: AB42-271
ITEM: デジタルカモプリント裏毛 ZIP UPパーカー
PRICE: 31,320 円

 

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驚くほどに軽いキッドモヘアをふんだんに使ったプルオーバーニットです。
着ることを忘れるほどの軽さで薄手ながら保温性が抜群に高いので冬のインナーに最適です。
モヘアとはいえ毛足はフサフサに長いというほど長くもなく、普通のスタイリングに合わせやすいものです。
太いボーダーがポップですが、色と素材感のお陰でラグジュアリな印象。
せっかくの良い肌触りですので、カットソー感覚でサラッと着てほしいです。

 

BRAND: ATTACHMENT
NO: AK42-269
ITEM: キッドモヘアハイゲージ ボーダークルーネックプルオーバー
PRICE: 23,760 円

 

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セーターはセーターでもこちらは今度はベビーアルパカを使用したモデルです。
少しだけゲージの低いハイゲージとミドルゲージの間くらいの編地が雰囲気のあるセーター。
デザイン自体はシンプルで、長いこと飽きずに使えるアイテムでしょう。
体のラインが見えるほどにタイトなシルエット。
こちらも肌触りが非常に良く、その素材感の良さを体験してほしいです。

 

BRAND: ATTACHMENT
NO: AK42-267
ITEM: ベビーアルパカ クルーネックプルオーバー
PRICE: 29,160 円

 

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さて次回のPF(Product Focus)は、ATTACHMENTのT/Cカツラギ アンクルカットスラックスにフォーカスします。
お楽しみに。

 
 
 
 
 

 

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