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UPDATE: 2015年05月30日

【Product Focus 9】 Utility Garments / ユーティリティガーメンツ REGULAR COLLAR SHIRTS – THOMAS MASON SERIES

 

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ES-WEBが自信をもってセレクトしているグッドプロダクトの、細かなディテールや品質の高さにフォーカスしご紹介していく「Product Focus」。
今回ご紹介するのはUtility GarmentsのREGULAR COLLAR SHIRTS – THOMAS MASON SERIESです。2型同時紹介は初めてですね。

 
 

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日本製の信頼性が高い縫製技術や仕立ての良さに加えて、高いコストパフォーマンスで上質な洋服を提供する、markaから生まれたシンプルかつベーシックなUtility Garments。
今年のサマーコレクションでもブレのない使いやすそうな洋服が豊富に展開されていますが、その中でも輝く存在となるのが今回ご紹介するシャツです。ESでご用意したのはギンガムチェックの半袖シャツと、プレーンな白シャツ。その2つとも「THOMAS MASON(トーマスメイソン)」の生地を使ったシャツです。

 
 

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THOMAS MASONは1796年にイギリスで創業した生地メーカー。約220年ほど前に始まっています。数あるメーカーの中でもかなりの歴史をもつ老舗中の老舗。18世紀から19世紀にかけての産業革命が起こった頃に始まり、今まで手作業で生産されていたものがどんどん機械に変わっていった時代です。産業革命といえば織物中心の発展がみられ、THOMAS MASONも例に漏れず手織機から電動織機へと生産が移っていきました。

 
 

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細番手の双糸を使うことで、今まで手織機で織られていた生地に比べてより軽く、しなやかな生地を作ることに成功。これが広く受け入れられ高い評価を得たことで現在までクラフツマンシップを保ったまま生地の供給が実現しています。
1991年にはイタリアのALBINI(アルビニ)社に買収されることになります。ALBINIは100年以上の歴史のあるメーカーですが最新の技術を持ち合わせ、THOMAS MASONの伝統的な製品とALBINIのデザイン性・技術が見事に融合しました。
イギリスに生まれながら、イタリアのエッセンスを感じさせるイタリア産メーカーに生まれ変わったのです(一部例外があります)。

 
 

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話をUtility Garmentsサイドに戻します。Utility Garmentsのシャツ類は、立ち上げ当初、つまりまだmarkaタグを使用していた頃こそ「markaの中の別ライン」という位置付けでしたが、現在は完全にブランドとして独立しています。先程ご覧いただいたタグからも分かりますね。ボタンも独立以降はオリジナルの刻印がされたボタンを使っています。
セカンドラインとかディフュージョンラインという呼び方をすると、どうしても「廉価版」といった評価をされがちですが、全く別物と考えても差し支えありません。
1m離れたら気づかないものでも、ボタンを使う時に手元でちょっとした喜びがありますね。

 
 

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お馴染みのミリタリータグです。Utility Garmentsの製品の大半に縫い付けられています。主張しすぎずシャツをあくまでカジュアルに見せてくれます。THOMAS MASONの生地を使うものはドレッシーに見えがちです。その生地の高級感からどうしてもキチッとしますが、このタグのお陰で雰囲気がガラッと変わっています。特に今回使用している生地(チェックは「ZAPHIR」、無地は「SILVER POPLIN」)は非常に美しいツヤ感とハリが特徴ですので、ジャケットに使うシャツのような雰囲気があります。
それをカジュアルに使うなんて…贅沢です。筆者個人としてはアイロン等はかけず、敢えてラフに、洗いざらしでクタクタにして着たいと思っています。

 
 

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こちらも大半のシャツで採用されている裾のガゼットです。
裾ガゼットはラウンドした裾同士の中心位置に存在しています。縫い目の合流地点の縫い目が裂けたりほつれたりするのを防ぐことが目的です。昔はタックインが普通でしたので、インした時に中で生地を無理に引っ張ったりする場合も想定されていました。今では補強の意味合いの他にデザイン、飾りとして付ける場合もありますので、必ずしも補強になってくれるとは限りません。現在の技術では、なくても十分に強度があります。クラシカルなデザイン性を足したい時にはよく使われます。ただ、あるとちょっと嬉しい。
ちなみに三角形タイプを採用しています。

 
 

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これは柄物であるギンガムチェックの特性を活かしたデザイン。ヨーク部分の生地を45度傾けて使うことで柄のリズムをつけています。普通に規則正しいチェックで切り替えたものより「あ、なんか洒落てる」と思わせてくれますね。たかが背中のごく一部が変わっただけでどれだけ印象が変わるかなんて明確に判断できるものではありません。しかしながら無意識下で異なる印象を与えるのは間違いありません。「半袖シャツ」や「チェック柄」はもの凄く一般的なものですが「THOMAS MASON」というメチャクチャな武器と「ほんの少しのデザイン」が着る人の印象に多大な影響を及ぼします。

 
 

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共通している箇所ですが白シャツの画像を例に出して説明しますと、背中のサイドプリーツが入っています。一般的なディテールです。背中のプリーツには様々な種類があり、見た目だけでなくしっかりと機能をもっています。
プリーツそのものはストレッチ性のない生地に対して運動性を加える機能があります。例えばセンタープリーツですと背中にゆとりが生まれ、ハリを感じにくくさせます。サイドプリーツの場合は腕や肩に近い為、肩周りが非常に動かしやすくなります。
カジュアルなシャツですからかしこまった場ではなく日常的に使うことを想定しています。ですので肩周りの動きに柔軟に対応できるシャツはありがたいのです。

 
 

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袖(カフス)の形状にも様々な種類があります。この白シャツではラウンドを起用。角がない為に柔らかい印象を与えてくれます。このシャツの上から何かを羽織った時にも引っかかりが少なく、スッと袖が通ります。
スクエアな袖に比べてカッチリせずにとてもニュートラルな印象です。ビジネスシャツでも普及していますが、カジュアルらしさも出ます。
何よりシャツの上からジャケットなどを羽織った時、袖は少し見えなくてはなりませんから、実はここの印象というのは凄く大事な部分です。カジュアルで使うならスクエアよりラウンドが無難ですね。

 
 

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Utility Garmentsのアイテムは他のドメスティックブランド、ひいては日本製のブランドと比べ品質に対してのプライス設定が低く、「え、コレがこの値段で!?」と驚くことがよくあります。このTHOMAS MASONのシャツもいずれも2万円を切っています。しかもMARKAWARE / markaでシャツのシルエットの追求をしてきたデザイナーの思いが詰まった美しい細身のシルエットや、先に説明してきたこと、こだわりを踏まえてのプライス。
価値のある1枚です。

 
 
 
 
 

BRAND: Utility Garments
NO: U15B-01SH01C
ITEM: REGULAR COLLAR SHIRTS – THOMAS MASON SILVER POPLIN
PRICE: 19,440 円

 

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BRAND: Utility Garments
NO: U15B-02SH01B
ITEM: REGULAR COLLAR SHIRTS S/S – THOMAS MASON ZEPHIR GINGHAM CHECK
PRICE: 18,360 円

 

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ES-WEBでは他にもこんなシャツがあります。今回は特に、これからの時期に1枚でもサマになる、デザイン性に優れたシャツを集めました。

 
 
 

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まるで和服のように比翼を重ね紐で結ぶシャツ。そのルーツとなるのは、商品名にあるように「モンク(修行僧)」から着想を得ており、「洋」服でありながらオリエンタルな雰囲気をもっています。襟やカフスの形からちゃんとシャツになっていることが分かりますね。フロントを結ぶと比較的スリムなシルエットのシャツになりますが、だらんと開けばルーズな印象を与えることも可能。
デザイン上、通気性に優れ春夏に適しているシャツでもあります。たとえ紐を結んだとしてもボタンがないので、首元はV字に開くことになります。
アームはいつもの通りのシェイプの効いたシルエット。ルーズなパンツやショーツにもバチッと決まり、夏になればコレ1枚でも成立するのが良いところ。
下駄や草履にも合います。

 

BRAND: ATTACHMENT
NO: AS51-273
ITEM: 40/-ダンプ モンクシャツ
PRICE: 19,440 円

 

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こちらのシャツも名前から連想できるデザインが特徴。生地をつぎはぎに縫い合わせて作られているところから「フランケンシャツ」と名が付いています。使っている生地も様々で、あらゆる角度からの見え方が異なっています。
シャツを仕立てた後に染めて洗いをかける「オーバーダイ」を採用し、異なる生地感を統一したネイビーカラーに見せています。オーバーダイは古着っぽさを出す時や、色に深みを与えたい時に使われる手法です。着始めから絶妙な色褪せ、アタリが発生していて馴染みの良さがポイント。さらにパキッとした色味ではなく、しっとりと生地に染み込んだ落ち着きのある色味になるため深みを感じさせ、シャツの独特な味わいになっています。
White Mountaineeringのシャツらしさでもある包みボタンや、首背の三角の切り替え、細身にしすぎず扱いやすいシルエットなどはそのままに生地感で遊んでいるシャツです。
暖かい日差しにピッタリな美しいネイビーは1枚でさらっと着てこそ洒落ていますね。

 

BRAND: White Mountaineering
NO: WM1571101
ITEM: OVERDYED FRANKEN SHIRT
PRICE: 29,160 円

 

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nonnativeが得意な「ノーカラー」「ロング丈」を一度に楽しめる今年新作のプルオーバーシャツ。ブランドが推奨するレイヤードにピッタリな形をしていて、背中にはボディと同色の刺繍がさり気なく入っています。インナーに使ってももちろん素敵ですが、1枚で着た時に見える刺繍もまた素敵です。
袖は一般的なシャツの「剣ボロ」は使わず、広めの袖幅にボタンホールをいくつか設け幅の調整ができる仕組み。袖幅が広くまくりやすくもなっています。また二の腕付近にあるボタンと袖の内側にあるストラップで袖を留めておくことができ、夏場は半袖として使うこともできます。
更に更に身頃脇にはポケットまで備え、ロングシャツのデメリットであるパンツのポケットが使いづらい点を解消しています。
タイトフィットなパンツと合わせてボリュームのメリハリを出して着るのがオススメです。

 

BRAND: nonantive
NO: NN-S2703
ITEM: TRAVELER PULLOVER LONG SHIRT COTTON TYPEWRITER
PRICE: 25,920 円

 

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