オンタリオ ワンピースサイドZIPブーツ
- 2014.11.08
- Information 商品紹介
ども、イカです。
本日はこちらのブーツについてご紹介を。
・オンタリオ ワンピースサイドZIPブーツ(KA42-073)
リリースが始まったのは4年程前でしょうか。
当時はAラインから展開されておりましたが、ミリタリー、ワーク全盛のコレクションに非常にマッチしていたと記憶しております。
2年程前からKラインに移行し、以降秋冬のコレクションでは欠かせない一足となりました。
一見するとスウェードの様相ですが厳密にはスウェードではございません。
スウェードの定義とは「なめし革の内側をやすり、サンドペーパーで研磨し毛羽立てたもの」でございます。
こちらは原皮を中央から裂いた面を使用しております。内側のさらに内側です。
文章ですと非常に伝わりづらいですが例えるならカニカマ裂いた時の白い部分ですかね。
外気に触れておらず傷みの少ない部分であり、自然な状態で毛羽立ちが立つ珍しい技法。
なめし後にオイルプレスを掛けしっとりとさせる事で毛羽は落ち着き、柔らかい印象に。
経年変化によって除々に毛羽が立っていきますがこれが秀逸なんです。
ラウンジスタッフの吉村が所持しているのですが、かなり良い味。
オイルもタップリと入れられているので2年間ほぼ手入れをしていない彼のブーツですが、全くをもって問題なしとの事。
手入れ怠りがちな方は特におススメ。
商品名の通り、ワンピース(一枚革)を贅沢に使用した一足。
一枚の革がこの立体的な形になるんですよ。
賢明な方ならお分かりかと思いますが非常に縫製に手間がかかります。
単純に革を切り貼りするものは各部で微調整が可能ですが、こちらは一箇所でも妥協してしまうと完成にたどり着けない繊細なもの。
「職人が手作業で仕上げました」的な安易なものではなく限られた熟練の技のみがなしえる所でしょう。
この手間が着用後の美しいシワ、経年変化へと変わります。
ヒールは3cmでリフトトップのみビブラムを使用。
縫製もグッドイヤーウォルト製法。特にこういった無骨なブーツはコバのせり出しが重要なので視覚的にも機能的にもマッチしていると言えるでしょう。
この辺りはKラインのブーツのスタンダードです。
アウトソールは1㎝と程よい厚さ。厚すぎれば野暮ったく、薄すぎれば足への負担が大きくなります。
ATTACHMENTではありませんが以前所持していたブーツは5mm程しか無く一日履いている足が痛くなりました。使用用途にもよりますが経験則から1㎝はあると助かります。
ZIPはYKKエクセラZIPを採用。
リリース初期はriri ZIPを使用しておりましたがブーツ故の付加で不具合が出てしまいこちらに変更となりました。
エクセラZIPに変更後は不具合の報告も一切無く、安心して履いていただけます。
お手入れは着用後に固めのブラシでブラッシング。たまにスウェード用ブラシ(針金が中央部に付いているタイプ)にてなでて上げて下さい。
一般的なスウェード同様に防水スプレーは良く馴染みますので履き始めに塗布いただくスムースレザー以上の撥水性が期待できます。ゴミ、ホコリの付着も予防してくれますので防水スプレーはおススメです。
栄養分を含んだタイプも発売されておりますのでそちらを使われるとお手入れは随分楽でしょう。
前述いたしましたがラウンジスタッフの吉村はほぼ手入れなしで使用しております。
自己責任ではありますが朽ちたような風合いをお好みでしたらノー手入れも面白いですね。
と言うわけで本日も長々とありがとうございました。
次回は「GUIDI VITTELO FIORE サイドZIPブーツ」についてご紹介いたします。
ご期待下さい。
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