marka / Utility Garments 2015AWを考察してみる -Utility Garments編-

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こんにちは。

 

前回のMARKAWARE編に続きUtility Garments編といきましょう。
2014年にmarkaから派生したプライスコンシャスなディフュージョンライン(価格を見なおした別展開)、それがUtility Garmentsです。markaとは似て非なるもので、ESでは当然ですがmarkaとは商品一覧ページも別にしてあります。
元々はmarkaの中で展開していて、首元の日の丸タグも共通して使われていたのですが、その後正式にUtility Garmentsのロゴが確立。それを機にカテゴリも独立。
ニューヨークを拠点にしているSTUDIO NEWWORKというデザイン企業にお願いしたロゴは、計算されたスマートなレイアウトが特徴です。MARKAWAREのロゴやグラフィックTシャツもSTUDIO NEWWORKが手がけていることもあり、Utility Garmentsへの力の入れようが伺えます。

 

総合的なバランスを見るに、次回コレクションが最高傑作だと思います。どのアイテムも素晴らしい。手が届くし欲しいものばかり。物欲をそそられます。「なんかいい服がほしい人」にもファッションアディクトにもちょうどいいアイテムがたくさんありますよ。
本当に使い勝手の良いものしかありません。奇抜さや派手さはありませんが、堅実で便利なものばかり。名前の通りです。
Utility Garmentsにもコレクションテーマは存在していません。着々と良い物が増えていっているという感じ。トレンドを真似するといった印象はなく、10代から40代まで着られるくらい普遍的なものが多いですね。

 

さてそんなUtility Garments、2015AWではどんなアイテムを展開しているか、一部ご覧いただきます。

 
 
 

仕様が変わって展開されるもの

秋冬の素材になって帰ってきたのが、ESでも爆発的人気により3月に急遽別注までお願いしたタイトチノ。
春夏ではいわゆるチノ素材だったものを、モールスキンに変更。やや起毛した温かみのある生地感になっています。もも周りは太く、裾にかけて細くなっていく比較的強めなテーパードシルエットによる美脚効果はそのままに、季節のバリエーションとしての展開です。
次にこちらも人気の高いパックTシャツ。しっかりとした生地の厚みと柔らかさ、インナーにもちょうどいい細身のシルエット、ペン挿し付きのポケット。そして高いコストパフォーマンスによりすぐに無くなってしまうこちらのモデルは、首周りのリブを若干幅広に調整し、よりオールドな雰囲気が加わりました。
少しクタッとするリブで、着込んでいくと風合いが増し雰囲気が良くなりそうですね。

 

某良品店や某ファストファッションを初め、HanesやAnvilのようにアンダーウェアとしてのTシャツは溢れるほどありますよね。なんせアンダーウェア、消耗品的な側面もあるから「買い替え」が発生します。
3枚で990円でも今の御時世結構良い品質で作られてるものです。たとえ海外の工場だろうが、日本の会社が管理していればしっかりと作ってもらえているみたい。侮れません。もちろん僕も使っています。

 

でもね、やっぱり全然違いますよね。白い無地のTシャツ一つとっても。日本製、中国製、アメリカ製、全然違います。それぞれに良し悪しもありますしね。所有欲自体の違いもありますし、着心地も風合いも経年変化も全く違う。「同じパックTシャツ」とは思えません。
これは個人的な感想ですが、日本のは総じて柔らかさというか丸みがあるのと、優しい。丁寧さがあって着心地がきちんとしていますね。
Utility Garmentsというブランドも「きちんとしている」ように見えませんか?僕はきちんとしたブランドに見えるんですよね。清潔感もありますし、誤解を恐れずに言えばモテ服ですよ。
こんなに作りも見栄えもプライスもバランスの良い洋服、なかなか無いでしょう。

 
 
 

新しいバンドカラーという選択肢

Utility Garmentsの中でもリピート率の高いアイテムがパックTに並びシャツです。ムダのないスリムシルエット、質の良い生地感、シンプルかつ合理的な縫製、そしてやはり高いコストパフォーマンスで提供されるシャツ群は人気が異常に高いカテゴリです。
このシャツの中に新たに加わったバンドカラー。このサンプル画像よりも少しバンド幅が細くなるということですが、ノーカラーよりも合わせの融通が利く「小襟」の印象がありつつ、通常のボタンダウンやレギュラーカラーとは別の顔つきをしていて、バランスが絶妙です。
バンドカラーのシャツは結構クラシックな、それこそ1800年代後半から1900年代初頭の頃を彷彿とさせる雰囲気があって、現代ではそれが当たり前のように人気が出ています。トレンドですらある感じがします。
バンドカラーのタイプは裾の比翼が丸くカーブをしていて、より一層ワークウェアな雰囲気が増しています。
シルエットは通常のポロカラーシャツと同様細身。クラシックなワークスタイルとモダンなシルエットが合わさったデザインになっています。
素材も幾つかご用意がありまして、定番のオックスフォードやシャンブレー、フランネル、ポプリンなど複数。個人的にはペンシルストライプとブラックウォッチがめちゃくちゃ欲しいですね。きっと買いますね。

 
 
 

秋冬仕様の厚手の撥水タイプライター

こちらのアイテムも春夏で人気のあったコットンタイプライターの新作です。
春夏では撥水加工を施したカラッとしたコートやマウンテンパーカがありましたが、今回バルカラーコートをご用意しています。
春夏に比べて厚みをもたせ、程良く肉感もあり防風性も高まっています。もちろん、撥水加工はそのままです。
少しゆとりのあるサイズ感で、中にある程度肉厚のものも着込めるようになっています。ハリがあるのでストンと落ちるワイド目なシルエットが主張され、ボトムスとメリハリのあるスタイリングが楽しめます。
ラグランスリーブに変更されてよりトラディショナルなルックスに。Utility Garmentsらしいシンプルなデザインでカジュアルもビジネスも使えそうな見栄え。
コート初心者の方にとっても手を出しやすいエントリーモデルにもなります。もちろん、コートを着慣れた方にとっての2着目、3着目として愛用していただけます。
何よりしっかりと作られているところにコートへの安心感をもたせてくれます。春から梅雨時期、そして秋口から冬にかけて長いシーズンで使えます。

 
 
 

得意のカットソー類も新作豊富

個人的にシャツと同等でオススメしたいのがカットソー類です。
一番最初に紹介したパックTは春夏のコレクション、夏のコレクションと即サイズ欠けが起こり、その勢いは衰えません。天竺ならではの肌への当たりの良さや、そもそも直接肌に着ることを想定した着心地への配慮、スリムでいて細すぎないシルエットの「ちょうど良さ」、そして何よりも日本製にこだわり、品質を保ちつつコストを抑えた総合のバランスが多くの方に支持されています。
そのパックT以外もカットソー品番、いわゆる「CS」品番は秀逸なものが多かったですね。

 

ケータイ持ってるのがワッフルカットソー。新作ですね。比較的細かなワッフルの凹凸が気持良く身体を包みます。タイトにしすぎないことで1枚でも嫌味なく使えます。裾はゆるくラウンドしています。良い感じ。かなりオススメです。
タートルネックは滑らかな素材を使ったもので、インナーとしても優秀です。サンプルですので、これより少し袖が短くなります。タートルネック自体の人気が高まっていて、今までは着て来なかった方もチャレンジすることがあるでしょうが、これはチャレンジしやすいですよ。1万円ですし。
個人的にパワープッシュしたいのが、ラグランのニュースウェット。定番になっているスプリットラグランのスウェットシリーズよりも少し薄手で柔らかな素材を使っています。コンパクトなシルエットで、裾リブの締め付けが無いので溜まりができずゆるっとした印象になります。シルエットの良さや素材の良さもさることながら「ああこれ絶対ヘビロテするな」という直感がありました。ちなみに吊り編みで作られていて、しっかりスウェットしてるスウェットです。

 
 
 
 
 

デリバリーは7月スタートを予定しています。
それまでは春夏モノを楽しみましょう。まだ梅雨も来ていませんしね…。

 
 
 
 
 

 

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