NIKE 名機TENNIS CLASSIC、なんで形がいっぱいあるの?

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こんにちは。

 

NIKEの勢いが衰えません。先日発売したAIR RIFTで嫌というほどそれを実感しました。キテるぞナイキ、と。
90年代のスニーカーブームをリアルに体験した世代が今は作っている側に回っているんだよなと思うと胸が熱い。当時すごく好きだったモデルを今また蘇らせたり、当時から過去のモデルにも注目が集まっていましたから、それらを復刻したり、全く新しいものを作ったり。
スニーカーオタクたちが作るスニーカーはやっぱりカッコイイですね。
まあかなり予測で書いていますがそんなスニーカーの中で「やっぱこれはクラシック(名機)でしょ」ってモデルがいくつかあります。その中の一つがNIKE TENNIS CLASSICです。

 
 
 

最近話題の「コート系」スニーカー。コート系?コートと合わせる系?は間違いです。コートはテニスコートのコート。「COAT」ではなく「COURT」系のことです。
少し前に発売されたWhite Mountaineering×adidasのSTAN SMITH。あれがコート系スニーカーの代表格ですね。

 

特徴としては

 


・プレーンなアッパー
・丸みのあるフォルム
・何故かホワイトが多い

 

おそらくテニスの歴史から考えるに貴族や王族が親しんだスポーツということで過度な装飾を避けた品の良いデザインで落ち着いたのだと思います。
白くシンプルなレザーと履き馴染みの良いシルエットと、比較的クッションのあるソール。これがコート系の特徴になっています。
NIKEではINTERNATIONALISTやODYSSEYなどのランニング系がメジャーですね。

 
 
 

で、本題のTENNIS CLASSIC。こいつの歴史は複雑でなかなか面白い。
まず、TENNIS CLASSICの起源となるモデルが存在します。それが1974年に発表された「WIMBLEDON(ウィンブルドン)」。WIMBLEDONは当時からパンチングのスウッシュが起用されていたようで、かなり現代的なデザイン。Fragment designの藤原ヒロシ氏別注を作った当初「お願いしていたけど最初はNGだった」というスウッシュをパンチングで表現するデザインは実は存在していました。

 

ウィメンズモデルのコートシューズである「RACQUETTE」も含めて、WIMBLEDONは1970年代後半になると「FOREST HILLS」と呼ばれるようになり、スウッシュもパンチングから淡いブルーのものに変更されました。近年ではいずれも復刻されています。

 
 
 

ちなみにオリジナルのWIMBLEDONはアウトソールが丸い突起の集合になっているのに対し、RACQUETTEはヘリンボーンの波上のソールになっていました。
現在のTENNIS CLASSICではソールの形が大きく分けて2種類。上の画像のようにグルリとゴムで巻いているタイプはヘリンボーンです。

 
 
 

一番始めに紹介したTENNIS CLASSICはソールの前後をアッパーに縫い付けたタイプ。こちらは丸い突起の集合したアウトソールをやめ、大きな道筋とギザギザの面を組み合わせたものになっています。

 
 
 

BRAND NIKE / ナイキ
NAME  W TENNIS CLASSIC ULTRA LTHR
No.    725111
PRICE 14,040 円 (税込)

 

現代のモデルだとホワイト以外にもブラックやネイビーなど様々なカラーで展開され、オリジナルとはまた違った魅力が引き出されています。
名前に「W」と付いているのはウィメンズの意味でサイズ展開がメンズと若干異なります。
アウトソール部分は「ガムソール」といっていわゆるゴムを使った「ゴム色」をしたソール。昔のスニーカーでよく見られた仕様で、見た目もヴィンテージっぽさが増しますし、ソール全体が同色のものに比べてソールが少し薄めに見えてスッキリとするのが特徴でもあります。
キレイなスムースレザーと厚みをさほど感じさせないソールの具合から、細身のパンツやジャケットにも合わせる人多し。

 
 
 

BRAND NIKE / ナイキ
NAME  TENNIS CLASSIC AC
No.    377812
PRICE 7,560 円 (税込)

 

「AC」は「オートクレーブ」の略。ソールの形成の手法で、シンプルな作り方ゆえにコストも大分抑えられていますね。こちらも従来にはない色味が多数展開されていますが、このモデルに関してはブルーとカーキの展開。ソールの厚みが均一でカジュアルなスタイリングによく合います。色落ちしたデニムなんかも非常に合いますね。

 
 
 
 
 

実は奥の深いTENNIS CLASSIC。見た目が洒落ているのはやっぱり上流階級の人たちに流行したスポーツだったからなのかな?
今も色褪せない普遍的なデザイン。名機です。

 
 
 
 
 

 

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