春になったから、MARKAWAREのシャツが着たい

こんにちは。Nです。
マーカウェアの大定番アイテムに「COMFORT FIT SHIRT」というものがあります。その名の通り快適なフィット感が特徴となった大振りなサイズとメリハリのあるシルエットが名前の由来で、全体的に大きいのですが襟周りや袖口はジャストフィットとなったデザインと、当然のことながら最高なクオリティで仕立てた生地を使った、毎シーズン大人気のモデルです。
その新作(新しい生地を使ったものもの)が登場しました。今回のは「強撚ヴィエラ」という初期椎名林檎のバンドや水樹奈々の曲名みたいな名前の生地です。

MARKAWARE / マーカウェア
COMFORT FIT SHIRT – 80/2オーガニックコットン強撚ヴィエラ
A20A-07SH01C
¥35,200

モデルは身長169cm、55kg。サイズ2を着用しています。
淡く鈍い色合いをまとった今回の新色新素材。ヴィエラは〈ウィリアム・ホリンズ社〉の商標だったものが今では一般名詞化するくらい浸透し現在に至っています。若干起毛させた綾織りの生地で、肌触りが良いことからシャツ以外にもパジャマなどにもよく使われます。本来はコットンウールのフランネルを指すのですが、こちらはオーガニックコットン100%。フランネルほど起毛しておらず暖かいわけではないため、シーズンを問わずに広く使えます。むしろ通気性はとても良いです。

ヴィエラは薄くて軽い、そして若干の起毛感でサラッと春に着るのにピッタリ。さらに糸が「強撚糸」のためにコシがあって吸水速乾性にも優れています。また、強撚の良さは程よいハリと弾力とシャリ感が加わり、着た時の軽やかさが段違い。春シャツとしては本当に重宝するでしょう。

そんな生地をコンフォートフィットシルエットに落とし込みました。コンフォートフィットの大きな特徴は…

・大きな肩幅、身幅、袖幅
・フィット感のある小さめの襟、カフス(袖)
・袋縫いしミニマルな見た目と着心地の良さを追求したカフス(袖)
・フロントボタン周りに凹凸がない

過去に存在していた「レギュラーフィット」はコンフォートフィットに比べるともう少しスリム(と言ってもゆとりのあるシルエットでした)が、コンフォートフィットも徐々にサイズアップしており、特に肩の落ち方とか二の腕の幅はグッと大きくなっています。その分、袖先にプリーツを3つほど入れて生地をたたんでシェイプさせています。

スタッフ小野里曰く「胸ポケットのこのV地ステッチがかわいい」。シャツ自体にデザインらしいデザインがほとんどない中で、さり気ない縫製による変化。それにしてもこのポケットの縁のステッチ見てください。本当にギリギリのところで細かく縫ってあるのがよく分かりますね。

以前のモデルですと脇下に存在していた袖の縫い付け位置が後ろの方に来ています。袖から身頃まで一直線に縫い付けた方が工賃は下がるのが定説ですが、より「コンフォート」を追求するために腕周りのごろつきを解消した形です。と言っても以前までのモデルでもごろつきを感じるようなことはありませんでした。シルエットが大きいのでストレスはもともとありません。見た目で言えば腕のラインが見えるようになってキリッとした印象になりました。

「こういう大きなシャツにはショートパンツを合わせたくなるなあ」と小野里。大きなシルエットには短パンがよく似合います。

もう一つ特徴として、大きなカーブを描く裾。着丈が結構長い分、パンツのポケットへのアクセスがしにくくなるところをこのカーブによって裾を外に出しておいても気にせず使えます。見た目もかわいらしいですよね。

袖は手首にフィットします。これだけ大きいと「萌え袖」みたいになるシャツもありますが、そうはなりません。袋縫いされた袖は上品でビジネスっぽさがなく、極めてシンプルです。プリーツのヒダも良い感じにアクセントになっています。

「シャツを着ると長いものが着たい」らしく、勝手にロングコートを羽織る小野里。シャツとロングコートは相性は言うまでもなく満点。しかもあんまりカッコつけた感じにならない色とルーズさですので、普段ロングを着ない人も一度合わせてみると良いかもしれません。

背中は中心にプリーツ入り。両側から畳んでいるのでスッと切れ込みが入ったかのような見栄えです。ただでさえ楽な着心地のシャツなんですけれど、これによって腕を大きく動かしても背中に突っ張りがなく本当に快適です。快適な上にシルエットは今らしさがあり、さらには強撚ヴィエラのサラサラの着心地。
春になったらマーカウェアのシャツが着たくなるのがお分かりいただけたでしょうか。

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