着心地、見た目の美しさが最高峰のMARKAWAREのシルクTシャツ

着心地、見た目の美しさが最高峰のMARKAWAREのシルクTシャツ

こんにちは。Nです。
つい先日、4年ぶりとなるTシャツ談義の特集が公開されました。アナリティクスで見てみると前回の2016年公開の白T特集はこの時期になるとアクセスが上がっており、みなさんがいかに白いTシャツの選び方や着こなしに関心を持ち続けているかがよく分かります。

 
 
 

ぼくらの白いTシャツの選び方 -スタッフが語る「白T」の魅力-

 

「永久保存版」と書いてある通りに今も見続けられています。いくつか過去記事で人気のあるものがあるのですが、これはその一つ。そして、今回公開した続編がこちら。

 
 
 

ぼくらの無地のTシャツの選び方 – スタッフが語る「無地TEE」の魅力

 

完全に過去特集を丸パクリした本作。スタッフからは「無印良品っぽい」と言われますが全然関係なく、純粋に無地のTシャツを集めて座談会を開いた内容です。「無地T」としているのは今回は必ずしも白いTシャツだけじゃなく、色物もあれば変則的なデザインもあるからです。過去一で長い内容になっていますので、めちゃくちゃ暇な時に読んでください。暇じゃなければ読まなくてもいいです。

 
 
 

さて今回そんな特集ともリンクした商品をご紹介します。特集の中で触れていない無地のTシャツも山程あるんですけれど、私が個人的にずっと気になっていたTシャツがこちら。

 
 
 

MARKAWARE
CREW NECK TEE – SPUN SILK SWITZER CIRCULATOR KNIT(シルク丸胴吊天竺)
A20A-13CS03B
¥25,300

 

店頭スタッフが多忙のため、ブツ撮りでご容赦ください。
素材や縫製に関して国内トップクラスにクオリティが高いと思っているマーカウェアのTシャツです。マーカウェアと言えば前から見るとセットインスリーブ、後ろから見るとラグランスリーブに見える「スプリットラグラン」「ワンサイドラグラン」のTシャツがレギュラーアイテムなのですが、こちらはシンプルなセットインスリーブで、今らしいトレンド感を見せてくれるドロップショルダーがストレートに表現できます。

 
 
 

もちろんサイズ感はゆったりめでボディラインが出ません。リラックスした着心地と大人でも出せるルーズさのバランスが絶妙。着丈がそこまで長くないのもポイントです。ゆったりしたサイジングにしては短めと表現してもいいと思います。

 
 
 

販売していて思うことではないのでしょうけど、このTシャツ、シルクを使っているのでべらぼうに高いんですよね。良いスウェットとか買えるプライスなんですよ。それなのに残りわずか。スタッフも「正直こんなに早くに動くと思わなかった」とはっきり言っちゃっていました。その理由はシルクだからとしか言いようがありません。

 
 
 

とっても贅沢なシルクのTシャツ。昔からの吊り編み機で丸胴に仕上げてくるあたりがマーカウェアのシグネイチャーです。シルクはご存知の通り繭から作られた天然繊維。しかも毛ではない虫由来の繊維です。天然繊維の中では唯一のフィラメント。フィラメントというのは長繊維のことで、千切れなければ継ぎ目なくずーっと繋がっています。この特性によって美しいツヤと強度が保たれます。蜘蛛の糸が強いのも同じ理由です。このTシャツの場合は「絹紡糸」というものを使っています。簡単にいうと糸を作る過程で出た屑糸を綿状にしてから切って使っています。厳密にフィラメントではないのにツヤは凄いです。
ちなみにコットンは短繊維で、撚ることで糸にしていきます。

 
 
 

通常のコットンTシャツになにも文句はないのですが、シルクのTシャツの美しい生地感といったらありません。上質なウールのようにキレイに落ち感が出てドレッシーな雰囲気さえ漂わせる、只者ではない雰囲気が見た目から伝わるでしょう。いつもの「カネキチ工業」で編み上げた吊天竺にすることでふっくらとした肉感もプラスされています。画像は敢えて強いスポットの当たる場所で撮ったものですが、コットンやウールの比にならない光沢感。

 
 
 

手触りは最高のウールTシャツを触っているかのようで少し起毛したふわふわの感触。普通のTシャツとは違って日にかざすと編地の透けを感じられます。シルクの特徴も改めてお伝えします。まず動物性タンパク質繊維でできており、肌との馴染みがトップクラス。吸水性・放湿性が抜群に良く、肌着としての実用性もトップクラス。チクチクとも無縁の存在。しかも保湿力もあるので、肌を守ってくれるんです。夏向きの素材に思われがちなんですが、年間通して一枚目に着るのがおすすめです。ウールと違うのは静電気があまり起きないこと、紫外線を吸収すること。メンテナンスはウールよりもやや面倒です。
あと繊細な見た目とは違って結構丈夫なんですよ。シルク。

 
 
 

マーカウェアがカットソーを編んでもらうのに使っているカネキチ工業は、吊り編み機がある世界でも貴重な工場のひとつ。もちろん設備だけじゃなく100年前より続いてきた実績と技術のたまものです。インスタグラムのためのものづくりじゃなく、着る人のためのものづくりをきちんとしてくれます。「世界一正当なスウェットシャツ」を目指す〈ループウィラー〉もこちらで作られています(名前も「吊り編み機」そのものです)。

 
 
 

一度着ていただければ、この素材、このパターン、この工場で仕上がってきたことの魅力が一発で分かると思います。2.5万円のTシャツの威力たるや、そのプライスに恥じないクオリティです。さすがのマーカウェア。シルクですから普通に洗うのではなく、ドライクリーニングが良いということです。
在庫で残っているのは「チェスナット」と呼ばれる赤茶色のカラー。ヨーロッパの栗の色だそうです。

 
 
 

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