雰囲気もサイズも今はこれくらいがちょうどいい、ATONの大きな半袖シャツ

雰囲気もサイズも今はこれくらいがちょうどいい、ATONの大きな半袖シャツ

こんにちは。Nです。
以前のブログでも触れましたが、エイトンのシャツが想像以上に良い感じでびっくり。やっぱりブランドのイメージとしてはカットソー、Tシャツ、スウェットの抜群のクオリティに目が行きがちですからシャツまで見ていない方もいらっしゃると思います。ですがエイトンを知っている方にとっても目を向けていただきたいなと思っているのがシャツなんです。生地のクオリティなんかはやっぱりエイトンらしい質の良さを感じられますし、仕上がりもキレイ。それに仕立てまできちっとこだわり抜いているのもエイトンの洋服ギークらしさを感じます。

 
 
 

ATON / エイトン
COTTON TWILL OVERSIZED SHIRT
AT-BLAGBM0404
¥31,900

 

パンツ:ATON VENTILE NYLON EASY WIDE SHORTS(サイズ04)
シューズ:SINGH AND SON KISHTEE SLIP ON DOUBLE CREPE SOLE
時計:G-SHOCK GW-5600E-1JF

 

先日発売し、残りわずかとなっている長袖シャツと同じ生地、同じシルエットの半袖タイプになっています。パリッとした生地のコットンツイルを使用。ツイル=綾織りという意味で織り方としてはデニムと同じ種類のものなんですけど、生地には斜めに織り目は見られずフラットな生地感です。感覚としてはブロード織りに近い印象ですね。生地は機屋から買ったものじゃなくて、糸から作ったエイトンオリジナルです。

 
 
 

オーバーサイズの名の通り肩は落ち、身幅にゆとりがあり、袖も広く作ったゆったりシルエット。ですが襟は小さめで首周りはスッキリとしているというバランスです。ただ大きいシャツを選ぼうとするとやっぱり首元のフィット感のズレが出てしまって選ぶのも難しいのですが、例えばMサイズならMを普段から着ている人が選ぶと、ちょうどよく大きく着られるという設計。大きいけど要所はジャスト。オーバーサイズだけど全体を見ると野暮ったく映りません。特にシャツは襟周りは着こなしに強く影響するのでとても大切なポイントです。

 
 
 

肩が落ちるので袖丈も結果的に少し長くなる、とはいえ袖もちょっと長め。肘が隠れるくらい。そして広くとられていてそんなにシェイプを効かせていません。半袖シャツというアイテムの特性上、たくさんのブランドがそこまで頑張って提案していませんが、やっぱり着るなら少し大きさが欲しいところにぴったり。半袖シャツの袖も重要なポイントで、短くても細すぎてもダメ。今ならこれくらいがちょうどいいです。

 
 
 

背中を見てみますと、ヨークのハギがありません。ヨークというのはシャツのパーツのひとつで、背中側の襟下、肩周りの切り替えの部分のこと。大抵のシャツにあるものなんですけど、エイトンのシャツにはありません。通常シャツはドレスやフォーマルで使われるものから来ているためフィット感が非常に重要となりますが、このオーバーサイズシャツの場合はゆったりしたフォルムを作るために敢えてヨークがないのかな?と推測。背の中心のプリーツも排除され、真ん中で縫われただけの状態で本当にシンプルです。しかも今回取り上げているストライプの柄も縫い目をまたいでもしっかり間隔が守られています(こういうところが素晴らしい)。

 
 
 

袖下の縫い目も見てみてびっくり。きちっとラインが揃うように生地の配置を配慮した縫い合わせ。想像するだけでコレ作るの面倒だろうなと思うわけです。でも柄物ってこういう部分が揃わないと気持ち悪いんですよね。別にこれが揃ったからどうだって話ではないんですが、きちんとしたものづくりがこういうところにも表れているのでお伝えしたかったんです。

 
 
 

フロントボタン周りは前立てがありません。前立てはボタンの周りに一段生地が重なっている箇所。こういうのを「フレンチフロント」とか「裏前立て」とか呼ぶらしいです。ツルッとして変にビジネスシャツっぽくならず、カジュアルなんだけどキレイで好き。もちろん歪むこと無くストライプがきれいに配されています。間隔も乱れずに見ていて気持ちがいいです。これもまた作るの面倒だろうなと思います。

 
 
 

生地が寝ずにハリが出ている本当に良い生地。製品はおそらくノンウォッシュですが、一度洗って適当なシワ感を出して着ていただくのがおすすめ。私個人的な好みですけど、必要でなければビシッとした綺麗な生地感で使うより、ある程度慣れた風合いが出ていた方が洋服の良さが増すと思っています。立体感と存在感も出ますし、他の洋服との馴染みも良くなります。この生地感の場合洗いざらしでも良い感じなると思うんですよね。

 
 
 

半袖シャツってどこか垢抜けない雰囲気があるじゃないですか。ともすればダサいアイテムなんですけどそこが良いっていうか愛嬌があるっていうか。生真面目だったり気取っていたりするものじゃなくて、気負わずにパッと着られる、かっこつけない良さがあります。太いチノやデニムにざっくり合わせるだけでも良いですし、夏になればゆるゆるのショートパンツでも良い。肌寒ければ中にロンTでも挟めば良い。大きい半袖シャツだから、それくらいラフに合わせても許されるような気がしています。

 
 
 

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