パーカも着込める!シャツアウターにもなるくらいしっかりとしたウールフラノのMARKAWARE FRY FRONT SHIRT

パーカも着込める!シャツアウターにもなるくらいしっかりとしたウールフラノのMARKAWARE FRY FRONT SHIRT

こんにちは。Nです。
今回は絶好調のマーカウェアのご紹介。2020FWにリリースされたどのアイテムも完売か残りわずかという驚異的な人気が続いているマーカウェアなんですが、2020FWとは別の2020WINTERのコレクションから登場したばかりのフライフロント(比翼)のシャツをご紹介します。

 
 
 

MARKAWARE / マーカウェア
FRY FRONT SHIRT – ORGANIC WOOL WORSTED 2/60 “JAPAN” FLANNEL
A20D-01SH02C
¥44,000

 
 

たまに登場するバンドカラータイプのデザインのシャツです。シルエットはブランド定番シャツの「コンフォートフィットシャツ」を踏襲した大きく太い形ですが、先に書いたようにフロントボタンを比翼に変更し、ボタンが隠れたのでよりシンプルでドレッシーな印象になりました。シルエットはカジュアルで仕立てはドレッシーというバランスがとても今っぽくどちらの良さも持ったデザインです。

 
 
 

2019年にもウールフラノがありましたが2020年版は糸を細くしたそうです。「48番から60番に変更した」とのことで、打ち込みはそのままに若干薄くなりドレープが綺麗に出る生地になりました。加えて軽さが出た生地になっています。最近の暖冬にも合わせているのだそう。
梳毛(そもう)と言って毛の流れを整えたフラノ仕上げを選んでおり、起毛感があるのに驚くほどしっとりとした艶のある生地感となっています。

 
 
 

普通のフラノといえばネルシャツに代表されるように紡毛(ぼうもう)を多く見かけると思います。少しラフな毛足で方向は揃っておらず、縮絨したようなウール生地です。あれとは違って艶やかで生地表面の解像度がとても高いのが今回のウールフラノです。
コレに限らずですがもちろん今回もデザイナーの石川俊介さんがパタゴニア地方に直接探しに行って現地で原料を買い付けるところから始まり、紡績して糸にし、生地にし、洋服にするという原料が洋服に仕上がるまでの全ての工程でこだわった徹底ぶりです。

 
 
 

それからこの秋冬に展開しているダークブラウンの色が非常に素晴らしいなと感じました。ちょっとグレイッシュというか青に寄ったようなブラウン。通常ブラウンですと赤に寄るのが一般的だと思いますが、深さと落ち着きが全然違っていて本当にキレイな色です。

 
 
 

定番シルエットのコンフォートフィットって本当に大きなシルエットなので、これだけしっかりした生地ならちょっとしたアウターになるなと思ってパーカの上から羽織りました。中に着たパーカも結構大きいんですけど普通に着られました。

 
 
 

襟がなく、ボタンもボタンホールも目立たないデザインのせいか、法被のような作務衣のような和服の印象にも似ており、着合わせてみたらすごく私好みでした。普段シャツを着る時はボタン全開で着ることはまずありませんがコレはアリですね。生地には透け感が全くないくらいギチっと詰まった織りでシャツコート的に使えます。

 
 
 

前を閉じて着ても良し。シルエットはとにかく大きいんですけど、その大きさを活かした使い方が一番良さそう。パンツはマーカウェアのルールに沿えば太いものがセオリーですが、細いパンツでも成立します。コンフォートフィットシャツを着慣れている人にとっても、春夏のポプリンやウールトロピカルの生地でできたものとは別物かなってくらい印象変わるのでおすすすめです。
バックスタイルはガウンかコートのようにも見えますね。

 
 
 

アウターとして使うならサイドポケットがあれば良いなとも思いましたが、コンフォートフィットの設計的には裾のラウンドがかなり深いため、パンツのポケットにスマートにアクセスでき、さほど気になりませんでした。ミニマルな佇まいを殺しかねないので無い方が良いかもしれません。

 
 
 

パーカの上から着てなお落ちる肩。ビッグシルエット選びに肩の落ち方はキーポイントですがマーカウェアの場合、縫製が本当にきれいなので肩周りのラインがやばいくらい美しいです。

 
 
 

当然ですがインナーなしでも形が良いですよ。むしろドレープを強調するならインナーは薄手のものが良いですね。スルンッと流れていくような生地感が画像から分かるでしょうか。ダークブラウンのココアっぽいくすんだ色合いも相まってデニムと合わせただけなのに一気に秋冬らしい表情になります。

 
 
 

シャツにしてはなかなかのプライスですが、使える幅がインナー、アウター、一枚着とコストで考えても広く、見た目の高級感や形の良さ、なにより素材の良さも考えると今これだけ売れている理由も納得できます。
気温で言えば20度を下回る頃から出番が来ると思います。10月の今時期から3月までの約半年間はずっと使うのではないでしょうか。

 
 
 

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