MARKAWAREが作ったGYM PANTSが最高のスウェットパンツだった(ブログの最後にこれから届く傑作アイテムを語ります)

MARKAWAREが作ったGYM PANTSが最高のスウェットパンツだった(ブログの最後にこれから届く傑作アイテムを語ります)

こんにちは。Nです。
先日到着したマーカウェアのスウェットパンツが素晴らしかったのでご紹介します。
2020年にもブログでお伝えしたスウェットパンツの人気の高まりは2021年も健在。むしろ上り調子といった具合です。2020年にはノンネイティブのスウェットパンツをご紹介しており好評を博しました。B-BOYイズムなスウェットパンツから、都会的なスウェットパンツへシフトしたといった内容です。

 

ノンネイティブのスウェットパンツも大変素晴らしかったですが、今回ご紹介するマーカウェアのジムパンツは、いま理想とするスウェットパンツのほぼ全てが詰まっています。
と、これを書いている間にもブラックが完売してしまいました…。

 
 
 

MARKAWARE / マーカウェア
GYM PANTS – ORGANIC COTTON HEAVY FLEECE
A21C-07PT01C
¥33,000

ガッチガチな度詰めのオーガニックコットンスウェット裏毛を使ったジムパンツです。ふんわりとした気持ち良さが特徴の吊り編み機でマックスで度詰めしたというこちら。実はジムパンツは2020年にも展開があったんですが、エッセンスでは初めての取り扱いとなります。
一見するとなんてことないスウェットパンツなのかなと思うかもしれませんが、時流にも合った欲しい要素が詰まっていて穿いてみるとさらに良さを実感することとなりました。

 
 
 

トップス:MARKAWARE HUGE SWEAT – ORGANIC COTTON HEAVY FLEECE(サイズ2)
ボトムス:MARKAWARE GYM PANTS – ORGANIC COTTON HEAVY FLEECE(サイズ2)
シューズ:tabito TRAINING SHOES2

私見ですが、今求めるスウェットパンツの要素は

 

・上品さがある
・太めでゆるいテーパード
・1クッションほど溜まるレングス
・裾は短めのシャーリング
・膝が出ない
・生地がキレイで丈夫

 

これらの条件を満たすスウェットパンツはまあそうそう無いんです。というか無いんです。デザイン的にクリアできても膝を保てる丈夫さが無かったり、海外製品ですとレングスが長すぎたりしてシルエットがハマらないこともあったり、そもそもスウェットパンツで上品さを出すって時にはスリムシルエットになりがちなんですよね。もちろんスリムでもカッコいいのはあるんですけどね。
今求めているのは、太さもあって昔からありそうなんだけど、形と生地で上品に仕上げてくれるもの。それを満たしてくたのがマーカウェアのパンツでした。

 
 
 

対になるクルーネックスウェットプルオーバーフーディーと同様に、めちゃくちゃに度の詰まった裏毛なんです。パリッとハリを出すくらい硬いです。でも着てみると別にストレスが無いんですよね。そして柔らかさもしっかり感じられます。裏毛でこんなにガチッとした生地はまず見かけないのではないでしょうか。これによって鈍い光沢の出る生地になっています。

 
 
 

ポケットは片面のみ布帛を使っていて伸縮性のある生地の問題を解消しています。

 
 
 

シルエットについてはおそらくデザイナーもかなりこだわったと思います。いわゆる日本人体型の人が着てもだらしなくならず穿ける太めのテーパード。たまたまなのかもしれませんが、自分が穿いてみてこれだけ理想的な形で収まってくれるとは驚きです。今回はハイカットのスニーカーを合わせてみたんですけど、なかなか良いですよね。デザイナーはニューバランスを合わせることが多いようです。ローカットももちろん相性良いです。

 
 
 

通常シルエットをいじるのに必要とされるボトム外側の縫製がこのパンツにはありません(内側はあります)。丸胴みたいに見えるパンツの作りで、シルエットをいじれるのが内側だけという無茶なこだわりよう。でも実際穿くと本当にキレイです。
画像で言うと折り目が少し残っている位置に本来なら縫い目が来ます。ですが、トップスで着ているクルーネック同様、丸胴らしく縫い目がなくミニマルです。一瞬気づかないと思います。
なんかさっぱりしてるなと思ったらこういう仕様が効いてるわけです。

 
 
 

見た目は普通なのに実は丸胴風。このこだわりはマーカウェアのシグネイチャーを強く意識させます。マーカウェアの洋服は基本的に普通のアイテムです。普通のアイテムを極めて高い水準でシルエットの設計をし、縫製をし、原料調達・紡績をしています。それを表すかのようなディテールだと感じました。

 
 
 

余談ですが、こちらの商品はコットン以外の素材を使っていません。フロントジップはもちろん無いですし、ドローコード先端のチップやコードが出てくる穴にハトメもナシ。純度の高いコットン製品です。

 
 
 

とまああまり力説しても在庫が薄くなってしまっていてたくさんの方にお届けすることができないのが残念。分かってると思いますがハッキリ言って夏は暑くて使えません。出番が来るのは9月末頃くらいでしょうかね。それまで寝かしておいてください。裏起毛じゃなく裏毛ですから、割と長く使えるタイプの生地ではあります。
自分もブラックに目をつけていたんですけどこんなに早くなくなるとは…。

 

秋から春まで長く使えるロングシーズン対応アイテムです。タフなスウェットパンツを夏以外にヘビロテしていただければと思います。もうホント在庫が無いので完売したらメーカーさんにリクエストを出してみようと思いますが、おそらく直営でも人気のため着たい頃には無いかもしれませんね…。

 
 
 


WEEKEND PARKING POP UP@ESSENCE

さて、そんなマーカウェアですが7月31日、8月1日にエッセンスでイベントを開催します。
ゲストはマーカウェア&マーカ直営店PARKINGでもおなじみの山本さんです。お店に立つのは7月31日のみとなります。
新型コロナウイルス感染症対策の一環で、入店規制をさせていただいています。上記リンクから来店予約をお願いします。

 

秋冬コレクションは既に始まっているものの、まだオフィシャルルックも公開されていませんし、商品も入荷済みの商品以外は情報がほとんど出ていません(実はウェブでの予約も受け付けることができないのです)。
そこで、今回は現時点でお伝えできる材料を使ってお話したいと思います。ここから先は興味のある人だけ読んでください。

 
 
 
 

先日もブログでお伝えした通り、2021AWは個人的に最高傑作のシーズンなんじゃないかなと思っています。何をもって最高かっていうのは主観が入るのでどこまで説得力があるかわからないんですが、まず素材や縫製といった洋服の基礎の部分に関してはデザイナーの石川さんが毎年アップデートしていくことに信頼を置いているため、間違いなく毎シーズン過去最高だと思ってます。
それ以外の部分では「何を作るか」「どう作るか」ってところがコレクション性を表します。分かりやすく例を挙げると「こういうデザインで作る」っていうのは都度デザイナーの意識が強く出るわけなので、クオリティとは別に時代性だったり趣味趣向が顕著です。

 

上記で紹介したスウェットパンツもまさに「今」のど真ん中をトップクオリティで作ってきたものだなと思いますし、これから到着する商品たちも我々のような洋服が好きな人間たちにとってクリティカルなものがジャンジャン出てくるんです。それがWEEKEND PARKINGではいち早く見ることができるのです。私自身も非常に楽しみにしています。

 

イベントでご覧いただける商品をひとつ紹介しますと、「SPORTS CARDIGAN」というアイテムがあるんですね。今回私がマーカウェアの秋冬コレクションで一番推したいアイテムです。買おうと思っているアイテムのひとつでもあります。これ実は20AWにテクスト名義で展開したアルパカフリースの「SPORTS CARDIGAN」のアップデート版です。
で、サンプルを以前石川さんがインスタグラムに載せていました。

 
 
 

フワフワの見た目に反した強度をもった新素材。同素材のベスト、パンツも展開が同アカウントにて確認できます。
アルパカの毛をそのままの色で使っていて、真っ黒じゃないナチュラルブラックが特徴の一つです。フリースジャケットは割と広く普及したため、それによって様々な素材のものが使われましたしスタイリングも広がりが出たなという印象があります。同じ素材のパンツとのセットアップも一昔前ならファッション的には存在しえなかったですし、こういったスポーティーなデザインとロングコートを組み合わせるというのも2021年はぜひ試してほしいなと思っています。

 

2020年はダウンジャケットが猛烈に売れたんですよね。それはきっとうちだけじゃないはず。極寒でしたし積雪も尋常じゃなかったので必要を迫られた部分も大きかった気がします。そういった方は2年続けてダウンを買うってことはまず無いと思いますので、暖かいけどダウンとは違う使い方ができるものを揃えるのが良いでしょう。フリースを手にすると薄手のアウターが活躍できるのも嬉しいですね。薄手のものなら真冬以外も活躍しますし、使い回しもできますしね。

 

このジャケットがテクストで出していた時からホントに欲しくて欲しくて…。
でも割とすぐに市場から消えてしまったんですよ。そもそも素材も良ければツラも良いので当然なんですが、加えてやっぱりスタイリストの山本康一郎さんの影響っていうのは大きかったのかなとも思います。そもそもテクストのルックのスタイリングを担当していますし、雑誌かなにかでもスポーツカーディガンを使っていましたしね。
当然我々も山本康一郎さんの影響は多分に受けています(実のところスタッフのエンノイ所持率も高いです)。

 

21AWではマーカウェア名義でさらに改良された形で登場します。税込み6万円を越えますが、最高品質のナチュラルアルパカを100%使って(裏地基布はリサイクルポリエステルだそう)、ポケット口はレザーでトリムしていて、シルエットはモダン。これを買わない手は無いです。早くサンプルが見たくてしようがありません。まだまだ続くだろうお家時間でも快適ですよねきっと。フリース貯金しといてください。
レザーに関しては前回のテクスト名義と同様であれば「害獣駆除のために間引きされた日本産のシカ革」だと思いますが、まだ正式にはアナウンスされていません。

 

名前から察するにデザインの元ネタはトラックジャケットですね。いわゆるジャージです。アルパカを使うとアウトドアっぽさがグンと高まっています。でもティピカルな感じはせずむしろ東京感があるというか抜けが良いですよね。石川さんの着こなし自体がうまいのもありますし、そうなるような「仕上げ」もうまい。
コレ絶対売れるんである程度仕入れますが、それでも足りなかったらすみません。来年もあるか分かりませんが今期中の再生産はたぶん無いと踏んでます。ですから、WEEKEND PARKINGにて見ていただいて気に入ってもらえたら予約してもらった方が良いです。一応イベントの本懐は「気になるものがあったら入荷連絡しますよ」というものですからその場ではお金使わず参加できるイベントなんですけど、見るだけでも価値があります。自分もパーキングの山本さんから直接お話を聞いてみたいです。

 

MARKAWARE
SPORTS CARDIGAN – NATURAL COLOR ALPACA FLEECE
A21C-18BL01C
¥63,800
2021年9月頃入荷予定

 
 
 

今週もう一回くらいマーカウェアの今後入ってくるアイテムを取り上げようと思います。
ぜひイベントで実物を見て、触って、試してください。