MARKAWAREがベンタイルを目指して作ったら密度が超えた!オーガニックコットンのHOODED HUNTER JACKET

MARKAWAREがベンタイルを目指して作ったら密度が超えた!オーガニックコットンのHOODED HUNTER JACKET

こんにちは。Nです。
年末ギリギリでマーカウェアから入荷がありました。2022SSのアイテムの中でもES一押しのハンタージャケットです。ブランドものもそうですし古着界隈でもハンティングジャケットやフィッシングジャケット・ベストの人気が高まりを見せる中、マーカウェアの考える収納力に優れ出番が多いことが想定されるユーティリティアイテムとして、往年のマーカウェアファンにもちょっと懐かしいと思わせてくれるデザインのスプリングアウターです。

 
 
 

MARKAWARE / マーカウェア
HOODED HUNTER JACKET – ORGANIC COTTON ALL WEATHER CLOTH
A22A-03BL01C
¥85,800

一言に「ハンタージャケット」と言ってもその形は様々。国や年代によっても違いますし、何をハントするかによっても全然違います。こちらもソースは不明です。バブアーのビューフォートのようにも見えますし、ポケットがプリーツで膨らむ感じは別のヴィンテージでも散見されます。
身幅がしっかりとあってギャザー処理された裾をもった独特なフォルム。着丈は若干短めなバランスです。

 
 
 

比翼に付属したミニマルなドットボタンとriri製のダブルファスナーによるフロント開閉。古着そのままですとやっぱりちょっと野暮ったさ(そこも古着の良さですが)が残るのに対して、マーカウェアのそれはみずみずしい品のある仕上げに変更されています。
フードの縁に内蔵されたコードは首下まで繋がり、首元部分は生地の内側を通してあるため垂れ下がらない設計です。

 
 
 

裾のポケットはフラップポケットとハンドウォーマーポケットの2層。ハンドウォーマーポケットはフラップを開けなくても使用可能です。ハンティングジャケットらしく結構大きな収容力がありますので、ロングウォレットなんかも問題なさそうです。ちょっとしたタブレットも入りそう。

 
 
 

そして内ポケットも両胸に配備されています。デザイナーの石川俊介さんが旅のために作ったという同ブランドのウェイファーラーコートに通じる大容量アウターで、ポケット数はハンタージャケットの方が少ないものの、普段の生活ではカバンが不要なほど十分なラゲッジスペースを確保しています。

 
 
 

袖はズドンと敢えて広く大きなものになっています。袖先のベルクロテープの幅がかなり長めにとってあるので自身の手首でギュッと絞ることでメリハリのあるラインを形成します。本ブログでの着用はすべて限界まで絞って着ています。

 
 
 

このジャケットの大きな特徴になるのが「オーガニックコットン ウェザークロス」という生地。めちゃくちゃ密度を高めて織り、加工なしに防水性をもたせたという「ベンタイル」という生地がありますが、着用者が水没した時の生存率を上げるための当時の工夫から生まれた驚異的な生地です。こちらを再現、というかそれを遥かに超えた密度で織ったのが今回のウェザークロスです。
防水性は高いのですがコットンなので透湿性があり蒸れにくい、という「天然繊維でハイスペック」なところがマーカウェアらしい。

 
 
 

ところがこの生地はパリッとした硬さはあるものの、いざ手にしてみると風合いが豊かで着心地は良いのです。生地自体もそこまで厚さが目立つほどでもなくチノパンくらいのイメージで捉えていただいて問題ありません。コットンらしいナチュラルなタッチも味わえ、なおかつ使い込むことでどんどん表情が和らいで魅力が増していくことでしょう。

 
 
 

また高密度すぎて後染めができないそうで、糸の段階で染め上げているそうなのですが、これが「スレン染め」といって退色性が非常に高い染色方法です。スレン染めは環境配慮で考えるとある程度負荷がかかるそうな。ただ、結局長いこと使ってもらえることを考えれば、環境配慮型の染色をされた洋服を1〜2年で捨ててしまうよりは問題は小さいと言えます。スレン染めは数十年というロングスパンで耐えられるそうです(石川俊介さん談)。

 
 
 

アウター:MARKAWARE HOODED HUNTER JACKET – ORGANIC COTTON ALL WEATHER CLOTH(サイズ2)
その他:私物
モデル:身長177cm、体重55kg

「着丈が少し短め」とは言っても目立つほど短くなく、着やすい丈感です。ラグランスリーブなので肩周りは大きく感じさせませんが、身幅はしっかりとあります。

 
 
 

裾がキュッと細くなるのでバルーンシルエットのようなフォルムになります。すごく着やすい形。大きめのカットソーやシャツと合わせてレイヤードを楽しむのもショート丈ならではです(今回はレイヤードしていません)。

 
 
 

アームもしっかりありますが、袖先を絞ってあるのであんまりだらしなくならずに済みます。海外サイズのシェル系のアウターを着た時のような雰囲気。腕を持ち上げても突っ張る感じはありません。

 
 
 

このアウターは前を開くのもかっこいい。生地がしっかりと立つので比翼がダラッとしません。そのためフードの角までしっかりラインができあがります。

 
 
 

フードも大きめでかぶりやすいです。コットンなのに防水性が高いアウターですから雨のときなんかは便利ですね。石川さんいわく「多少の雨なら中をぬらすことがない」とのこと。ちなみに撥水加工を含むコーティングの処理は一切されていません。100%コットンと織り方だけで実現しています。

 
 
 

これからどんどん悪天候が増えていく冬の時期から、インナーダウンなんかを使いながらなら活用できそう。もちろん春は大活躍(透湿性があるので梅雨時期も良さそう)。
出費がかさむ年末年始ですが、ぜひこちらもご検討ください。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る