ESで夏に売れるロングパンツの決定版、真夏に最高なスラックス MARKAWARE PEGTOP TROUSERS – ORGANIC WOOL TROPICAL

ESで夏に売れるロングパンツの決定版、真夏に最高なスラックス MARKAWARE PEGTOP TROUSERS – ORGANIC WOOL TROPICAL

こんにちは。Nです。
少し前に公開したマーカウェアのウールトロピカルシリーズにフィーチャーした特集はご覧いただきましたでしょうか。そちらで徐々に解禁しておりますが、2022サマーのスポットアイテムとしてマーカウェアの大大定番となっているペグトップトラウザーズ、クラシックフィットトラウザーズ、フラットフロントトラウザーズの3本を取り上げています。

 
 
 

MARKAWARE – WOOL TROPICAL AIRY SUMMER PACK

2022SSではコレクションにラインナップされていなかったウールトロピカルのブラックとネイビーがこのスポットで登場しています(この記事を書いている時点ではフラットフロントのみこれから入荷予定です)。
この3本のパンツはマーカウェアのスタイルをなす3本柱となっており、多くのパンツがこのシルエットに沿って素材違いを展開しています。

 

■ペグトップ…細めのテーパード
■クラシックフィット…太めのテーパード
■フラットフロント…ほぼストレートの細めのテーパード

 

大別するとシルエットの違いによる3種となります(その他ディテールも微妙に異なります)。同じ素材を使っていても形の好みはあると思いますので、ご自身の使い方に合わせてお選びいただけるというのが利点ですね。今回は3本の中でもとりわけ人気の高いペグトップトラウザーズについて改めてご紹介していきます。このペグトップはESでは長らくベストセラーの座に居座ってその場を空けてくれない人気者です。
同じく展開中のクラシックトラウザーズについてはこちらのブログにて紹介しています。

 
 
 

MARKAWARE / マーカウェア
PEGTOP TROUSERS – ORGANIC WOOL TROPICAL
A22A-09PT01C-SU
¥33,000

まずペグトップトラウザーズのデザインそのものから。
シーズンごとに少しずつマイナーチェンジを繰り返しているペグトップトラウザーズ。時流に合わせてほんのり微調整をしながら展開を続けています。
基本設計は深めの股上、深いタックによるもも周りの膨らみ、細い裾先で形成されたテーパードシルエットのフルレングストラウザーズです。
初期ペグトップはアンクルカットに近い短い丈感でしたが、それに比べるとクッションが少しだけできる〜ジャストなレングスになっているのが22SS時点の最新バージョンです。

 
 
 

トップス:WAIR NOWALL CARDIGAN RELAX FIT T-400 COOL DOTS®(サイズL)
ボトムス:MARKAWARE PEGTOP TROUSERS – ORGANIC WOOL TROPICAL(サイズ2)
その他:私物
モデル:身長177cm、体重55kg

スーツスラックスですと腰回りもフィット感を高めたり、股上に余裕をなくすため、かなりビシッとした印象になりますが、こちらはカジュアルスラックスのため全体的には緩やかな印象が強調されています。
かつてのメンズファッションってデニム、チノ、カーゴ、みたいな力強いパンツが主でしたが、現在のメンズファッションにおいてはこうしたドレッシーなアイテムも定着・主流となりました。少なからずその影響を与えたのがマーカウェアのペグトップトラウザーズと言って良いでしょう。それくらい完成度が高く、提案も早かったです。そもそもウールトロピカルを現地で探してくるデザイナー自体、日本では数える程度だと思います…。
ペグトップに限らず、上記3型は共通してゴム入りのウエストになっていてベルトを必要としません。

 
 
 

シューズやトップスのミスマッチが起きづらい、カジュアルスラックスの完成形とも言うべきデザイン。この形があまりに万能なため、ESではホントにずっとずっと売れ続けています。春夏は今回みたいなウールトロピカルが主流となり、秋冬はフランネルやサバイバルクロスといったウールに切り替わります。
トレンドはあるにせよ、良いものを長く着たいという意識がより強いであろうESのユーザー(我々もそうですが)からすると、トレンドに寄せすぎても使いづらい時期が来てしまうため、ある程度のバランスを保つ必要があります。ペグトップトラウザーズは「メリハリの効いたテーパードシルエット」と「シンプルなデザイン」と「最良の素材」という条件で作られており、コレが揺らぐことは今後も考えにくいのです。
「テーパードシルエットがダメ」なんて時代は今までなく、シンプルなデザインを悪とする時代もなく、素材は良いに越したことはないですからね。

 
 
 

今度はそのウールトロピカルについて。
スーツでは当たり前のように使われているのがウールトロです。サマースーツの主流であり、薄く軽く通気性の良い生地で、シワになりにくく、ニオイが付いてもすぐに離れる性質をもつウールの特性上、基本的に洗濯しなくていいといったメンテナンスの手軽さがスーツに重宝されています。意外なことにウールトロは比較的強い生地でもあります。
最近ではウォッシャブルタイプのスーツも当たり前になりましたが、実は論点が違っていて、そもそもウールのスーツっていうのは汚れなければ洗わなくても良いくらいニオイをしっかり手放しますし、シワも復元します。デイリーなスーツなら、たまのブラッシングとクリーニングでいいのです。
毎日着ているサラリーマンには常識だとは思うんですが、案外無意識な方も多いかもしれませんね。

 
 
 

真夏にスーツでいるのはもちろんTシャツでいるよりはつらいと思いますが、それでもオールシーズン用のスーツに比べるとはるかに快適で、汗をかいても蒸れず、ニオわずいられるのはウールトロのおかげと言っても過言ではないでしょう。それをカジュアルファッションに高水準で転用しているのがマーカウェアです。デイリーウェアとして提案するアイテムで考えると、こうしたアイデアがそれまでは無かったかもしれません。
私が所持しているものだけで考えてもコットンやリネンといった天然繊維の生地に比べて汗じみが起きにくくベタつきが全くないので、夏の天然繊維製品としてはトップクラスに使い勝手が良いです。こだわりぬいたブランドなのでお値段は高めなんですが、コスパ自体は非常に高いと言えます。

 
 
 

飲み会や焼き肉なんかに行くときに、こうした高い洋服でしかもウールだとなんだか抵抗ありませんでしたか?実は逆におすすめできるんです。今やタバコが吸える居酒屋もほとんど無いと思いますが、そうした煙だったり汗はもちろん、焼き肉をはじめとした強い食べ物のニオイも放出してくれます。帰ってきたらベランダに干しておけば翌朝にはかなりスッキリするでしょう。

 
 
 

脚を通してみれば事実涼しく、汗っかきな私も真夏に愛用中です。真夏だけじゃなくて、20度を下回る4〜5月あたりの時期も寒いってこともなく快適に着用いただけます。当然、春の気候に近い秋口も使えますから、そう考えると年の半分以上は使えると思います。肌寒くなる10月から冬が終わる3月くらいまでは無理して使わなくても良いですし、シルエットやデザインが好みの方なら別素材も展開していますのでそちらに切り替えると良いでしょう。
クリーニングのタイミングは「1シーズン終わったら」と推奨されています。モデルによっては防縮加工されているため手洗いが可能、洗濯機可能なものもありますが、詳しくは各商品ページよりご確認ください。

 
 
 

マーカウェアが展開するウールトロピカルにはもう一つあって「SUPER 120’s WOOL TROPICAL」というタイプの生地も存在しています。この「SUPER 120’s WOOL TROPICAL」のタイプと「ORGANIC WOOL TROPICAL」の違いは大きく分けると以下の通り(22SS、カラーはブラック同士の比較です)。
※この画像の商品はCLASSIC FIT EASY PANTS – SUPER 120’S WOOL TROPICALです。

 
 

【ORGANIC WOOL TROPICAL】
・オーガニックウール
・アルゼンチン パタゴニア産
・強撚糸のため、どちらかと言うとジャリッとして涼感を得やすい

【SUPER 120’s WOOL TROPICAL】
・ノンミュールジングウール
・ニュージーランド産
・どちらかというとツルツルすべすべ

 
 

ご参考までに。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る