一生着れる服作りをポリシーに持つ、〈Ten C(テンシー)〉のアノラックとフーデッドコート

一生着れる服作りをポリシーに持つ、〈Ten C(テンシー)〉のアノラックとフーデッドコート

 
 
こんにちは、こんばんは。
 
 
STAFF Sです。
 
 
今日はこの秋冬より取り扱いを開始した、〈Ten C〉というブランドと、週末入荷する新作についてのご紹介。
 
 
 
 

 
 
読み方は「テンシー」。ブランド名のTen Cは、”The Emperor’s New Clothes”というアンデルセン童話の「はだかの王様」の原題が由来となっています。
 
 
Ten Cは〈Stone Island〉※1のチーフデザイナーを12年間務めた Paul Harvey (ポール・ハーヴィー)と、〈CP Company〉※2のデザイナーであった Alessandro Pungetti (アレッサンドロ・プンジェッテ)がタッグを組み2010年にイタリアで立ち上げられました。
 
 

※1 Stone Island(ストーンアイランド)
1982年にイタリアでインフォーマルウェアのブランドとしてスタート。「究極の研究と最高の機能性」というブランド創立時のコンセプトを軸に研究と実験を継続的に行い、繊維や生地を変化させることやまたその高品質化、またブランド独自の加工技術を開発。美しさを超える機能性を追求したものづくりを行っています。

※2 CP Company(CP カンパニー)
1971年にイタリアでスタート。ミリタリーウェアのディテールを再構築したデザインは機能性が高く、実用的でありながらもデザイン性も合わせ持つ。1973年には洋服を仕立てた後に染色を行う「ガーメントダイ」の技術を開発。現在は通勤スタイルやスポーツウェアまで様々なモデルを混合させた先駆的なスタイルを生み出す。

 
 
彼らは別々のブランドでデザイナーを務めていましたが、実はその2つのブランドは同じMassimo Osti(マッシモオスティ)という人物が立ち上げたブランドという共通点があります。

 
 
 
 

「デザインだけ、機能だけの服の時代は終わった。一生着れる服を作る」という思いで立ち上げられた〈Ten C〉は、構想に3年、製作に2年もの時間を費やしています。デザインは20世紀のミリタリージャケットをデザインのベースにしながら、 革新的な素材開発と、色気漂うイタリアらしさを加えた、本物志向の男のためのウェアを展開。手に取るとすぐに素材の素晴らしさと独自性を感じることができます。

 
 
 
 

特にコレクションの中でもメインに使用している『Original Japanese Jersey』通称「OJJ」というファブリックは、 ナイロンとポリエステルを超高密度でニット編みした小松精練と共同で開発された日本製の特殊生地をイタリアに空輸し、ナイロン・ポリエステルの混紡生地を製品染めできるイタリアの唯一の工場で加工されています。

そんな「OJJ」は化学繊維でありながらも着込んでいくと経年変化が起こり、生地は柔らかく、シームにはパッカリングを起こし、良い表情が出ています。
さらに、染めの過程で高温で圧力を加えられることで、非常に目の詰まった生地が出来上がります。

 
 
 
 

最新技術で染められたOJJ生地は、古着のようなやや褪せたような独特なカラーで、デニムや革のように使っていくうちに表情の変化を楽しめます。
また、高温で圧力をかけた生地は触り心地も特徴的で、まるでスウェードのような上質な滑らかさと、度詰めのパリッとした硬さがあります。

 
 
 
 

ESSENCEで現在取り扱っているアノラックとフーデッドコートもこの「OJJ」ファブリックを使っています。

 
 
 
 

Ten c
TEMPEST ANORAK
ITEM CODE
TC-J1104
¥203,500(税込)

こちらはアノラック。M-65タイプのフィールドジャケットとプルオーバースモッグのディティールを取り入れた、前開き仕様のフーデッドジャケットです。

 
 
 
 



防風性を高める為、襟はかなり高めに設定。フードの立ち上がりも良くなり、機能面・デザイン面の両方で優れています。

 
 
 
 

フロントにはマチのついたフラップポケットと、同箇所にサイドからアクセス可能なポケットが左右に配置されています。

 
 
 
 

フードは大きめで、ヘッドギアの上からも被ることが可能です。冬場はニット帽や防寒用のイヤーマフなどを被る機会が増えるので、ガバッと被れるのは嬉しいポイントです。フードの口は絞ることができるので、大きめのフードでも風の侵入を減らしてくれます。

 
 
 
 

フードの裏地には絞りがついていて、首まわりのシルエットが細くなるようになっています。おそらく、大きいフードが広がり過ぎないようにする為でもあると思います。

 
 
 
 

フロントはジッパーとスナップボタンで閉じるので、防風性を高めています。首元にはファスナーが直接肌に当たらないように配慮されています。

 
 
 
 

袖口はボタンで絞り具合を調整できます。袖口から肘にかけて膨らみが出るシルエットが好きなので、絞れる仕様なのは好印象です。

 
 
 
 

腋下にはハトメがついていますので、適度に蒸れを調節してくれます。

 
 
 
 

裾にはドローコードが通してあります。気分によって絞ってシルエットを変えても良いですね。

 
 
 
 
 
 
 
 

Ten c
PARKA
TC-J1108
¥231,000(税込)

こちらは1951年の朝鮮戦争でUSアーミーが採用していたフィッシュテイルパーカーがベースとなったロングコート。

Paul Harveyが所有するアーカイブの中から1950年代のジャケットをベースにデザインされたそうです。

 
 
 
 

このコートの一番の推しポイントは取り外し可能なフード。M51のディティールを再現したステッチがかなり印象的です。
フードの縁を立てると横からの防風性能がかなり上がります。縁にはワイヤーが入っているので、ヨレることなくしっかりとシルエットを保ってくれるのも好印象です。

 
 
 
 

フードのフロント部分はフックの金具で留める仕様。ボタンじゃないので簡単に引っ掛けることができます。

 
 
 
 

フロントはアノラック同様、ボタンとジップでの開閉。サイドには口の広いフラップポケットを配置しております。

 
 
 
 

腰にはドローコードを配置。ダボっとしたシルエットでは無いので、絞って着るとかなりスマートな印象になります。

 
 
 
 
 
 
 
 

ESSENCEでは現在こちらの2型の販売をしており、今週末の11月12日には〈ARTIC DOWN PARKA〉が入荷予定ですので、お楽しみに。

 
 
 
 

では!

 
 
 
 

 


 

 
 
 
 

WRITER S

カメラが上手なエンジニア
ディズニーは:シー派
ポケモンは:赤派
得意料理:カレーとシフォンケーキ
特性:ゲラののんびり屋。