Gramicci×nonnativeの名作 CLIMBER EASY PANTSってどんなパンツなの?

Gramicci×nonnativeの名作 CLIMBER EASY PANTSってどんなパンツなの?

こんにちは。Nです。
新潟市は珍しく年末から大雪に見舞われています。出勤前に雪かき、職場に着いたら雪かき、帰って雪かき。雪国に住んでいると、そんな時に使う洋服っていうのも選ぶ基準があります。

 

・寒さに強い
・動きやすい
・水を被ってもあまり気にならない
・汚れがすぐに落ち、洗ってもすぐ乾く
・でもカッコイイ服がいい

 

機動力や実用度が高い洋服ってだけなら、別にブランドモノを選ばなくたって良いんですけど、結局雪かきが終わったそのままで出勤したり出かけたりすることがほとんどですので、普段着の延長にあった方が都合が良いのです。まあこれは男性特有のものなのでしょう。

 

ようやく本題ですが、グラミチ×ノンネイティブ(自分や自分の周りでは「ノンネグラミチ」って呼んでいます)のCLIMBER EASY PANTSは自分にとって「作業服」と「普段着」の両方の側面がある名品だと思っています。
在庫はもうわずかなのですが、せっかく買ったし、これまでちゃんと書いたこともないのでブログに残そうと思います。

 
 
 

nonnative
CLIMBER EASY PANTS POLY TWILL Pliantex by GRAMICCI
NN-P3983
¥26,180

今回、またこのコラボレーションに手を出してしまいました。2012年モデルから買い足し続けているお気に入りのモデル。
この10年の間でパンツのシルエットのトレンドはかなり変化しましたし、スニーカーブームも来たりしましたが、そうした外的要因に左右されずに使えるパンツっていうのはほんの一握り。10年過ぎた結果論として、このパンツはどの時間軸でも本当に活躍してくれるパンツだったと断言できます。

 
 
 

身長177cmでサイズ1を着用

究極、「このパンツだけあれば良いや」ってくらい気に入っているシルエットです。仕事的にもブランドを見てきた自分がノンネイティブに求めるパンツのシルエットのスタンダードはコレです。

・股上がやや深め
・腰回りともも周りがゆったりめ
・股下長すぎない
・裾先細め

このテーパードシルエットが10年前でも今でも変わらず使いたいシルエットです。素材違いで何枚も買ってしまう理由は、本当の意味で普遍性を持った形だからだと思っています。

 
 
 

雪国を歩く首のない筆者

グラミチの意匠をベースにしてあるため、ウェビングベルトやガゼットクロッチなど、ギミックが生活の中でも非常に効果的です。
これら以外にノンネグラミチでは本家グラミチの最もスタンダードな「グラミチパンツ」には無い仕様がかなり盛り込まれています。
これから紹介するディテールはどれも本家にはありません。

 
 
 

〉ポケット内ポケット

ノンネイティブの「DWELLER 5P JEANS」以外のほとんどのパンツにあしらわれる仕様で、ノンネグラミチでも最近のモデルには採用されています。初期モデルには内ポケットはなく、この数年で右ポケットの中につけられるようになり、最新モデルでは両方につけられるようになりました。

 
 
 

〉膝のダーツ

膝の外と内で一つずつまんだダーツ処理はノンネイティブらしい仕様。立体的なフィット感や膝下のパターンを強制的にいじる時に使われます。

 
 
 

〉裾スピンドル

裾に内蔵されたゴム。絞り調整が可能になりました。ローカットでもハイカットでもシューズに合わせてシルエットが変えられます。個人的にはかなり使ってます。

 
 
 

〉ガゼットクロッチ

本家でもありますが、ノンネグラミチだと股の中央から右に縫っていく箇所に角がある仕様になっています。本家は一直線で縫うため緩やかなカーブを描いています(文章だと伝わりづらいですが気になる方はグラミチの公式サイトで見比べてもらうと分かると思います)。

 
 
 

〉ボタン

本家ではホールのタイプだったフロントボタンが、オリジナル刻印が入ったスナップボタンに変更されています。

 
 
 

〉フロントファスナー

YKKからUNIVERSALに。現在のUNIVERSALはYKKが受け継いでいるんですが、もともとはアメリカのファスナーメーカーのものです。ワークウェアなんかによく使われるもので、YKKとしては1940〜50年代に作られていたファスナーを再現して展開しています。

 
 
 

〉ロゴ・シンボル

ロゴ周りは現在、世に出回っているグラミチ製品で唯一、90年代初期まで使われていた旧タグを採用しています(初代タグはまた別にあります)。ロゴとは別に、バックポケット脇にある三角形の補強は本家モデルにはありません。

 

また、これらを高いレベルで実現するため、日本国内の生産に切り替えています。

 
 
 

ノンネイティブがグラミチと遭遇する以前、ノンネイティブで「MOUNTAINEER」というシリーズが存在していて、そのシリーズのイージーパンツがまさにウェビングベルト・ガゼットクロッチ・スピンドルといったディテールを搭載しています。2010SS〜AWのことですのでコラボレーションが始まる前年です。グラミチ別注の源流はそこだと思われます。
非常によく似ていますが、ベルトテープの下がる方向が逆になっています。

 
 
 

雪と戯れる首のない筆者

雪かきの時に雪水がかかったりしてもいいですし(多少は弾くしコットンほど水を吸わずに済む)、動きやすく快適。プライアンテックスは防風性が高く、自分の体感では5度前後なら普通に真冬に稼働しまくってます。0度前後あるいはマイナスなんかになるようだったらタイツを重ねるとかなり防御力が上がります。

 
 
 

スタッフの私物(2019年製)

プライアンテックスの良いところはそれだけでなく、耐久性が非常に高いこと。
2019年1月に買った同モデルがプライアンテックスだったのですが、使って丸4年たった今も多少スレによる色落ちが部分的にある程度で、生地の傷みもヨレ少なく状態が保たれています。伸縮する生地なのに膝も出ず今も現役で活躍してくれています。本当に驚くべき耐久性です。

 
 
 

裾スピンドルはコードストッパーが無いので、自分は付けています。今回はネイビーを買ったのでネイビーのストッパーを注文していたところ。絞って使うことも多いためあると便利です。2個セット100〜200円くらいで買えます。

 
 
 

自然なレッグラインを作り出す絶妙なテーパードシルエットは、なんでもないのにカッコいいんです。いかにも「オシャレだな」って伝わりやすいものではないんですが、それでいいんです。それくらいがちょうどいい。
グラミチらしい丈夫な作りや動きやすさに加え、ノンネイティブのギミックやシルエットでアレンジされているのに、パンツ群の中では安い部類なんです。ノンネイティブのコレクション全体を通してもトップ3に入るくらい安い。「ノンネイティブといえばパンツ」というほど人気がありますが、試したことのない方はCLIMBER EASY PANTSでエントリーしてみるのもおすすめです(在庫少ないですが)。

 
 
 

新潟に本店があるESSENCEでは大雪や強風の影響により、集荷・配送が乱れに乱れており、お客様にご不便をおかけしております。大変申し訳ありません。ご注文いただいた商品はヤマト運輸様が順次配送しておりますので、届かない方はもう少しだけお待ちください。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る