衰えを知らない、G-SHOCK フルメタル B2100シリーズにゴールドが追加されました

こんにちは。Nです。
G-SHOCKの中でも、文字通りひときわ輝きの強いフルメタルシリーズ。そしてG-SHOCKの2022年人気ランキングで見事に第1位を獲得したのがフルメタルのGM-B2100D(シルバー)ですが、2023年3月10日発売でイエローゴールドのIP加工を施したモデルが加わりました。
※IP加工…イオンプレーティング。剥がれにくい特殊なメッキ処理で着色や強度を与える。

CASIO / カシオ
G-SHOCK GM-B2100GD-9AJF
GM-B2100GD-9AJF
¥80,300

G-SHOCKの直系の血脈を次ぐ5000シリーズや5600シリーズ(俗に言う「スピードモデル」)の系譜にありながら、正八角形へのトランスフォームとアナログ針を搭載したデジアナタイプ。2020年のウレタンモデルの誕生からスマッシュヒットを記録しており、国内外問わず多くのユーザーを魅了した傑作です。本当に衰えることを知りません。
※デジアナ…デジタル液晶+アナログ針搭載の文字盤。

一般的な「G-SHOCK」のイメージで考えれば高価にも見えるフルメタルシリーズですが、それもそのはず、実はかなりてんこ盛りなスペック&生産背景なんです。
G-SHOCKの最大の特徴でもある耐衝撃性はもちろんのこと、20気圧防水、タフソーラー(ソーラー充電)、Bluetoothでモバイルリンク、アプリ対応などなどのスペック。外装となるステンレス製のケース、ベルトは山形カシオによって高い完成度でポリッシュとサテンの仕上げを細かく配分して、実に高級感のあるルックスを実現しています。
※ポッシュとサテン…ポリッシュはツヤあり、サテンはヘアライン加工のツヤ無し。

私が知る限り、スクリューバックを用いたモデルは大抵、山形カシオにて生産を担っています。
モジュールはほとんど中国製だと思いますが、ブレなくシステマティックに大量生産するのは中国がうまいのです。見た目のクオリティに直結するメタルパーツの加工は、グレードの高いモデルに使われるパターンが多く、国内唯一の製造拠点とされる山形カシオがそれらを作っています。
ちなみにウレタンモデルでも、やはりスクリューバックを使ったGW-5000Uは山形カシオ製となっています。
※スクリューバック…ねじ込み式の裏蓋でネジを使わない。一般的なG-SHOCKの裏蓋は4点のネジ留め。
※モジュール…機械本体のこと。液晶文字盤も含む。機械式時計におけるムーブメントにあたる。

GM-B2100GD-9AJFは、これまでのフルメタルのB2100シリーズ同様に外装はオールステンレスで、文字盤はブラックを採用しています(「B」という頭文字はBluetooth搭載モデルに付く)。イエローゴールドというカラーの性質上、どこか人を選びそうな雰囲気も感じますが、2100シリーズの馴染みの良い形や引き締まった文字盤色によって、嫌味なく着用することができます。
ちなみに裏蓋はDLC加工のスクリューバックです。
※DLC加工…ダイヤモンドライクカーボン。炭素皮膜により硬度を上げ、耐摩耗性・耐腐食などの特徴がある。

特にエッセンスの洋服がお好きな方は、服装がブラックをはじめトーンを抑えた色を好む方が多いと思うんですが、そうした服装へのワンポイントとしてゴールドの時計は効果的。近年、時計業界的にもゴールドカラーのモデルが比較的多くなりましたが、かつてゴールドに抱いていた成金趣味的なステレオタイプな印象はかなり薄まったことや、メーカーサイドもゴールドをうまく使ったモデルを出してきていることで、それまで敬遠していた時計ユーザーに受け入れられきている傾向にあります。

G-SHOCKのことはだいたい皆さんが知っているくらい認知度の高い時計ですが、フルメタルとなると見たことがないという人も周りにはいるはず。そうした中では特別感や差別化が図られ、なんとも言えない優越感があることも正直、付加価値になっていると思います。

G-SHOCKでまず思い浮かべるのは液晶画面タイプで王道の5600だと思うんですが、アナログの顔をもつ2100はG-SHOCKでありながら「ハズシ」じゃないビジネス対応ができる点も受け入れられている理由です。こうした融通の利くポジショニングの時計は、自分が知る限りG-SHOCK以外にはありません。
特にフルメタルになると機械式時計同等の重厚感もあり、デジタルの特性もあり、G-SHOCKならではの耐久性もある。
今回のイエローゴールドはそれに加えてリッチさもあり、男女問わず腕元を華やかにしてくれる。そういう相棒が一本あるだけでも着こなしがガラッと変わります。