UPDATE: 2013年06月29日
denim aging diary #12
洗ったものはどうなったか
2013 6/29
前回ノンネイティブのデニムを洗ってみました。
細かな所も見ていきます。
洗う前に着用。
洗った後に着用。
うーん、あまり色落ち自体はしていませんねえ。
撮影環境の差による若干の色味の違いはご了承ください。
それに縮んだようにも見えませんし、特別伸びたという感じもしません。
物撮り。
こうして見ると結構明るい色になってきた印象です。
これはノンウォッシュの新品。
比較すると結構変わりました。色もハリも違いますね。
やっぱり穿いているデニムの方は色ムラがありますし、その人の使い方でムラの位置も特徴が出ています。
フロントとバック。
ツヤは全くなく、デニム特有のザラッとした質感が見えます。
ステッチの入っている部分にボコボコとしたパッカリングが発生しているのが分かります。
もうちょっと寄りで見てみましょう。
ジップ比翼と腿あたりのアップ。
比翼は角になる部分なので、色落ちが当然早いです。
結局このウエスト周りが一番ディテールが細かく、生地も多く使われているので
運動に対してのリアクションが分かりやすいところですね。
腿は平たい部分ですが、色落ちがぱっと見でも分かるくらい目立ってきました。
「タテ落ち」の予兆も見られます。
ポケット口とボトムのサイドシーム。
前回も触れましたが、ポケット口のステッチの間になにかロープ状のものが入っています。
このおかげで、写真の様に色落ちの進行が早まっています。
サイドシームは裏側からのチェーンステッチによりゆらゆらと波打った「パッカリング」が発生。
収縮率の差によりこういう現象が生まれます。
余談ですが、ノンネイティブ独自のパターンでもあるこの湾曲したポケット口。
口が広がりやすく、手を入れやすい機能。
本来の「ポケット」としての機能だけでなくタウンユースに適合したデザインです。
右膝から下の生地と膝裏。
洗濯・乾燥させた際になぜだか折り目が癖付いてしまい、このようにできあがってしまいました。
特にこのシワによって色が落ちたりダメージが付いたりしたわけではないので
着用していたら自然と伸びていくと思われます。
洗濯したのにもかかわらず膝裏にはシワの模様が浮き出ていました。
膝を曲げたらきっとこのシワに沿って同じようにシワができるのか、
またシワが重なっていくのか、その辺は現段階では不明。
バックヨークと裾先。
やっぱりこの辺の進行具合が一番目につきますね。
さすがにワンウォッシュでは到達しない色落ちになってきました。
ポケット角の色落ちに加え、イエローのステッチにインディゴの色移りも見られます。
裾も擦れる頻度が高く色落ちが目につきます。
少し上の部分もシワのように色落ちしていますね。
結構穿いているのにさほどダメージはありません。
さてさて長くなりました、ノンネイティブの洗ったらどうなるか。
最後に洗う前と洗った後で、サイズはどう変わったのか、一応採寸してみました。
【洗う前】
総 丈:105cm
ウエスト:90cm
股 上:28.5cm
股 下:81.3cm
裾 幅:18.5cm
【洗った後】
総 丈:104cm
ウエスト:88cm
股 上:28.5cm
股 下:80cm
裾 幅:18.3cm
なんとも微妙な変化です。
手で採寸しておりますので、多少の誤差もあるでしょうし、ここから分かったことは
「サイズは常に変動しており、全く同じでいられることはほぼない」ということ。
生地ですので、サイズが定まることはあまりないのが結論でしょう。
穿き続けていてもある程度変わるでしょうし、洗ったら洗ったで目が詰まる。
生き物のように流動的なのが洋服なんだと思います。
ただし、2回目のウォッシュは流石に1回目と比べると収縮率が下がりました。
2回目以降はあまり縮まない、ということですね。
皆さんがよく心配されるデニムの色が落ちるのではないかという不安に関しては
「心配するほど色落ちしない」が答えでしょう。
今のデニム、ことノンネイティブのデニムは写真で見た通りの色落ち具合。
洗い方も特に裏返しているわけでもないですし、デニム用洗剤を使ったわけでもありません。
普通に洗って普通に乾燥機にかけてもノンネイティブのデニムは強く色落ちしません。
というわけで、心配だった方、安心してご購入ください。
だんだん色落ちさせて自分だけのデニムを一緒に育てましょう。
とは言いましてもデニムはデニム。他のものと一緒に洗ったらそりゃ色移りしてしまいますので
必ず単体で洗ってくださいね。
次回はA.P.C.ほったらかしてるけどどうなってるんだ、をお送りします。
お楽しみに。