UPDATE: 2013年08月05日
denim aging diary #14
A.P.C.、あれから1ヶ月は経ってます。
2013 8/5
一週間ぶりです。デニムエイジングダイアリーです。
それにはある理由がありました。
前回、ちょっと前に撮影したA.P.C.のデニムを観察してみましたね。
あれはもう5月末か6月頭くらいの写真なので、現在はもっと経年変化が進んでしまっているんです。
6月、7月と言えばセール時期。7月は一部ブランドの立ち上げでもあり、そちらに注力してしまった私はすっかり日記を放置してしまったのです。
で、先日の更新に至ります。
デニムエイジングダイアリーの撮影をする時はいつも小野君の休憩に合わせているせいか、コーヒーを飲んでいる率が高い。
この日はサントリーのボスとかいうコーヒーを買ってきていました。
敷物になっちゃっているホワイトマウンテニアリングのシャツは裏の作りがカッコいいですね。
袖付け根のトリプルステッチがイケてます。
無駄話はさておき本日もA.P.C.の経過を見ていきましょう。
まずは着用から。
こうして見てみるとインディゴの色結構残っていますね。
前回の写真から本当に1〜2ヶ月も経ったのでしょうか。そんな疑いを持つほどです。
小野君曰く、「少なくとも週に1〜2度は穿いていた」とのことです。
普通にデニムを持っている人の頻度からすれば普通に穿いていたみたいですね。
お、ちょっと色味が浅くなったか?
そんな風に見えます。生地の明るい部分をよく見るとザラッとした質感が分かります。
フロント。
綾織りの斜めに走る繊維がよく見えます。
ポケットやボタンフライ下の色落ちが早いですね。
もうちょっと寄って見てみましょうか。
フロントポケットの内側にデニムのインディゴが色移りしています。
これは絶対に避けられない色移りですね。
このポケットの白い袋状の生地を「スレーキ」と呼ぶのです。豆知識。
股下。
歩くという行為をする以上ここの擦れ具合も順調に進行していきますね。
内ももも擦れますね。画像右に色落ちがちょっと見えています。
あれ、結構色落ちしてますね。
ポケットやセンターシームのあたりは特に落ちています。
もうちょっと寄ってみます。
ベルトが内側から接触するベルトループの一部が激しく色落ちしています。
バックパックが当たったりするのでしょう。
突起している箇所が総じて色落ちしていますね。
ポケット口は生地を内側に折り返してステッチを通しているので、その生地が重なった部分が目立ち始めました。
左バックポケットの一部を切り取ったものです。
これはなんだろう、妙に色が落ちちゃっていますね。
小野君はバックポケットにモノを入れることが多いらしく、それの名残かもしれませんが…。
一体何を入れたというのです。
膝(表)
あまり変化がありません。
膝(裏)
ハチノスに沿って色落ち順調です。
まあまあ青くなってきました。
裾。
この辺もやはり進行は順調。
内側は特にですね。生地同士が擦れるのでしょう。
皆さんも経験あるかと思います。歩いていると内側の生地の一部だけ色落ちしちゃいますね。
小野「いやあ良い感じになってきたなあ」
工一「撮影するのはちょっと久しぶりですね」
小野「最近穿いてて分かったんですけど、ウエスト確実に大きくなりましたよ」
工一「ホントに?それ痩せたんじゃないの?」
小野「いやいやこれ見てくださいよ、こんなに拡がったんすよ」(お腹とデニムの間に拳一個入るか?くらいの間隔)
工一「ほら、前に比べてお腹出てないじゃん」
小野「工一さん、こんだけ痩せたってなったら、前の僕はただのデブですわ」
・・・
小野「工一さん、僕一個やりたいことあるんですわ」
工一「なんですか」
小野「そろそろ洗おうと思って」
工一「いいんじゃないですか」
小野「せっかくA.P.C.のデニムですしこれやりたいんですよね」
と言って小野君が見せてきたのがこちら。
これ、A.P.C.のデニムに付属しているインフォメーション。
新しいものに関しては付いていない場合もありますが、何が書いてあるかというとデニム洗い方についてです。
フランス語、英語、日本語で書かれています。全世界共通なのでしょうか。
なにやら面白いことが書いてありますね。
1 過激主義
出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、初回洗いはドライクリーニングで、2回目以降の洗いは、WOOLITE NOIR(濃色製品用洗剤)を少量混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、すすぎ、バスタオルで包んで干す.
2 セミ過激主義
WOOLITE NOIRを混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、こすらずにすすぎと脱水をし、干す.
3 洗濯機
WOOLITE NOIRを使い、メニュー:常温水、デリケート洗い、脱水無し.
4 海水
出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、ジーンズを履いたまま海に入る.
乾いた砂でこする.
これを何度か繰り返す.
水ですすぎ、太陽にあてて乾かす.
…。海水ってなんだ。海水が一番過激じゃないか。
小野「これに書いてあるじゃないですか洗い方」
工一「ああ面白いよね」
小野「海行こうと思うんすわ」
工一「!?」
小野「海行こうと思うんすわ」
工一「マジで?やるの?」
小野「海行こうと小野うんすわ」
工一「お、小野君…?」
なんだか暑さで頭おかしくなったんじゃないかと思うんすわ。
というわけで近々、A.P.C.のデニムを穿いたまま海に入り、上がってきて乾いた砂でこすり、というのをやろうと思います。
ジャン・トイトゥがオススメする「海水洗い」。果たしてうまくいくのか!?
それともただの冗談だったのか!
次回は海からお届けします!
お楽しみに!