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UNIVERSAL PRODUCTS.とVAGUE WATCHが作ったBB EX1 -STAINLESS-


 

気軽にヴィンテージウォッチの表情を楽しめるコラボレーション

 

ユニバーサルプロダクツの中でも高い人気を誇る、〈ユニバーサルプロダクツ〉×〈ヴァーグウォッチ〉による〈BB EX1 -STAINLESS-〉。
もともと〈ヴァーグウォッチ〉は昔の時計のオマージュを得意とするブランドですが、その中に無いケースとフェイスの組み合わせで考えられたのがこの〈ユニバーサルプロダクツ〉とのコラボレーションモデルです。

 

「良い時計」の定義っていうのは人それぞれだと思いますし、品質やデザインだけじゃなくて思いや文脈も非常に大切になります。必ずしも機械式だから上位でクオーツ(電池)だから下位という順位付けもありません。製造がスイスでも日本でも中国でも、ユニークで生活をちょっと華やかにしてくれる時計というのはそれだけで価値があると思います。
男性が身につけるものはその価格にかかわらず、思いを乗せられるものが限られてきます。時計は数少ないそんな道具の一つではないでしょうか。

 
 
 


UNIVERSAL PRODUCTS.×VAGUE WATCH
BB EX1 -STAINLESS-
183-60910
¥33,000

 

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このコラボレーションは2つの顔を混ぜたハイブリッドデザインになっていて、(オフィシャルで言っているので敢えて名前を出しますが)〈ロレックス〉が1930年代にリリースした「世界初の完全防水機械式(自動巻き)時計」の〈バブルバック〉をモチーフにしたケースに、80年代頃までの〈ロレックス〉の〈エクスプローラー1〉のフェイス(文字盤)を落とし込んだスペシャルモデルです。
〈BB EX1 -STAINLESS-〉に関しては日本製のクオーツムーブメントを搭載しています。

 
 
 

〈バブルバック〉のデザイン上の特徴はケースから盛り上がるように膨れたドーム型のクリスタルガラスに加え、背面も同様に膨らんでいるのが特徴です。1930年代当時には完全防水でなおかつ自動巻きムーブメントを収めるにはこういった設計が必要だったようですね。クオーツの時計なんですが、それらを再現するために形を当時の造形になぞらえています。

 
 
 

〈BB EX1 -STAINLESS-〉はケースサイズが32mmとかなり小さめに設定してあり、そこが上品ですしスマート。実物が届いてみると思っていた以上にコンパクトだったのですが、存在感を失わず小さくてもそれをビハインドとは感じさせませんでした。
機械式時計って最近は比較的大きなものが主流で44mmや46mmのものも多数。それはそれでどっしりと存在感が強くかっこいいですが、敢えて控えめにすることで「ほらヴィンテージっぽくてかっこいいでしょ」なんて誇張が無く逆に惹きつける力になっています。デザインはオマージュなんですけど、それをこれみよがしにしない奥ゆかしさがこのモデルの最も優れたポイントだと感じています。

 
 
 

女性でも手首に馴染みやすいサイズのため、男女兼用で使うのもおすすめです。学生も会社員もすんなりと袖に馴染ませることができます。
クオーツですからゼンマイを巻く必要がなく、そういった点においても2人での使いまわしが楽ですね。さらにカレンダーが無いシンプルな三針は調整の必要もなく、普段機械式時計に慣れている人からすると超ラクな時計です。

 
 
 

2021年現在の〈エクスプローラー1〉はメタルフレームをあしらったクロマライト(蓄光)のインデックスなんですが、〈BB EX1 -STAINLESS-〉は直接蓄光でインデックスに書いた文字盤です。品番で言うなら1950年頃の「Ref.6610」あたりをベースにしているように見えます。3時・6時・9時を示すアラビア数字、角の取れた太めの丸文字がそれに近い印象です。少し膨らむように蓄光インクが盛り上がっているのがたまりません。
時針も俗に言う「ベンツ針」に倣っており、敢えて初めからキズっぽいラインが見えてます。この針以外にもステンレスケースやブレスレット、風防(ガラス面)などにスレや小キズが入っている場合があります。個体差がありますので、ご理解いただければと思います。

 
 
 

りゅうず(針を進めたり戻したりするフェイス脇のつまみ)の誤作動を防ぐケースの突き出し「りゅうずガード」が無いのも、現行品とは異なるディテールです。実用面で言えば確かにガードがある方がぶつかって折れたりする心配もないのですが、当時の雰囲気に近づいてなんても可愛らしさがあります。〈BB EX1 -STAINLESS-〉自体が小さめなのでそんなにぶつける心配は無さそうです。

 
 
 

オマージュとしてここまで完成度が高いのは、〈ヴァーグウォッチ〉の歴史背景に理由があります。
〈ヴァーグウォッチ〉は〈ヨシダトレーディングカンパニー〉の吉田真幸さんという方が立ち上げたブランドなのですが、この方がどうやらヴィンテージウォッチディーラーだったようなのですね。そのマニアックな知識と愛情で作っているのが〈ヴァーグウォッチ〉であり、このコラボレーションにもその手腕が遺憾なく発揮されています。
「ただ真似した時計」と一線を画するのはそこです。尊敬と愛情をもって作っているのがよく分かります。

 
 
 

こちらはフェイスの印字。12時位置には「VAGUE WATCH COMPANY LTD.」、6時位置には「UNIVERSAL PRODUCTS. NOSTARGIC&CONTEMPORARY TIMEPIECE」とあります。「懐かしくて新しい時計」って感じでしょうか。

 
 
 

機能面で見ていくと、先程もお伝えしたようにクオーツ(電池)で動く時計です。クオーツはだいたい3〜5年の寿命とオフィシャルにはアナウンスするものですが、使い方次第で長くも短くもなります。クオーツは精度が高いので、日常で確認する範囲での誤差はほとんど気にならないレベルです。仮にズレてきた時にはアナログ時計はデジタル時計と違ってりゅうずで簡単に調整できるのも良いところです。

 
 
 

ブレスレットやケースはステンレススチール。ご存知のようにタフで錆びない金属の代表格です。ステンレスブレスレットのモデルって重さも出るので人によっては疲れちゃうかもしれませんが、〈BB EX1 -STAINLESS-〉は小ぶりですからその心配は無用。男女や年齢に関係なく、きっとどんな方も無理なくお着けいただけると思います。実物を手に持ってみると割と軽さを感じるステンレスでした。高級時計のようなズンッと重さのあるものではありません。

 
 
 

また、サイズの調整に関しては2種類。「中留め」と呼ばれるバックルの部分でバネ棒をずらして微調整する方法と、駒数を変える方法があります。バネ棒はご自宅なら爪楊枝でも可能。私もだいたいそれで行います。飛んでいって紛失しないように気をつけましょう。
ただ、駒は「丸ピン」と呼ばれるタイプでおそらく多くの方にとっては面倒な作業になります。2種類の調整ともに、ご自身で調整する場合はあくまで自己責任でお願いします。不安のある方はご自宅近くの時計屋さんに持ち込んでサイズ調整をお願いするのがおすすめです。これくらいであればきっと無償で行なってくれると思います。

 

古町のESSENCEでご購入いただく方は、当店スタッフが調整をサポート。近隣に店を構えるTHREECへの持ち込みもご相談いただければ承ります。お気軽にお声がけください。
ESSENCE ONLINE STOREでのご注文は、サイズ調整に対応しておりません。ご了承ください

 
 
 

防水性は50m防水。目安で言えば日常的な水回りの心配はほぼ無し。洗面所での水しぶきや雨なんかは当然問題ありませんし、シャワー程度の水圧なら大丈夫でしょうが、場所によって水圧の差があったり温度の問題もあるので可能なら避けていただきたいのと、当然着けたまま泳ぐのはおすすめしません。
あくまで「日常生活防水」くらいの範囲でお考えいただくのが良いと思います。どうしても水に強い時計が良い場合は素直にダイバーズウォッチをした方が安心です。

 

ただし、防水性はりゅうずをしっかりと締めていることや、パッキンが劣化していないことなどが条件ですから、日々確認いただきながら、3年に一度くらいはメンテナンスに出していただくのがおすすめです。

 
 
 

遠慮なくガンガン使っていただきたい時計です。個人的にはピカピカの状態を維持してお使いいただくよりも、キズやスレが増えていっても全く気にしないくらい使い込んでいった方がこの時計の表情には合うような気がしています。老若男女に関係なくハマる時計ですし、シャツやジャケットのようなドレッシーなスタイルやスーツに合わせても良いでしょう。Tシャツにコレだけでもかわいいですよね。

 
 
 


 

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