クラークス ワラビーってどんな靴?
長年愛され続けるクラークス ワラビー
定番でありながらその魅力は色褪せることなく、履き心地の良さ、上質な品質、どんなスタイリングにも溶け込む融和性でたくさんの人に愛され、今なおファンを増やし続けています。
そんな〈クラークス〉の代表モデル「ワラビー」を徹底解説しました。クラークスとは?サイズ選びは?スタイリングのコツは?実際に愛用しているスタッフのリアルな声とともに長年愛され続ける〈クラークス〉の魅力に迫りました。
上質な革とすべてのシューズにおいてシデの木材から手作業で削り出される木型にこだわり作られています。
CLARKSの歴史はもう語り尽くされてしまっているのでこの辺にしておきましょう。
じゃあ「CLARKSとは」で何を語るべきかと言うと、やはり日本でのファッション史です。とりわけブランドの象徴的存在であるワラビーは1966年に登場。まもなく生誕60年を迎えるロングセラーです。
〈ナイキ〉の「エアマックス95」が大ブレイクをする前の話ですから、カジュアルシューズとしては現在の形になるパイオニア的な一端を担っていたとも言えるかもしれません。
あの当時、メイド・イン・イングランドがなくなり、全てアジアンメイドにシフトするとかで、随分英国製がもてはやされていた記憶がありますが、結局の所生産国が変わってもワラビーの価値は変わりませんでした。
90年代ブームやシティボーイのムーブメントとともに2020年頃より人気が再燃。山本康一郎さん※や長谷川昭雄さん※ら、現在を象徴するスタイリストたちの影響もあって若いゾーンにまで一気に認知が広がりました。
※山本康一郎…1961年京都に生まれ、東京で育つ。大学時代からフリーエディターとして活動し、雑誌や広告のスタイリングを手掛ける他、〈スタイリスト私物〉などのブランドのディレクションにも携わる。
※長谷川昭雄…ファッションディレクター、スタイリスト。雑誌『MONOCLE』や『POPEYE』のファッションディレクターを歴任後、フイナムとともにウェブメディア『AH.H』を立ち上げる。2020年〈NAUTICA〉のクリエイションディレクターに就任。
アッパー
また、スクエアトゥの形状から、つま先に「遊び」がほとんどないため、これが一般的なスニーカーとサイズ選びが異なる原因になっています。
ソール
2021年より「森林環境協議会(FSC)」※の認証を受けています。
※森林管理協議会…国際的な森林管理の認証を行う協議会のこと。 1993年10月にカナダで創設されたNGO。 生産を行う森林や製品、流通過程の評価、認定、監督を行う。
まず、私の体感的に言うと「ナイキより1.5cm小さいのを選べばちょうどいい」。私はスニーカーを特別大きく履いたりはしませんので、おそらく多くの方にとって「-1.5cm」がベターな選択だと思って大丈夫だと思います。
実際に〈クラークス〉を愛用しているスタッフの声をきいてみましょう。
STAFF 石川
CLARKS:UK 8.5(26.5cm)
NIKE:27.5〜28.0cm
new balance:9〜9.5
converse:US 9〜9.5(27.5〜28.0cm)
〈ニューバランス〉の991・993・2002・990V5などクッショニングとフィット感が良いシューズを好んで履くのですが、〈クラークス〉は特段クッションが高いわけではないですが、足裏からしっかりアシストしてくれるのでスニーカーに負けず劣らなず歩きやすいシューズだと思います。
普段は「ワラビー」のローカットを愛用していますが、アッパーのスウェードが程よくクタッとしてきて、小慣れた良い表情が出てきます。
履き込んでいくと足の形にフィットしてくるので、シューレースをしっかりと絞って履くとさらにフィット感が増します。
STAFF 佐鯉
CLARKS:UK 7.5(25.5cm)
NIKE:27cm
new balance:27cm
converse:US 8.5(27.0cm)
〈ニューバランス〉の900番台が長い時間履いていても疲れにくいのでよく履いているのですが、「ワラビー」のゴアテックスも同じくらい疲れにくいので愛用しています。普通モデルよりややソールが高く、アッパーは柔らかいスエードなので最初から履き馴染みが良いです。履き始めはややソックスに色が移るので、シューズと同系色のソックスを選んで履いていました。
STAFF 長谷川
CLARKS:UK 8(26cm)
NIKE:27.5cm
new balance:27.0~27.5cm
converse:US 9(27.5cm)
履きやすさとファッション性どちらも重視したいので、普段は〈アディダス〉、〈タビト〉、〈アシックス〉などをよく履いています。クラークスはカジュアル・ドレス両方のスタイリングに取り入れられる汎用性はもちろんですが、フィッティングの良さも持ち合わせているのでとても重宝しています。履き込むとアッパーが馴染んでくるので、より一層フィッティングが良くなるように感じます。
ESSENCE、ESSENCE ONLINE STOREでは様々なブランドを取り扱っていますが、それぞれブランドの持つ雰囲気は異なっています。本当にどんな服にも合わせられるのか、代表ブランドとして〈マーカーウェア〉、〈ノンネイティブ〉、〈アタッチメント〉の3ブランドでそれぞれスタイリングを組みました。
MARKAWAREの場合
MARKAWARE|TRENCH COAT – ORGANIC WOOL SURVIVAL CLOTH(A22C-06CO01C) |¥116,600(税込)
MARKAWARE|HUGE PARKA – ORGANIC COTTON HEAVY FLEECE(A22C-07CS01C) |¥39,600(税込)
MARKAWARE|FLAT FRONT TROUSERS – ORGANIC WOOL SURVIVAL CLOTH(A22C-06PT03C)|¥38,500(税込)
CLARKS|MENS Wallabee GTX Sand(26165695)|¥33,000(税込)
その他私物
nonnativeの場合
nonnative|COACH JACKET W/N/P TWILL CORDURA® WITH GORE-TEX INFINIUM™(NN-J4116) |¥73,480(税込)
nonnative|DWELLER L/S TEE “BOWERY”(NN-T4201) |¥12,980(税込)
nonnative|DWELLER 5P JEANS 02 COTTON 13.5oz DENIM STRETCH OW(NN-P4204)|¥25,080(税込)
CLARKS|MENS Wallabee Boot GTX Maple Suede(26168545)|¥34,100(税込)
その他私物
ATTACHMENTの場合
ATTACHMENT|PIGMENT DYED CO/LI TWILL ZIPUP JAKET(NN-J4116) |¥46,200(税込)
ATTACHMENT|COTTON DOUBLE FACE HIGHNECK L/S TEE(AJ22-045) |¥18,700(税込)
ATTACHMENT|WO GABARDINE TWO PLEATS WIDE TROUSERS(AP22-015)|¥38,500(税込)
CLARKS|MENS Wallabee GTX Black Suede(26149449)|¥33,000(税込)
その他私物
それこそ四半世紀ぶりにワラビーを履いたのですが、これまでずっと〈ナイキ〉や〈ニューバランス〉といったスポーツブランドのスニーカーをスタイルの中心に選んで履いてきました。
しかし、決定的に打ち消せないものがあってそれは時として不必要になる瞬間があります。それは「スポーツ」というジャンルそのものでした。
どんなスニーカーを履いてもスニーカーはスニーカーであり、スポーツブランドなんです。それが消えることはありませんでした。