2024SS MARKAWARE Styling for Dressy
2024春夏 MARKAWARE & marka イベントレポートとオススメ紹介
【12月2日 - 12月3日】2024年春夏ブランド合同展示会開催
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美しく、快適に夏を楽しむためのシャツ

1つの商品をピックアップして深掘りしていく特集〈In-depth〉。第2回は〈MARKAWARE〉が春夏に大定番として作り続けているのがウールトロピカルを使ったシンプルなシャツ。ベースになるのは、これまた〈MARKAWARE〉の定番モデルであるCOMFORT FIT SHIRT(コンフォートフィットシャツ)です。2つの「定番」が組み合わさったこのシャツは、一度味わったらやめられなくなる理由があります。

MARKAWARE

COMFORT FIT SHIRT – SUPER 120’S WOOL TROPICAL

A23A-13SH01C

ウール100%

〈MARKAWARE〉の絶対王者、COMFORT FIT SHIRTとは?

まず、モデルとなっているCOMFORT FIT SHIRTからご説明しましょう。色々な生地で展開されるこのシャツは〈MARKAWARE〉が今のクリーンなスタイルになってから登場したモデルで2018年頃から展開され、1シーズンも途切れることなく今も絶対的な支持を集めているアイテムの一つ。マイナーチェンジはされてきたものの、通底してゆったりとしたサイジング、限界までミニマルを極めたディテール、端正なステッチワークを特徴にもち、ESSENCEではシャツをお探しの方に、いの一番にオススメしているシャツです。

具体的にはステッチが極力表に出ない作りになっています。襟や前立てや袖先にもステッチが現れず、必要最小限に抑えられていることでドレッシーなスタイルが際立ったデザインになっています。一方でオーバーサイジングによって程よくカジュアルダウンされ、普段着として馴染みやすいのもポイントです。

SUPER 120’S WOOL TROPICAL

そして、今回ご紹介するモデルはSUPER 120’Sのウールトロピカルを生地に採用しています。よくスーツなんかで耳にする「SUPER XXX’S」は細かく定義すると説明が長くなるので省きますが、要するに使っている繊維の太さを示したもので、数値が高いほどに細い繊維を使っていることになり、高級品になると上がっていきます。

当然、使っているウール自体の質も影響するため一概に数字が高ければいい、というものでもありませんし、上がるほどにセンシティブな生地になるため、普段使いがしづらくなっていくとも言えるでしょう。耐久性や見た目の美しさのバランスで言うと100〜120あたりが良いとよく言われます。

〈MARKAWARE〉のウールトロピカルの特徴

〈MARKAWARE〉は私は日本一の素材オタクが作っているブランドだと思っていますが、このウールトロピカルも例にもれず、非常によく考えられています。まず、原料は使用されているのはアルゼンチン産オーガニックウールです。綿の状態で日本に輸入し、紡績し加工しています。糸は強撚糸にしており、さらりとした軽やかさと滑らかさが強調されています。

前述した普段使いのバランスも当然のことながら、色出しの良さや防縮加工を施し洗濯機で洗えること(本当はぬるま湯で手洗い推奨だそう)、17.5マイクロンのチクチクしない肌触りなど、あらゆる点でバランスをうまくとった生地に仕上がっています。 他のブランドと違うのは「このシャツで生活すること」を考えて作られている点であり、必要以上に神経質にならずに毎日使える気楽さそのものが機能することにあります。

夏にウールを使うメリット

最近ではようやく認知が広がってきて、ESSENCEのユーザーであればご存知の方も多いと思いますが、ウールは使い方によっては真夏に最適な素材です。通気性・吸湿放湿性に優れ、汗をかいてもベタつきもありませんし、バクテリアの繁殖を抑える効果があるので連日の着用でもニオイがしないなど、天然繊維の中でもトップクラスの機能素材。洗濯をしてもすぐに乾き、シワにもなりにくく、色艶も美しい。サラリーマンがなぜウール製のスーツを毎日着ているかの理由はここにあるのです。むしろ毎日のように洗う必要はなく、ちょっとシワが気になる箇所があったなら陰干し、あるいはスチーマーで伸ばせばあっという間に回復します。

当然、汚れがあれば洗うかクリーニングが良いですが、基本的な使い方においてはほとんどメンテナンスを必要としません。 「ウールシャツ」と聞くとメンテナンスが面倒だとなんとなく思ってしまうかもしれませんが、実はメンテナンスがあまりいらないのが〈MARKAWARE〉のウールシャツです。

※ウール製品の洗濯については商品ページや品質タグをご確認の上で行なってください。

スタッフの使用レビュー

2022SSで展開された同型のシャツを買ったスタッフに1年間着てみてどうだったかを聞いてみました。

モデル:NEW COMFORT FIT SHIRT – SUPER 120’S WOOL TROPICAL(A22A-13SH01C)

使用頻度は?

2022年の4月に購入してから8月までは週に2〜3回は着ていました。間違いなく2022年で一番着たシャツです。9月以降も残暑が長いので着る機会は多かったです。どんなもんかと思って試しに真冬でも使ってましたが、アウターを着てしまえば案外使えます。

何回程度洗濯した?

通算ですと10回は洗ってないですかね。普通に家で洗濯していました。最初は「消臭効果がどれくらいあるのか」と、あまり洗濯しなかったんですが、夏頃には汗をかきやすくなるのでネットに入れてボールドで洗ってました。おしゃれ着洗いとかもせず、他の洋服と同じ扱いでしたね。大体、月に1度くらいのペースで洗う感じだったと思います。春頃は風通しの良いところで陰干ししてました。

よく行なっていた着こなしは?

ナイロンのショートパンツとよく合わせていました。ウールトロのセットアップのように使わなくてもそんなに気にならず、シャツのバリエーションの一つとして捉えいます。自分が買ったのは黒いシャツなので大体黒いパンツと合わせていました。あとは黒シャツとネイビーのパンツで合わせたりもしてました。ブラック×ネイビーが最近良いなと思っています。シューズはほとんど〈New Balance〉の990v5、992、993、2002R。たまにブーツとも合わせてます。

実際に使ってみて

涼しさで言えばコットンシャツと比べると歴然の差です。夏はTシャツばかりだと飽きてしまうので、これだけ涼しいシャツがあると本当に便利です。店で着ている時は空調がガンガン効いているので、風よけとしても良かったです。日焼けもあまりしたくないですし、半袖半ズボンも飽きるので、一枚あって本当に良かったです。 使い込んできてからのことですが、洗うことで新品の時より柔らかくなってフワッとしたのが気に入っています。新品のシャキッとした感じもキレイで良いですが、新品の時より今の方が好きですね。物撮りの商品は洗いざらしなんですけど、なんとなく生地に凹凸が出ているじゃないですか。そこが気に入っています。裾もパッカリングして雰囲気が良くなりました。 自分としては防縮加工のおかげで家で洗えるのは大きいです。クリーニングしなきゃいけないとか考えるのが面倒なタイプなので、自分みたいな人は絶対持った方がいいです。