WINDSTOPPERⓇ BY GORE-TEX LABS
ESSENCE ONLINE STOREが自信をもってセレクトしているグッドプロダクトの、細かなディテールや品質の高さにフォーカスしご紹介していく「Product Focus」。今回ご紹介するのは高機能素材WINDSTOPPERⓇ BY GORE-TEX LABS (以下、WINDSTOPPERⓇと呼びます)です。GORE社が開発する素材はアウトドアメーカーを始め、世界中のアパレルブランドに採用されています。今回はその素材の一つ、WINDSTOPPERⓇです。
GORE-TEX®には2種類のブランドが存在しています。まずは黒いダイヤモンドタグのGORE-TEX®、見覚えのある方も多いのではないでしょうか?特性としてはまず耐久防水性が挙げられます。そして透湿性、防風性。過酷な環境下で体を守るための機能が備わっています。GORE-TEX®といえば防水というイメージを持っている方も多いはず。2つ目のブランドは白いダイヤモンドタグのWINDSTOPPER®。より快適さを重視したライフスタイル向けの素材です。GORE-TEX®との違いは何か?WINDSTOPPER®の機能を見ていきましょう。
高い防風性と透湿性
この素材の核となる高い防風性。多くの生地は繊維が開いた構造となっており、風を通してしまうのです。風がウェアの中に入ってくると体は冷えてしまいますよね。ですがWINDSTOPPER®のメンブレン構造は生垣の構造と似ています。冷たい風が吹いてもその風はすべて枝に止められます。このような構造で風から体を守り温かさをキープできます。
次に透湿性。汗の水蒸気を逃します。じっとしていても汗をかくため透湿性が快適さにつながっていきます。また大きく異なる点が4WAYストレッチであるということ。4方向へ伸縮するのでごわつきを低減させます。従来表現できなかったソフトなブルゾンやウールの表生地の風合いを活かしたものづくりができるようになったのです。防水性がないから水を通すのか、というとそうでもありません。WINDSTOPPER®を使う製品は大抵の場合、撥水加工が施されているので小雨や雪が降っても水滴が表面を転がり落ち体感温度の低下からしっかり守ってくれます。
WINDSTOPPER®の変遷
以上のWINDSTOPPER®の機能はすべて「快適さ」へ方向を向けています。もともとGORE® WINDSTOPPER®の名称で3レイヤーのGORE-TEX®の性能を簡素化・軽量化のような位置づけで開発されました。その後、2018年にGORE-TEX INFINIUM™が登場し快適さを重視したライフスタイル向けの素材としてレインウェア以外のアイテムでも広く採用されました。そして2023年秋にWINDSTOPPERⓇ BY GORE-TEX LABSへ名称を戻し今までの流れを汲んだデイリーユースできる高機能素材という提案になっています。
圧倒的な着心地の良さ
シリーズの中でもプロ向けに開発されたGORE-TEX® PROは最高レベルの機能の提供と引き換えに生地の硬さやごわつきが生まれ用途としてもシェルアウターなどに限定されます。一方で着心地を飛躍的に向上させたWINDSTOPPER®はソフトな風合いを活かし多様なアイテムをファッショナブルに表現できるようになりました。見た目は普通の洋服なのに実は高性能という隠しアイテムのような存在。ぜひ体感してみてください。圧倒的な着心地の良さに驚くはずです。