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UPDATE: 2014年10月26日

【Product Focus 7】 KAZUYUKI KUMAGAI / カズユキクマガイ NyストレッチツイルxライトWフェイス スタンドカラーブルゾン

 

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7回目となる「Product Focus」。
ES-WEBが自信をもってセレクトしているグッドプロダクトの、細かなディテールや品質の高さにフォーカスしご紹介していく企画です。
今回ご紹介するのはKAZUYUKI KUMAGAIのNyストレッチツイルxライトWフェイス スタンドカラーブルゾンです。

 
 

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昨シーズンでも登場したスタンドカラータイプのブルゾン。サイクリングジャケットとスイングトップをミックスしたようなスポーティーなブルゾンです。
最大の特徴は生地の切り替えを大胆におこなっていること。身頃の前面はナイロンベースのストレッチツイル、そして裏地と背中には毛足の長いフリースを使っています。このフリースの肌への当たりがとても良く、病みつきになってしまいます。快適性ではこの秋冬のコレクションの中で1・2を争うかもしれません。
それから、ダウンベストの回でもお話させていただきました斜めに配置されたフロントファスナー。【サイドワインダー】と言いまして、アクティブなシーンに置いてファスナーが顎に当たって怪我をしないようにするための配慮です。
全体としてはかなり引き締まったシルエットで作られ、ファスナーをてっぺんまで上げても、全開にしてもムードのある良作。

 
 

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ツイルとフリースのコンビネーションは斬新です。ただ違和感はあまりありません。生地の切り替えている箇所にステッチの糸は見当たりません。内側で縫い付けて表には不要なものを見せないデザインです。
もう少し細かく分けて見てみましょう。

 
 

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背中から見た肩の縫い付けです。全く異素材のコンビの割にもの凄くナチュラルに縫製されています。片方は厚みがあって起毛している生地、もう片方は薄手でストレッチの効いた生地。この2つの異素材をなんの違和感もなく縫製。例によってヨークと袖のシームは繋がったデザインです。

 
 

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フリースらしい優しい肌触り。少しだけ光沢感があり上品です。まるで動物を撫でているような上質なタッチは、このまま寝てしまっても問題ありません。それくらい快適です。裏地は全てこのフリース地で統一。タンクトップの上から羽織っても暖かく、ストレスを感じないブルゾンです。

 
 

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袖をまくってみるとツイル地の裏側もフリース。ツイルそのものは薄手なのですが裏地を当てたために保温性は抜群です。ミドルレイヤーとして上にダウンベストやノーカラー系のブルゾンなんかを重ねるとより一層暖かく着られます。量販店で置かれているフリースの超高級版といったところでしょう。

 
 

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襟は高め。他のブランドにはないくらい、基本的にKAZUYUKI KUMAGAIのブルゾン類の襟は高いです。
口元を軽く覆う襟の高さはモード感たっぷり。スポーティーなテイストを一気にラグジュアリーにもっていってしまいます。
襟の内側ももちろんフリースを当てています。ファスナーを開けて襟がペタンと寝る時にこの内側のフリースがアクセントとして見えてくれます。配色違いもポイントです。
ただし、ブラックのみ、ブラック×ブラックの配色です。

 
 

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ファスナーを開けると生地がもう一枚出てきます。このアイテムだけじゃなく、様々な商品で見ることができるコレは、その名も「ジッパーガード」と言って、ファスナーが内側の生地を噛むのを防いでくれます。
ガードに使用されるのは固めの生地やサラサラでシワになりにくい生地が大半です。このジャケットの場合ツイル地をそのまま流用し、見た目にも違和感のないガードにしてあります。ガードの内側も当然フリースを使って肌触りを良くしています。

 
 

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裾ポケットはいつものようにシームに沿って直線的に配置されています。
ポケットの内側ももちろんフリースを使っています。収納の機能だけじゃなく、ハンドウォーマーポケットの役割も担っています。

 
 

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ポケットの両端は、シームに沿ったポケットによく採用されるカンヌキ。目立ちづらく、ほつれを食い止め、強度を高める意匠。内側だけの縫い付けで、日常的に開閉を繰り返すポケットが端から引き裂けないように表からも留めているのです。
ポケット自体は袋状になっていて、外からはステッチ等はまるで見えません。これも「隠し収納」の一つです。

 
 

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最後にファスナーを紹介します。ATTACHMENTとKAZUYUKI KUMAGAIが衣類に使用しているのがこのriri社のファスナー「M6」です。
riri社は1923年にスイスで創業。他では見られない独特な光沢とスライドの滑らかさ、快適さが特徴です。大手高級ブランドなどもこちらのファスナーをよく使っています。海外ブランドでは多用されていますね。日本でも一部ドメスティックブランドでは当然のように使われています。滑らかで気持ちのよいスライダーはクセになります。
プラー(引き手)はGebogというモデル。水滴のような形をしていて、下に行くに連れ外側に反り上がった形状が特徴です。ほぼこのプラーを採用して洋服に使われています。
サイズはM6。大きすぎず小さすぎず、高級感と繊細さをあわせもつサイズ感です。
ちなみに最近までブーツのサイドジップにも起用されていたのですが、ブーツに使用する強度を考慮してYKKのEXCELLAというものに変更されました。

 
 

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ファスナーはダブルなので上だけで留めておいて、下を広げるように着用するのもオススメです。着丈はさほど長くありませんので、このようにロングシャツなどとレイヤードを愉しむ時にも使えます。
ダブルジップ仕様のブルゾンは一体どういう時に使うのか、というのは素朴な疑問として聞くまでもなく調べるまでもなく…という方、結構いらっしゃるかもしれませんね。
当然、先ほどご説明したように「洋服の見栄えを変える」ということもできますし、それからこの洋服のように保温性のあるものに関しては、屋外と屋内で体温調節が必要にもなってきます。そういった時に簡易的に外部からの風を多く取り入れるために下だけ開けて通気を良くすることにも使えます。重ね着した時に腰回りに生地が重なって少し窮屈だな…なんて時も少しだけ開けて着心地を調整するのにも役立ちます。
色々機能していますからちょっとだけ意識して使ってみてください。
背中から見るとフリースがパネル状に見えて面白いデザインです。アウトドアメーカーにありそうなスタイリッシュなデザイン。襟の使い方で雰囲気もガラッと変わります。色んな着方が楽しめるブルゾンです。

 
 
 
 
 

BRAND: KAZUYUKI KUMAGAI
NO: KB42-021
ITEM: NyストレッチツイルxライトWフェイス スタンドカラーブルゾン
PRICE: 43,200 円

 

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KAZUYUKI KUMAGAIでは他にもこんなアウターがあります。

 
 
 

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先日ご紹介した、ぐいっと伸びるナイロントリコットストレッチを使用したテーラードジャケットです。
見た目も手触りもウールメルトンのような生地感なのですが、着てみるともの凄いストレッチ具合。
定番のノッチドラペルのジャケットで、ラペルの裏にフックを備えているので、スタンドカラージャケットとしてもお使いいただけます。
袖や裾はカットオフのデザインです。セットアップで使いたいアイテムです。

 

BRAND: KAZUYUKI KUMAGAI
NO: KG42-006
ITEM: Ny/PeトリコットストレッチツイルテーラードJK
PRICE: 45,360 円

 

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「退廃」という言葉がピッタリな硫化染めされたロングコート。
言い方はアレですが干からびたくらいにドライな質感のコットンヘビードスキンを使用。厚手でしっかりとした肉感かつ、ガサッとした肌触り。着続けることにより生地が柔らかくなり、風合いが増していきます。
「牡鹿の皮」を意味する「ドスキン」。ヘビーコットンをこのドスキン加工という仕上げで起毛させ、毛を刈り揃え、滑らかにしています。更に硫化染めをし、生地感を崩すという手のかけよう。
ステンカラーコートの形をしたスッキリしたコート。しかも中綿まで入ってかなり暖かいアウターです。

 

BRAND: KAZUYUKI KUMAGAI
NO: KC42-025
ITEM: 硫化染コットンヘビードスキン ロングコート
PRICE: 81,000 円

 

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毎シーズン好評のフーデッドコートもプッシュしないわけにはいきません。
定番素材のカシミヤ混ストレッチメルトン。こちらも大変好評いただいている素材で、運動性と肌触りに優れた着心地の良さに定評があります。
少し斜めに流れるフロントボタン、比翼から繋がっていく大きなフードはまるで魔法使いのローブを羽織っているかのようなゆったりとしたドレープが美しいんです。
首元のフックでネックの広がりを調整しつつ、トレンドのタートルネックなどで合わせるのはいかがでしょうか。

 

BRAND: KAZUYUKI KUMAGAI
NO: KC42-058
ITEM: カシミヤ混ストレッチメルトン フーデッドコート
PRICE: 68,040 円

 

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さて新企画、【プロダクトフォーカス】スタート記念、7日間連続公開企画はこれで終了です。
次回は未定ですが、いつか戻ってきます。

 
 
 
 
 

 

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