UPDATE: 2016年05月23日
MARKAWARE The Pursuit of Material 【01】-オーガニックコットン-
MARKAWAREこだわりの素材にフォーカスし、デザイナーの石川俊介さんのコメントと共に紹介していく「The Pursuit of Material 」
今回の素材は【オーガニックコットン】です。その中でもORGANIC COTTON 30//2 “TSURI” KNITを使ったTシャツに注目してご紹介します。
≪デザイナーの石川俊介さんが語る”素材”≫
使用したコットンは2種類。ブラウンのトップ糸は、アメリカで大豆と交互に作ることにより大豆につくテントウムシが害虫を食べ、農薬を使うとなく栽培されたカラードコットンです。綿が本来持っているそのままの茶色です。ただ、この糸はニット用に撚糸するには繊維が太いため、より細いホワイトのオーガニックコットンをブレンドしています。このブラウンとホワイトを混ぜて紡績することによるナチュラルなトップカラーが魅力です。
ベタ色はオーガニックバージンコットンに糸を製造する工程で削り落とされた未利用のオーガニックコットンブレンドし自然なムラ感を出した100%のオーガニック糸を使用しています。これらの糸を引き揃え24間の吊編機を使ってゆっくりと編み上げた生地です。しっかりとした肉がありますが、着て洗濯を重ねていくうちにプリプリとしたふくらみ感の出る非常に良い生地です。
[traceability]
素材名:ORGANIC COTTON 30//2 “TSURI” KNIT
品質:綿100%
原綿:アメリカ、インド、トルコ他
紡績:大正紡績
ニッター:カネキチ工業
染色:東陽染業
仕上げ:SOM
≪おすすめの着こなし方≫
糸の持つムラ感でヴィンテージライクな生地なのでカジュアルに1枚で着るのがおすすめです。
ボトムに持ってきたのは同じくMARKAWAREの麻100%のグルカパンツ。しっかりとしたコシとハリ感がある生地ですが、穿きこむほどに柔らかくなり馴染んできます。ボトムにブラックを持ってくることで、トップスの自然の色合いがより際立ちますよ。
オーガニックコットンですけれども、肉厚でしっとりした1枚で着てもサマになる良い生地のシリーズです。このシリーズは全部吊編みで作っているので、低速機で、昔ながらのゆっくり織り上げていく機械で、独特の柔らかさとふっくらした仕上がりになり、着心地が非常にいいです。
丸胴にしているので、シルエットとしては丸くふわっと浮く、横から見ても前身頃と後ろ身頃でふわっと裾に(向かって)広がるような綺麗な形をしています。
ここ最近マーカウェアの方でワイドパンツを強く打っているんですけど、まぁ時代の流れもワイドパンツになっていまして、それとの相性が良いように、着丈はやや短めですが、幅はしっかり取っているので、ワイドパンツは股上深いものが多いので、タックインをしてもらいながらふっくら浮かせながら、こんな感じですね。着ていただいても良いですし、着丈が短いのでスキニーみたいな細いパンツとかと合わせたい方は、たとえばタンクトップの裾がラウンドしたもの、ESSENCEだとnonnativeだったりCURLYのタンクトップありますが、あちらとレイヤードしてもらいながら、足元細く作ってもらっても良いと思います。
非常にコットンとしては質が高いものなので、形のよれであったりだとか着用年数によるくたびれというものが、私も使っていて1年半経っても全くそういう劣化というものがなく、非常に安心してガシガシ使ってもらえるアイテムですので、この夏様々なスタイルに使ってもらえると幸いです。