ドリズラージャケット
- 2015.04.13
- Information subculture 商品紹介
ども、イカです。
本日は洋服屋らしく洋服のお話を。
最近ご質問いただいたのですが、
ドリズラージャケットのドリズラーとは何ぞやと。
小雨を意味するdrizzleが由来となります。
その名の通り、小雨や霧雨時に羽織るスポーツジャケットを広義に指します。
ドリズラージャケットとスウィングトップを同義に捉えている方もいらっしゃいますが、
別物でございます。
スウィングトップは日本の某会社が作った製品であり、和製英語になるので外国の方に言っても伝わりません。
このドリズラージャケット、ミリタリーやワークから派生したアイテムではありませんが非常に人気があります。
今でこそネット社会となり、どこにいても様々な情報が入ってきますが、
1990年代以前の情報と言えばテレビや映画、紙媒体が主流でした。
特にテレビ、映画の影響力は計り知れなかったでしょう。
今回紹介しているドリズラージャケットも有名作で話題となり、年代事にブームを巻き起こしておりました。
軽くではありますが、ご紹介しましょう。
映画「理由なき反抗」にて主演のジェームズ・ディーンが着用して人気を博したのは有名な話です。
ドリズラーオブドリズラーと言えばの作品。
襟を立たせて着るというのがジェームズ・ディーン風。
一回見たことありますが、中々面白い作品です。
不良等やアウトローを題材に出てくる”チキンレース”も有名。
どちらが先にブレーキ踏むか、的な。
赤いドリズラーにリーデニムというスタイリングは1950年台後半に一斉を風靡したようです。
さらにジェームズ・ディーンが24歳という若さで他界してしまったという事もあり、当時の若者からは伝説的な人気を博していたそうで。
ジャンルは違いますが、日本で言えば尾崎豊的な熱狂ぶりだったのでしょう。
事故現場には看板が立てられる程。
その影響力は容易に推察できます。
アメリカの連続ドラマ「ハッピーデイズ」でも着用しており、こちらは70年台ブーム再燃の火付け役よなったそうで。
こちらはベージュのドリズラーにアメリカンバイクという出で立ちが代名詞だったそうです。
生まれてないので見たことないですが、
このドラマ、シーズン11まで続く超長寿番組だったとか。
あと「逃亡者」ですかね。
ハリソン・フォードでの映画リメイク、江口洋介主演での日本版など、私たちにも馴染みの深いシリーズのオリジナル版にて頻繁に着用されていました。
最終話の視聴率は50%超というモンスター作品。
視聴率やリメイク製作が物語る通り、相当数の視聴者へ影響を与えた事でしょう。
時に軽快に、時には死線をくぐる様な場面を想起させるに相応しい衣装ではないでしょうか。
ちなみにトシちゃん主演の作品とタイトルは同じですが、中身は全くの別物。
ご覧になる際はご注意下さい。
と言った感じでしょうか。
「カッコイイ」、「カッコ悪い」という洋服としての醍醐味は勿論ですが、
こういった歴史やら雑学も面白くないですか。
かなり長くなってしまいましたが今後も不定期に綴っていきます。
宜しくどうぞ。
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