似ているようで違う!ATONの定番プルオーバーパーカ2019年版と2020年版の違い

似ているようで違う!ATONの定番プルオーバーパーカ2019年版と2020年版の違い

こんにちは。Nです。
2020SSも徐々に増えてきています。本日はエイトンの新作をご紹介。エイトンと言えばマニアックなほどに突き詰めた素材使いと、さりげなくトレンドにフィットするシルエットでシンプルなのに今っぽさのあるブランドですね。
特にプリントモノやグラフィックを使うこともなく、素材の良さとシルエットの良さで勝負する、まるで和食のようなブランドです。

 

ES-WEBでは取り扱ってまだ日も浅いですが、そもそもエイトンは2016年からスタートしたばかりの若いブランドです。
改めてご紹介するとエイトン(ATON)のブランド名は「あ」〜「ん」までを意味する造語。原料から仕上げに至るまで(0から100まで)形にするというコンセプトに基づいた名称です。ディレクターは久﨑康晴さん。デザイナーは清水いちこさん(調べても正しい書き方のお名前が見つかりませんでした…すみません)。

 
 
 

ATON / エイトン
GARMENT DYE URAKE HOODIE
AT-KKAGBM0100
¥26,400

初めて触った時、それはそれは感動したものです。よくぞこの生地を奇をてらうことなくスタンダードに仕上げてくれた!と。
この生地を作れるということは、そりゃもう古着に精通しているでしょうと分かる仕上がりなんですが、決して懐古的にならず今っぽいシルエットをしっかり実現してくれたことがとても嬉しいのです。

 

ガッシリとした肉厚な裏毛のスウェット生地は、よくあるガサッとした手触りとは違って(個人的にはアレはアレで好き)、モッチモッチとした弾力のある生地。糸そのものに膨らみがあって、編み上がったことでさらにその弾力が増している感じ。
日本製のパーカとなると、やっぱり多くの場合は柔らかさや滑らかさが際立つことが多いと私は思うんですね。アタッチメントやマーカウェアやカーリーのパーカがそれ。着心地がとても良くて馴染みが良い生地。それらはブランドの個性もあってとても素晴らしいものができあがっています。

 

ただ、エイトンのスウェット生地はESではあまりなかったタイプの生地でした。
ヴィンテージのスウェットみたいに旧式の編み機で編んだような膨らみと、スウェットらしい力強さも感じられるタッチ。着込んだら「いい雰囲気になってくんだろうな」と容易に想像できる生地です。

 
 
 

ようやく本題に入りますと、先日入荷してきたラインナップの中に定番的なプルオーバーパーカもありました。が、実は2019年版とはディテールが異なります。一見すると「一緒じゃないか」と思うかもしれませんが、ある一点において決定的に異なるポイントがあるんです。
それがフードの付け根にあります。

 
 
 

上は2019AWのもの、下は2020SSのものです。
フードの付け根って多くの製品が生地を交差させているのですが、20SSの方がこの交差する幅が小さく修正されていることが分かりますね。交差が大きいと首周りの立ち上がりが良くなる特性がありますが、フード全体はコンパクトにまとまり、被りにくくなる場合もあります。

 
 
 

20SSではこの辺りを解消したのかなと思います。その分立ち上がりが弱いかと言ったら特別そうでもありません。生地自体に自立力があるので結構しっかり立ちます。

 
 
 

パーカのフォルムってパーカにとってかなり重要なポイントですよね。たぶんそれぞれにこだわりがあるはずです。私はエイトンのフードはすごく好みでした。そのポイントにはフードの角が立つかどうかも関わってきます。

 
 
 

完全に好みとしか言いようがありませんが、私はフードの頭がピンっと角ばったものが好きです。そのためにはフードの頂点まで一本の縫製で仕上げる必要があります。丸さがあるよりもシャープなヤツが好き。理由はよく分かりません。
ちなみに着用者は180cm、サイズ6を着用していますが、突っ張りを感じない程度には余裕があります。

 
 
 

シルエットは「オーバーシルエット」と言っていますが、ブランドのエディットがしっかり効いていて、例えばこの袖。肩から袖先にかけてギューッとテーパードになっていますよね。手首が細い分オーバシルエットでもスッキリ見えます。1930年代頃に見られたV字リブののおかげで、手首の細さも強調されます。ちょっとした違和感も与えてくれて、無地パーカとしても良い感じにデザイン性もあります。

 
 
 

肩はもちろんドロップショルダー。オーバーサイズ全盛期においては外せないポイントだと思います。オーバーサイズが分かりやすいのは肩が落ちているから、というのもあると思いますんでね。長身の方が着てもだいたいこれくらいは落ちてくれます。

 
 
 

後ろから見るとフードが三角形になっているのが分かりますね。角がしっかり立ったフードの特徴です。正面から見てもフードはきっちりフォルムを維持しています。
襟のついたアウターをパーカに合わせると襟がフードを持ち上げてくれて、一層フォルムが際立つのでおすすめです。ちなみに合わせているのはマーカウェアの新作「スポーツジャケット」。コレも素晴らしかったので今度また紹介しようと思います。

 
 
 

最後にこの「Aロゴ」をご覧いただきます。
これ、プリントではなく植毛だそうです。ですので個体差は若干あります。角が丸かったり幅が違ったり微妙な差がありますが、愛嬌ということでお許しください。
メチャクチャ小さい(1cm程度)上に同じ色で植わっているんでほとんど目立たない要素ではありますが、こだわりが見えるところ。

 
 
 



ATTACHMENT MORE SALE

 


KAZUYUKI KUMAGAI MORE SALE

 

本日からアタッチメントとカズユキクマガイのモアセールが解禁となりました。
40%までマークダウンしたり除外品番が対象になったりと、さらにお買い得になっていますので、ぜひ御覧ください。
ちなみにアタッチメントとカズユキクマガイは販売期間が決まっています(時期はまだ未確定)ので、それまでにお買い求めくださいませ。