ピリングも味に変わる、UNIVERSAL PORDUCTS.®とYAAHが作ったクルーネックスウェット

ピリングも味に変わる、UNIVERSAL PORDUCTS.®とYAAHが作ったクルーネックスウェット

こんにちは。Nです。
絶好調なユニバーサルプロダクツから新作が届きました。と言いましても、既にブランドに明るい方にはお馴染みとなっておりますユニバーサルプロダクツ×ヤーのスウェットシリーズです。スウェットのアイテムってゴマンとある中で自分のお気に入りを決めるのは難しいかもしれませんね。なんせ普通のアイテムですから、どんなスウェットも結構良くて決め手を探すのが難しい。ではこのスウェットはどんな特徴があるのか、をご紹介します。

 
 
 

UNIVERSAL PRODUCTS.®
YAAH ECO T/C CREW NECK SWEAT
203-60109
¥15,400

一見、本当になんてことないスウェット。大きめなサイズ感で癖のないシルエットです。ヤーが作ったコットンとポリエステルのミックス生地は少しだけ独特な杢調となっており、杢の柄が横に走っている感じが分かるでしょうか。この生地は「T/Cブレンド」と言って「T」はテトロン(帝人と東レが作ったポリエステル)、「C」はコットンを指しています。これ自体はさほど珍しくもなく一般的な生地だと言えますが、ことドメスティックブランドのスウェットとなるとT/Cスウェットは本当に少なくなります。

 
 
 

大抵のスウェットはコットン100%か、コットンに数%のポリエステルやポリウレタンを混ぜたものです。たまにコットン/ポリエステルのスウェットはあるんですが、きちんとものづくりをする傾向にあるドメスティックブランドでは少ない印象です。これはなぜかと言いますとピリング(毛玉)が発生しやすくなるからだと思います。

 
 
 

コットン100%のスウェットはほとんど毛玉ができないのに対し、T/Cスウェットは毛玉ができます。これは宿命なんですが、ユニバーサルプロダクツ×ヤーのものとなると「普通さ」が魅力を増してなんとも良い雰囲気になるのです。

 
 
 

ヤーというブランドについてご存知のない方も多いと思います。ESではおなじみのカーリーと同じくファクトリーブランドという位置づけで、自社工場が背景にあるブランドです。
実はこのヤーを運営している「BROWZE」という会社は〈エンノイ(The Ennoy Professional®)〉も手掛けています。エンノイは知る人ぞ知る今注目のブランドの一つですが、〈スタイリスト私物〉と〈イズネス〉と一緒にスウェットを作ったことがありましたね。
この時に作ったスウェットが今回紹介しているコットン68%/ポリエステル38%のスウェットです。私自身、その時のスウェットを所有していますが、生地はほぼ一緒だと思います。
微妙に色合いが違いますが僅差。裏毛の具合とか肌触りとか弾力なんかはほぼ同じです。

 
 
 

左が私物のエンノイ名義のスウェットで、右が今回のスウェットです。
何度も着ているため生地表面にこまかーく毛玉が出ています。セーターのような大きな毛玉じゃなくて細かい毛玉です。これを取り除いてキレイに着ても良いんですが、かつて山本康一郎さんが「綿ポリ特有のピリングが育つと993の履き込んだ渋ヅラと良く馴染む。」とインスタグラムで仰っていたことが印象的で、今までナシにしていたものが一気にアリになったのを覚えています。

 
 
 


モデル:身長177cm、体重55kg(サイズ2)

 

話を戻すと今回のスウェット、そんな「綿ポリ」らしくコットン100%のスウェットに比べると非常に軽くて丸い。ふわっと体を包むような優しい着心地は病みつきになります。セットインスリーブならではのドロップショルダー感も今らしさが強調されますね。

 
 
 

お値段もESの中ではかなりお求めやすい方。コストパフォーマンスが異常に良いです。着心地は最高ですから家にいる時も出かける時もコレ一枚でいられます。今の時代、ホームウェアのワークウェア化がどんどん進んでいます。スウェットってその真ん中にいるのが気持ち的にも楽ですよね。

 
 
 

サイズ2でも十分大きいです。身長175cmくらいまでなら2で問題ありません。180cmを超える方は3だと良いでしょう。多少大きさを抑えた方がこのスウェットは品良くいい感じに見えると思います。
私、個人オーダーでネイビーの3をつけていたのですけど、買う前に早々に無くなってしまいました…。

 
 


余談ですが販売員がたまに使う「個人オーダー」について。
コレクションの買付の際、例えば「この商品は10点販売しよう」と決めるのに加えてプラス1点、自分の分として乗せることです。つまり、販売する計画の商品に手をつけるわけではありません。
こういう方法ですと本来お客様の手に渡るはずだったものがキチンと行き届きます。事前に我々は個人オーダーをしておいて、そのシーズンに着たいものや着てアピールしたいスタイルを決めていくわけですね。今回私はそれをそのまま売っちゃったんですね…販売員あるあるだと思います。