【2023年7月8日発売】テックにもY2Kにもハマる注目作、NIKE P-6000(FN7509-029)

【2023年7月8日発売】テックにもY2Kにもハマる注目作、NIKE P-6000(FN7509-029)

こんにちは。Nです。
いい感じのモデルが投入されますので早速ご紹介します。ナイキからP-6000の新色が発売されます。モデル自体は2019年頃にローンチされ意外と時間が経っているんですが、今回の新色が今まさに履きたいスニーカーのど真ん中といった具合です。ナイキですとSNKRSを代表するように、いわゆるハイプなスニーカーが目白押しなんですけど、こうしたインラインモデルの中に面白さもありますし、人と違う所って意味でも所有欲を駆り立てられるのではないでしょうか?

 
 
 

NIKE / ナイキ
P-6000
FN7509-029
¥15,400

スエードとシンセティックレザーとメッシュで構成したアッパーに、乳白色のツーリング。ほんのりブルーを効かせたりテックな切り替えを施しているあたり、皆さんも突っ込みたいと思うんですけどニューバランスっぽさを感じますよね。M1300のスティールブルー的な。でも、この感じ、確かに2000年前後のナイキを思い起こすんです。

本モデルはFall 2023の中でナイキが掲げる「SuperNatural」というコンセプトのコレクションの一環となります。「ライフスタイルとパフォーマンス」のミックスというのがこのコレクションの特徴です。

 
 
 

皆さんもご存知のように、エアマックスは94年95年頃から爆発的な人気を得て、90年代後半になるとその人気に陰りが見えてきました。その90年代後半、少なくとも日本ではナイキならなんでもいい的な雰囲気があって「これ別にカッコよくなくない?」ってモデルもたくさんあったんですよね。で、結局人気が低迷するわけなんですけどその頃の「これは果たしてカッコいいのか?」という空気感をこのP-6000がまとってるなって思っています(けなしてるように見えるかもしれませんが褒め言葉です)。

 
 
 

Y2Kの一環で展開される洋服やシューズ全般に言えることは、垢抜けないことの評価だと思っています。その垢抜けなさが今っぽいと感じるんです。良く写らない写ルンですにエモさを感じるのと同じで、不完全なものに魅力を感じることは往々にしてあります。

 

P-6000のなんとも垢抜けないデザインは見事ですね。狙ってできるんだなと。ベースとなるナイキのペガサス2006から比較的違いは少なく、画像はお見せできませんけどアッパーの印象的なストライプやツーリングは結構踏襲しています。今回のP-6000では現代に見合うよう、各要素を整理整頓したという感じでしょう。初見の時はなんだかスピリドンみたいだなと思っていました。
共通してアシックスのゲルカヤノだったりニューバランスの1906だったり、今のテック系ファッションに直撃しているシューズたちに並ぶモデルではないでしょうか?

 
 
 

さて、デザインを見ていくと、ナイキの創設者であるビル・バウワーマンに敬意を表する「BOWERMAN SERIES」であることが分かります。P-6000に限らずバウワーマンシリーズは他にもあります。

 
 
 

アウトソールに「OG/RS 001」とあります。これはナイキの自社開発ゴムソールの名称かと思われます。耐摩耗性に優れている高耐久性ラバーソール「High Abrasion Rubber」のシリーズ名にあたるのかなと。例えばコレ以外に

ペガサス トレイル 3…OG/RS 001
ボメロ15…OG/RS 002
ズーム テラ カイガー…OG/RS 003と004の合せ技

などが判明しており、数字が大きくなるとよりシリアス向けなのだろうと推測できます。

 
 
 

「RIDELINER」はポリウレタンミッドソールの名称。「エア」に置き換わるクッショニングシステムと思っていただいていいと思います。柔らかめの弾力をもつフォームです。
ツーリング部分は上からベージュ、オフホワイト、ブルー、ブラックの全4層構造。ブラックのアウトソールは硬質ラバーですが、それ以外は柔らかめです。

 
 
 

特にブルーのミッドソールはかかとのアウトサイドに配置されており、足が設置する時のクッションをここで担っています。
P-6000は今らしいデザインに注目が行きがちですが、結構しっかりめのランシューと捉えられます。履き心地や快適性の部分も凝ってるなと思いました。この辺りは流石にナイキですね。

 
 
 

更に、柔らかいミッドソールの安定性を担保するためか、土踏まずのところはプラスチックかTPUのパーツが使われていてスタビライザーの役割を果たしています。

 
 
 

靴そのものを見るとなんとなくマイナーな雰囲気があるのに、実は結構作り込まれていますよね。ナイキらしい分かりやすいテクノロジーじゃなくて、細かいディテールの積み重ねでできあがっている佳作と言えるのではないでしょうか?
ボリューミーなシューズに見えると思うんですが、思った以上に軽いですし、低反発なインソールを敷いてあって履き心地も非常に良いので、結構使えると思います。

 
 
 

サイズ感は従来どおりで大丈夫です。「サイズ感がゆったりめ」というレビューも見たことがあるんですが、自分は全くそんなふうに思いませんでした。ライニングもフカフカしたメッシュの功績もあってフィット感はしっかりありました。

 
 
 

とにかくカラーが良い。試着してみると履き心地も良い。デザインはコッテリしてるけどクリーンさも失っていません。スタッフ受けが良いモデルでもあります。
ESオンラインストアでは2023年7月8日正午より発売です。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る