モヘアの上位互換!?マーカウェアが作る究極のアルパカカーディガン

モヘアの上位互換!?マーカウェアが作る究極のアルパカカーディガン

こんにちは。Nです。
マーカウェアから個人的にも注目しているアルパカの毛を使ったカーディガンが到着しています。タイトルはちょっと挑発的なニュアンスですが、まずは素材の話じゃなくてこの見た目の可愛らしさがヤバいってところから触れたいと思います。

※下で紹介している着用画像は、敢えて糸くずを画像加工で除去せずに使用しています。着始めはアルパカの繊維が抜けます。使い続けると落ち着きます。そういうものだと思っていただければと思います。

 
 
 

MARKAWARE / マーカウェア
JAGUAR JACQUARD CARDIGAN – NATURAL COLOR ALPACA
A23C-12SW01C
¥53,900

いわゆるヒョウ柄的なアニマルテキスタイルなんですが、厳密にはジャガー柄を謳っています。というのも、このアルパカの原産国であるペルーに生息するジャガーをモチーフにしており、マーカウェアのインスタライブでデザイナーの石川さんが仰っていたのが「ペルー最強のジャガーにアルパカが憧れた」というテーマでした。

 
 
 

2023FWではいくつもジャガー柄を採用したアイテムがあり、石川さんも最も気に入っている生地の一つだそう。このカーディガンでは柄を大きめに再現していて、かつ起毛させたニットなのでモヘアみたいに見えますね。でもアルパカ100%です。

 
 
 

ではアルパカとモヘア、このように起毛したニット生地で比較すると何が違うか。ここでは一般的にイメージするモヘアニットの比較でお伝えします。
モヘア(モヘヤ)というのはアンゴラヤギを原料にしていますが、ニットにするときには大抵ウールやナイロンを混紡しています。これはモヘアだけで生地を作るのが難しいためとされています(もちろんモヘア100%の生地もあります)。
またモヘア自体は強度に優れるわけではないので強いウールやナイロンで強度を保つという点も理由でしょう。
一方、吸湿性や通気性に富み、ふわふわとした気持ちいい肌触りは大きなメリットです。

 
 
 

アルパカはどうかというと、モヘアと同様に紡績の難しさがあり、扱いづらいが故に製造コストも高い。
しかし、美しいツヤ、軽くて高い保温性、毛玉ができにくい、繊維長のためチクチクしにくい、上部で長持ちするなど機能面で充実しています。

 
 
 

また、石川さんがお伝えしているのが、アルパカという生き物の性質の話です。蹄がなく土壌を傷めない、口の構造上草を食べる時に根っこが残るので根絶やしにならない、多色のナチュラルカラー(現在22色もいるそう)で生地を作れるなどサステナブルな観点からも優位性があります。
これらのことから、世に出ているモヘアニットの上位互換と言えると思います。ただ最初は毛の抜けが目立つのでそこはモヘアに軍配が上がりますね。価格もモヘアの方がやや手頃です。
が、アルパカ100%で5万円っていうのも企業努力をすごく感じます…。ありがとう、マーカウェア。

モヘアはモヘアの良さがあり、決して劣っていると言いたいわけではないのでご理解ください。

 
 
 


トップス:MARKAWARE|JAGUAR JACQUARD CARDIGAN – NATURAL COLOR ALPACA|サイズ2
その他:私物
身長176cm、体重55kg

そんなアルパカを100%使っているのが今回のカーディガンです。
マーカウェアの製品は化学繊維を極力使わないものづくりで有名で、一部絶対にナイロンじゃなきゃいけないものなどを除くとほぼ天然繊維です。しかも原料はデザイナーが調達してくるというマニアぶり。今回のジャガー柄も染色していない素のアルパカ色でジャカード織りして再現しているのがすごいですよね。世界を見てもほとんど無いんじゃないかと思います。

 
 
 

シルエットは横に広めのボクシーな形。ドロップショルダーになっていたりアームがゆったりしたりと必要十分なゆとりはありつつ、着丈を短くしてあるのでトレンド感もありつつ長く愛用いただけるサイズバランスになっています。

 
 
 

私は普段、無地のものばかり着てしまうのですが、この色の具合だったり生地の雰囲気からこのカーディガンはすごく魅力的に映りました。こういうゆったりしたカーディガンはアウターっぽく使ったりもできるので、例えばTシャツの上に羽織っても、スウェットの上に羽織ってもいい。
どこまでいってもカーディガンらしいちょっとした品の良さを失わない点も他にはない魅力です。

 
 
 

アウターという言い方も大げさに聞こえるかもしれませんが、軽いのが利点のアルパカをかなり贅沢に使っているため、しっかり厚手で少し重さを感じるくらいのボリューム。ですので相当保温力もありますし、アウターも大げさではありません。

 
 
 

大きすぎないおかげでマーカウェアのコートのように大きいシルエットのアウターなら、このカーディガンを中に着込んでも良いでしょう。少し気温が上がってきたらインナーを長袖から半袖にすればいいですし結構な期間使えます。20度前後から使えて、もちろん氷点下でも活躍します。

 
 
 

一応メンズサイズですが女性にも使っていただきたいカーディガンです。ダークトーンでまとまりがちな冬の飛び道具としてもオススメですし、モヘアのブームとはまた違った究極的な実用性・機能性をぜひ体感いただきたいです。
今年は暖冬とのことで、ヘビーアウターを今年は買わなくて良いかなって思っている方にはめっちゃ良い一着だと思います。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る