デザイナーの個性で差がつく、ATTACHMENT、KAZUYUKI KUMAGAIのスニーカーたち

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こんにちは。

 

ESでは本当にたくさんのスニーカーが今年より発売され、既にたくさんの支持をいただいています。ありがたい限りです。
その多くがスポーツメーカーの商品であり、基本的にスポーツやアクティビティと直結したものが多いんです。軽くて穿き心地が良いとか、グリップが効くとか、通気性に優れているとか。もちろん見た目が良いっていうのもありますけれども。adidasのスリーストライプスやNIKEのスウッシュが足にほしいってのも非常によく分かる話です。裏を返せば「街で履く」という点にフォーカスしているアイテムは意外と少ないんですよね。もちろんスポーツメーカーですので原則としてスポーツとリンクしているのが普通。
しかし、ESで取り扱いのある洋服のブランドはスポーツメーカーではありません。いわゆる国内ブランド(ドメスティックブランド)であり、大量生産していませんし、デザイナーも一人であるものが多い(細かな事情はさておき)。

 

今回ピックアップするATTACHMENTとKAZUYUKI KUMAGAIは同じ熊谷和幸というデザイナーのブランドですが、熊谷さんの作る靴は非常に完成度が高い。熊谷さんに過去、ESのフリーペーパーに寄稿していただいたコメントを載せます。

 
 

「今から15、16年前と言えばグランジファッションやストリートファッションに東京のスタイルがミックスされた所謂、裏原系ファッションが隆盛の時期。その当時は、このタイプのブーツは日本国内ではあまり見かけませんでした。せいぜい感度の良い小さなセレクトショップが【カルペディエム】のようなアルチザン(職人)的なブランドを少し扱っていただけ。欲しいのに無い。『それなら自分で作ろう!』というのがキッカケでした」

 
 

モード畑にいながら職人的な色も強く感じさせるATTACHMENT及びKAZUYUKI KUMAGAI。
ES的に言うならば「ナッパネビア」がダントツで人気を博します(再生産を待っている人も多いようですが予定はありません)。ここんちの靴はだいたい浅草の靴職人さんが丁寧に仕上げているそうです(全部かどうかまでは不明です)。
デザイナーが研究に研究を重ね辿り着いた靴はあまりつま先がシュッとせず丸みがあり、クセはありません。比較的多くの人の足に馴染む形です。ここでまたデザイナーの言葉を借ります。

 
 

「決して高すぎるとは思っていません。ウチの靴は一日何十足と作れる物ではありません。数少ない職人さんが手作業で組み上げています。彼らに限った事ではありませんが、職人の方々へのリスペクトと感謝の気持ちは、常日頃から忘れたくないと考えています。もちろん現実的に年々使用する原材料は高騰しており、プライスをキープする難しさも感じます。だからと言って、素材自体を妥協する事はできません。自分でしっかりと吟味して選んだ素材で、彼らの力を思う存分に発揮してもらいたいと考えています」

 
 

いまではブーツだけでなくスニーカーも増えていますが、どうようにクオリティへの追求ははかりしれません。上質な物作りを決して多くない数で世に出す難しさはメーカーが一番良く分かっているでしょう。アパレル関連の中でも特に量産しないとコストが上がりやすいものが「靴」らしいですよ。作る、ましてや「売れる」「人気が出る」なんてのはものすごいことなんです。
ATTACHMENT / KAZUYUKI KUMAGAIの象徴的なアイテムと言っていい靴。デザイナーの目が行き届くクオリティ、デザイン、完成度。そんじょそこらのシューズとはわけが違います。

 

前置きが長くなりましたが、今年のスニーカー群もイケてます。

 
 
 

 

ATTACHMENT / アタッチメント
AA61-405 | スムースレザー ホールカットスニーカー | ¥37,800 (税込)

 

 

今期のスニーカーの中でも最もシンプルなデザインのもの。
アッパー部分はコート系のスニーカーがベースになったようなデザインですが、とにかく切り替えが少ない。シューレース周りにも何もなく切れ込みが入っただけになっています。ここまで削ぎ落としたデザイナーはいたでしょうか。
つま先だけ見ればスリッポンのようにも見えるほど、ツルッとした表情。ただ良い革使っているだけあってキレイなツヤ感とハリがあり、履き込んでシワを刻むのも楽しみです。

 
 
 

 

ATTACHMENT / アタッチメント
AA61-413 | リネン エスパドリーユ | ¥17,280 (税込)

 

 

リゾート感満載のエスパドリーユ。本来のエスパドリーユはソールの側面だけじゃなく底面もジュート麻で編み込んだものを使い通気性を高めるようですが、こちらは街履きとして作られているため、アウトソール部分はラバー製。浅草の職人ではなく本場スペインにて作られています。やはりエスパドリーユはヨーロッパで作るのが雰囲気出るようです。
くったりとしたリネン製キャンバスも夏らしい雰囲気ですし、踵を潰してサンダル風に使ってもいいのがこいつの利点。リネンシャツに短パンのスタイルが王道でしょうが、ジャケパンスタイルにも合わせたりできます。

 
 
 

 

ATTACHMENT / アタッチメント
AA61-410 | ベロアレザー ホールカットスニーカー | ¥37,800 (税込)

 

 

こちらも最初にご紹介したモデルと同じアッパーのデザインのモデルで、革にスエードを使っています。革が変わっただけですが、全然見え方が異なりますし、革の育ち方にも差がありますのでお好みで。スエード(裏革)はスムースレザー(表革)に比べると擦れたり汚れたりしてもあまり気になりにくいかもしれません。むしろ汚れていく感じが雰囲気を出してくれます。まあこの辺は主観によるところが大きいですが、スエードはそういう楽しさがあると思うんです。
そういう意味で言えばスムースレザーよりも大人なアイテムといえるでしょう。革靴っぽさもありますし。

 
 
 

 

KAZUYUKI KUMAGAI / カズユキクマガイ
KA61-034 | OIL BREAD サンダル | ¥38,880 (税込)

 

 

めちゃくちゃ贅沢な革使いをしたストラップサンダル。オールレザーで仕上げられ、履くほどに自分の足の形に馴染んでいきます。オイルを十分に含んだレザーの質も良く、履き込むと味が出てきます。アウトソールのヒール部分にのみ補強のためVibram製ソールを使っています。足の裏見たらもはやブーツと変わらないです。
履き始めこそ硬いでしょうが、履き込む価値のあるサンダル。レザーだからと敬遠せずガンガン裸足で履いていただきたい。

 
 
 

KAZUYUKI KUMAGAI / カズユキクマガイ
KA61-033 | カウスウェード ワンピースサイドZIPスニーカー | ¥42,120 (税込)

 

 

ソールがスニーカーなだけでもはやブーツだろ!といいたくなる完成度のハイカットスニーカー。
得意のワンピース(一枚革)のアッパーにサイドジップをつけ着脱簡単にしてあるところもブーツと同じ。足首を覆う筒の部分が垂直でなく少し後ろにもたれている形が横からだとよく分かりますが、履くと足首の付け根にシワが寄ります。それが良い具合なんですよね。こういうブーツ…じゃないスニーカーはシワが刻まれるのが楽しい。
個人的にはブラウンやベージュといったスエードらしい色のものが好み。来期(2017AW)ともマッチする色ですし…。

 
 
 
 
 
 

手軽なスニーカーも大好きですが、こういうデザイナーらしいスニーカーも大好き。やっぱり良いスニーカーってのも欲しくなります。

 
 
 
 
 
 

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