夏にウールの選択肢!私がMARKAWAREのCLASSIC FIT TROUSERSを選ぶ理由
- 2021.04.25
- MARKAWARE
こんにちは。Nです。
ESではもう定番化してきているマーカウェアのクラシックフィットトラウザーズ。もうひとつの名品である同ブランドのペグトップトラウザーズよりも太く存在感がありつつ、上品でアダルトな空気感をまとった傑作なんですが、やはりオーガニックウールトロピカルを使ったバージョンの人気が圧倒的なんです。
2021サマーコレクションでも登場し、新色が加わりましたので改めてご紹介します。
ボトム幅が極太なタイプのトラウザーズです。マーカウェアもマイナーチェンジをしながら長らく展開しているモデルですので既に愛用している人も多いはず。今回は新色をピックアップ。私が気になっている暗めのネイビーとダークブラウンです。
2020FW以降はサイズ変更があり、若干レングスが長くなっています。
トップス:MARKAWARE COMFORT FIT SHIRT ORGANIC PERUVIAN PIMA 60/- BROACD CLOTH(サイズ2)
ボトムス:MARKAWARE CLASSIC FIT TROUSERS – ORGANIC WOOL TROPICAL(サイズ2)
シューズ:NIKE AIR MAX 90
モデル:身長177cm、体重55kg
モデルの身長で画像のようなクッションの付き方になります。個人差はあれど気持ち付くくらいの感じです。姿勢によっては付きません。脚が短いってのもありますが…基本的にはクッションがつくレングスになったのはブランドの意図です。これがまたシルエットが素晴らしいんです。単に極太なシルエットのパンツというだけでなく、細かく計算され、研ぎ澄まされた洗練性があるのがマーカウェアのトラウザーズの特徴です。
深めの1タックにセンタークリース(ボトムの真ん中の折り目)が入ることによって腰回りはタックで広がりがあって、裾に行くに従って細くなっていくようなシルエットの計算式になっています。多くのスラックスタイプのパンツももちろんそうなんですが、マーカウェアはタックの入れ方が絶妙です。中央に向かってキレイに折りたたんだように作ってある「インタック」という仕様に加え、画像ですとボケちゃってますが、手前のウエストループ脇に「カンヌキ」という補強のための縫製が施されています。これはおそらく深く折ったタックをキープするとともに広がりすぎないようにしているためだと思います。
無駄がなく美しいです。名パタンナーの木村さんの手腕でしょうか。
必要以上に広がらない分、正面や背後から見るとテーパードも強調されています。実際は裾幅もたっぷりあるため、横からは太く見えますし、動きによって裾が揺らいで太さを残した表情も出てきます。
見えない所にも工夫があります。
腰裏に白いラインがありますが、その上下の黒いパーツも含めて腰裏の帯が「マーベルト」というパーツです。スーツスラックスの仕立ての際に使われるものなんですが、色んな役割をもった重要なパーツです。
たとえばシャツを入れた際にズレにくくなったり、腰のフィット感を高めて履き心地を良くしたり、型崩れを防いだりします。しかもブランドネーム入りってところが、穿く時にテンション上がりますね。
ちなみに画像で見える通り、内側のボタン、フック、表側のボタンの3箇所で留めるので、フロントラインの歪みも起きにくいです。
折り目でたたんで横から見ると太さがよく分かります。ウエストの後方にはゴムが入っているので、一般的なスラックスに比べるとウエストはギュッと細い形になります。
今回ご紹介しているのはオーガニックウールトロピカルという夏向きの生地で、薄くて軽くて通気性抜群。濡れてもすぐ乾き、ニオイがついてもすぐ離れていくという超万能生地です。
陰影の深みがとても良いですよね。
生地を見るとこんな感じで、光源にかざすと透けるほど(穿いてるとほとんど透けません)。
フロントの腰から膝上くらいまでは裏地が付いていて、透け防止もそうですが型崩れ防止や足通りの向上に役立っています(これは紹介しているものとは別のカラー「カーキ」)。
ダークブラウンのトラウザーズとの取り合わせには、コットンの色そのままに染色しない新色「ロウホワイト」のシャツをチョイスしました。ベージュやブラウンなどの「アーシー」なんて呼ばれるカラーコーデです。つい最近までは「アースカラー」って呼ばれてたやつです。
イージーパンツ仕様ではあるものの、一応ベルトループもありますので、少し硬めにスタイリングしたい時にはしても良いでしょう。ただ、日常着として考えると、今の潮流は「軽さ」が大切な要素ですので、ベルトレスの方がおすすめです。
ナイキ エア マックス 90って足先は細いんですがソールは厚め、シュータンも厚めですから足首回りは意外とボリュームが出やすいシューズなんですよね。そこに1クッション乗る感じのバランスです。今はこれくらいの感じが良いです。
足首がスッキリするアンクルカットがめちゃくちゃ流行って浸透したため、マジョリティは今そっちなんですけど、ファッションのロジック的にはマイノリティこそオシャレ、小さなお山の大将がオシャレ、という考えですから流行りから「微妙にずらす」のがドメスティックブランドの宿命でもあり、天の邪鬼な部分。我々はそこに共感するわけですね。
ESの中ではマーカウェアの他、ノンネイティブのレギュラーアイテムもやや太め、レングス長めに微調整しています。
シャツ合わせも抜群に素敵ですけど、シンプルにTシャツ一枚で合わせるトラウザーズの形も良いですよね。半袖の季節になったらすぐに実践したくなるスタイルです。
個人的に猛烈にススメたいのがネイビーの合わせ。
ココだけの話、コンフォートフィットシャツでこの濃いネイビーのシャツが全然出ないなと思っていたので別注したかったほど。ネイビーって色だけで品がありますし、ホワイトと組み合わさると清潔感が半端ないので、スニーカーを多用する人にはぜひおすすめしたいです。
昨今のスニーカー需要は尋常じゃないですが、同時にデザイン過多なスタイルになるケースも頻発しています。洋服そのものもスニーカー自体もデザインを切り取ってみるとプラスの要素があまりに多いなと感じるので、普段のスタイルの他にこういったシンプルかつ品の良いセットがあるだけで全然違って見えます。このセットなら結構派手めなスニーカーも良いなと思います。白スニーカーは抜群ですけどね。
シャツとパンツは生地が全然違うものですが、色はピタリと合います。さすが石川さん。裾が出ていても全くカジュアルダウンされず上品。ドレススタイルとも違って肩肘張らずに誰もが使えるスタイルです。
こちらもTシャツ合わせがよく合います。ナイキのTシャツは私物のドライフィットTEEなんですが、スポーティーに寄りすぎず良い感じです。
ウールトロのパンツは気温で言うと18度前後以降から使えます。4月の新潟は最高気温と最低気温が10度くらい差があるので、朝晩は寒いかもしれないです。15度くらいあればだいたい良いかなという感じ。それくらい春夏向きの涼しいパンツです。私は、夏なら30度を超えても使っていました。汗を良く吸って発散してくれて、かつ、ニオイも残りません。1シーズン使ったらクリーニングに出してしまえば良いだけです。普段の洗濯から開放されるのも嬉しい。
現実問題として、夏に普通のロングパンツを穿くのはかなりきついですよね。私は暑がりなので絶対に穿きません。結局ショートパンツ一択になってしまっていたので、マーカウェアのウールトロを使ったパンツが登場してくれたのは救世主のようでした。
春夏のスタイリングの幅が単純に2倍に増えたようなものです。
-
前の記事
ESSENCE ONLINE STOREへ名称を変更しました 2021.04.24
-
次の記事
雰囲気が一新されたmarkaのCREW NECK S/S 2021.04.26