WAIR 2022AW 全商品解説(2/4)
セットアップでもいい、そうでなくてもいい
「スニーカーに合う服」を前提とした、シンプルで機能的かつトレンドをさりげなく押さえた展開が魅力的な〈WAIR(ウエア)〉。2022AWで投入されるアイテムを全てご紹介します。
今回は第2弾。想像以上に使う時期が長いであろうジャケットとパンツをピックアップ。
ウェブ:今回は「OFFLINE」シリーズのセットアップで組める2品ですが、敢えてセットアップでの提案はしていません
小野:セットアップが一番カンタンで手っ取り早く画になるんですけど、特集でやらなくてもいいかなと思ったので、今回は別々に使ってもらうことにしました
ウェブ:単品で購入いただく方も少なくないですし、他のアイテムとの組み合わせの方がリアリティがあるかもしれませんね
第1回 ベースボールキャップとロンT
第2回 スタンドカラージャケットとイージーリブパンツ
第3回 撥水するロングコートとハーフコート
第4回 ヴィンテージアメリカンなスウェットシリーズ
WAIR
OFFLINE JACKET RELAX FIT PE/N DIVIVER CLOTH
W224J-OLRF1
¥27,500
ウェブ:かなりミニマルなスタンドカラーのジップアップブルゾンです。生地の質感のせいか、ディテールすらちょっと分かりにくいほどです(笑)
小野:デザイン自体はアメリカなんかの工務店とかでありそうな感じの…〈トライマウンテン〉とか〈スプリングマウンテンアパレル〉とかそんな雰囲気の。あんまりデザインされてないのが使いやすいですかね。シルエットはゆったりめなんですけど、USっぽい大きさじゃなくて、ネックが高めでシュッとスッキリしてるので、トレンドというかスタンダードにもなっている「大きすぎるシルエット」が苦手な大人にはすごく良いんじゃないですかね。石川くんは身長180センチですがLサイズを着てもらってます。XLまであるのでもっとゆったりめが好きな人はまだ1サイズ上げられます
※トライマウンテン…1993年創業のサプライヤーメーカー。オーソドックスで品質の高いワークウェアをリーズナブルに展開する。残念ながら2022年8月に廃業した。
※スプリングマウンテンアパレル…アメリカ、カリフォルニア州でフリースウェアを中心に展開しているブランド。リーズナブルながら米国製。
ウェブ:こういうシャカシャカ系のジャケットだとチェストポケットは当たり前にありますけど、胸ポケもあるのが気が利いてますね
小野:〈ウエア〉のアイテムの多くでギミックを使ったものがあるので、ブランドの見どころになってますがこれもその一つですね。胸ポケの中はメッシュで、サングラスとかマスクの避難所になるという。使わなければデザインが目立たないので気にならないですよね
ウェブ:こういうアウターって結局一番出番が多いんですよね
小野:便利で使いやすい、みたいなのがそうなりますね。総裏でメッシュを使ってるので半袖と合わせてもベタつかないですし、蒸れにくいのもポイント高いです。あと当たり前のように撥水しますし。メッシュの裏地が貼ってあると中綿入りみたいな軽い膨らみが出て丸いフォルムがいい感じです
ウェブ:「ディバイバークロス」という機能素材を使用していますね。新潟は雨が多いので助かります…腰で絞れるようになってるのでスタイリングも楽しそうです
小野:自分なら常時絞ってますね。スタイリング的にはセットアップで使っても全然良いんですけど、チノとかワークっぽいトラウザーズを使ってよりおじさんっぽい組み合わせにするのが良いなと思ってます。あとはウールとかのロングコートにもいいですよね。セットアップで上下ともにルーズすぎたりするとちょっとヤンチャな感じになるんですが、これは大丈夫です
トップス:WAIR|OFFLINE JACKET RELAX FIT PE/N DIVIVER CLOTH(サイズL)
ボトムス:MARKAWARE|PEGTOP TROUSERS – ORGANIC COTTON CAVALRY TWILL(サイズ3)
シューズ:New Balance|M2002R CC
スタッフ:身長180cm、体重66kg
WAIR
OFFLINE EASY RIB PANTS WIDE TAPERED PE/N DIVIVER CLOTH
W224P-OLWT1
¥18,150
ウェブ:こちらが上で紹介したジャケットの組になってるパンツです。タートルネックとナイロンパンツって相性良いですね
小野:多分USアーミーなんですけどトレーニングウェアがベースになってるというもので、結構太くて存在感があるシルエットです。ジャケットと同じ生地ですからこれも撥水するやつ(ディバイバークロス)です
ウェブ:パンツの撥水はホント助かります。ワイドパンツだとやっぱり裾が濡れるの気になりますけど、絞ってあると機能的にも良いですね
小野:〈ウエア〉のパンツのシグネイチャーになってるのが、フロントポケットが片方に2つずつある仕様で、一つは普通のポケット、もう一つはコンシールポケットになってる。セキュリティにもなるし、使わなければ見えなくなるっていうすごく使えるギミック
ウェブ:自分が使う時は財布とかスマホとかをしまっておいて、普通のポケットの方はハンドウォーマーポケットとして使うってケースが多いです
小野:ホント便利ですよね。それこそセキュリティ的にも良いんですけど、車に乗る時に座ったりするといつのまにかこぼれ落ちてることとかあるじゃないですか。ああいうのがなくなるので。車のシートって背もたれの方が低いじゃないですか。だから落ちちゃうんですよ。しかも落ちると隙間に入って取りづらい
ウェブ:なるほど。ハンカチみたいに濡れたものもポケットに入れるのに抵抗があるのでメッシュで更に別々の部屋になってるのはありがたいです
小野:そういうのにも良いですよね。このモデルはバックポケットもあって6ポケットの大容量なので、普段の生活ならカバンはいらないです
小野:ウエストが結構大きくて同じMサイズでもこのモデルは大きいです。あとワタリ(もも幅)も広いですね。ウエストはギュッて絞ってもらえれば普通に捌けますし、この大きさがシルエットの肝になってます。なのでウエストではなくレングスで選んでいただきたいです
ウェブ:ドカッと存在感はありますが、裾は絞られていてまとまりが出ますね。しかも裏地は総メッシュで軽いんだけど空気の層ができて温かいので案外秋冬向きなパンツかもしれません。これのスタイルはどういうのが良いでしょうか?
小野:スニーカーだと文句なしに合いますが、シルエットを活かして自分なら革靴を合わせたいですね。綺麗なローファーとか、あとは〈パラブーツ〉のミカエルとか〈ティンバーランド〉のスリーアイのような山系の短靴は良いですね。今たまたま〈リノ〉×〈リーガル〉のシューズがあるのでちょうどいい具合に組めました
※パラブーツ…1908年創業の超老舗シューズブランド。革のソールが主流だった革靴にラバーのソールを使うようになったのが〈パラブーツ〉だった。
※ティンバーランド…1973年創業のワークブーツブランド。名作イエローブーツはあまりにも有名。安価な上、恐ろしくタフなブーツである。
ウェブ:ハイカットじゃなくローカットが良いんですか?
小野:ハイカットがダメってことでもないんですけど、好みの問題ですかね。自分ならローカットを推しますね。スニーカーならちょっとポテッとした〈ニューバランス〉とかもいいですね。〈ヴァンズ〉のオーセンティックとか〈トップサイダー〉のボートシューズのようにペタンとした靴はべらぼうに合います。意外とドレッシーな靴が合うと思いますね
※トップサイダー…正式名称「スペリー トップサイダー」。ヨット甲板で使う滑りにくい靴、いわゆるデッキシューズを世界で初めて作った元祖。
トップス:ATON|FINE WOOL MELTON TURTLENECK SWEATER(サイズ06)
ボトムス:WAIR|OFFLINE EASY RIB PANTS WIDE TAPERED PE/N DIVIVER CLOTH(サイズL)
シューズ:LENO|REGAL Shoe&Co. for LENO LOAFER
スタッフ:身長180cm、体重66kg
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第1回 ベースボールキャップとロンT
第2回 スタンドカラージャケットとイージーリブパンツ
第3回 撥水するロングコートとハーフコート
第4回 ヴィンテージアメリカンなスウェットシリーズ