スーツの小話 Vol.3

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今井です。

 
前回は見た目でわかるラペルや袖、ベントについて書きましたので今回は目で見て分かる内側について書いていきます。

 
ジャケットの内側を広げて、まず見えるのは内ポケットでしょうか。

 
内ポケットの仕立てで、評価が良いのは、お台場仕立て。

お台場仕立てとは、内ポケットの周りを表地でぐるっと囲む仕立て方法の事です。

こちらですね。

 
昔のスーツは、今のように裏地が丈夫でなかったため、時々裏地の張替えが必要でした。
その度に内ポケットまで作りなおす必要があり、非常に手間がかかっているのが現状でした。

そこで考えられたのがお台場仕立てなんです。ポケットの周りを表地で囲んで仕立てることにより、内ポケットの周りがしっかりと補強され、裏地の張替え時に内ポケットを取り外す必要を無くしたのです。

昔の方の知恵はすごいですね。

また、お台場仕立てはジャケットの内側という見えない部分まで表地を使う為、ポケットの位置も安定し、ポケットに物を入れても型崩れしにくい特徴があり、高品質と呼ばれます。

そもそもなぜお台場仕立てと名づけられたのでしょうか。あまりピンとこないですよね。

お台場仕立ての名前の由来は、内ポケットの部分に表地が突き出ている様子が砲台場の形に似ている事から命名されました。

 
砲台場とは、江戸時代に他国が攻撃するために海上から船に乗って近づいてくるので、その攻撃を阻止するために海に突き出ている「砲台場」がありました。その砲台場を「台場」とよんでいたのです。のちに「御」が付け加えられ、「お台場仕立て」と呼ばれるようになったのです。

 

ラウンジリザードのスーツはもちろんお台場仕立てです。先ほども言いましたが、結婚式などスーツ着用時で手ぶらですよね。

財布やカメラ等を内ポケットに入れても型崩れしにくく、また見栄えも良いです。

 

内ポケットに財布を入れてもシルエットはきれいなままですよね。

二つ折財布を入れています。

 

またラウンジリザードでは胸部の内ポケットの他、サイドの内ポケットまでしっかりとお台場仕立てとなっております。

 

さてラウンジリザードのオーダースーツフェアもまもなくです。

期間は7/31(sat)~8/8(sun)の9日間です。

気になる方は、まず店頭へ。

どんな質問もお受け致します。どんなものか見て頂き、聞いて頂くだけでも構いません。お気軽にスタッフまでお声がけ下さいませ。