夏のバリエーションに加えたいSINGH AND SONのスリッポン

夏のバリエーションに加えたいSINGH AND SONのスリッポン

こんにちは。Nです。
シンアンドサンから春夏コレクションが到着。結構ご注文も早くにいただいております。ありがとうございます。日本ではその知名度はまだ低いかもしれませんがノンネイティブを運営しているTNPが代理店を務めていることもあって、そっち方面が好きな人にとっては馴染みも出てきたことでしょう。もちろんノンネイティブの相性も非常に良いのです。
2020SSでは定番だったスリッポン〈KISHTEE〉がマイナーチェンジして帰ってきました。

 
 
 

SINGH AND SON / シンアンドサン
KISHTEE SLIP ON DOUBLE CREPE SOLE
SS-F0501
¥19,800

一見するとピンとこないかもしれませんが基本形としてはヴァンズのスリッポンと同じデザイン性で4枚構成(トゥ、アウトサイド・インサイド・ヒール)のアッパー。フォルムや材質などの違いによってここまで大きく変化しています。アウトソールにクレープソールを採用。クレープソールはクラークスでよく使われる厚みのあるラバー。上品なカジュアルシューズにはよく見られますね。他のソールでは絶対に味わえない柔らかな履き心地です。やっぱり最初に試していただきたいのはこちらのスタンダードなモデル。かかとを踏んでスリッパみたいに使うこともできます。

 
 
 

スリッポン選びの最大の難点はサイズ選びだと思いませんか?紐がないためにフィット感の調整ができなくて、少し大きめで履いたりするとただブカブカになってしまったり。でも〈KISHTEE〉はよくできていて、アッパーのサイドのパーツ(履き口にあたる部分)に若干「たわみ」があるんですね。そこをグイッと引っ張ってパチっとかかとにフィットさせる仕組み。別にサイズが変わるわけではありませんが、普通のスリッポンよりフィット感があるのでより履きやすいです。

 
 
 

サイズ感についてですが普段ナイキで27.5cmで履いている私が9(27.0cm)ですと、縦のサイズ感はさほど気にならないものの、幅は狭く感じました。10(28.0cm)ですと幅は大丈夫ですが縦は少し緩かったです。革の馴染みを考えると9を選んだ方が良いかな、という感じがします。ただ、ウィズ(足囲)は結構細身ですので、広い方はサイズアップがおすすめです。その代わり形はものすごくキレイですよ。特につま先周りは嫌味なくシュッとスッキリしておりスニーカーではなしえないスタイルになります。

 
 
 

デザイナーはインドに家族のいるインド系アメリカ人。インドって実はシューズの生産が盛んで、イタリア製とか日本製とかとはまた違った味わい深いクオリティ(決して粗悪なものを言い換えているわけではありませんよ)。本当に結構良くて、その背景には輸入関税の安さが故に工場を多く作っていることなどもあるんですが、結局そうして技術者とノウハウが積まれてきているので普通にクオリティが高い。

 
 
 

シンアンドサンは靴職人たちのハンドメイドらしいです。例えばニューバランスのUKとかUSAとかもそうですが、品質の高さと手作業は特別イコールというわけではなく、手の温もりがあったりするのが製品を手にとってみると伝わってくるんですよね。大量生産とは違って製品に顔があります。シンアンドサンのシューズの場合もキチッとした顔つきより、良い意味で適当な風合いやくたびれがある方が似合っています。マシンメイドではないので当然多少の個体差もあります。でもそこも愛嬌です。

 
 
 

ガンガン履いてどんどん汚していった方が更にかっこいいシューズのはず。私が夏に履くなら半袖シャツにショートパンツを穿いてラフだけど大人っぽい使い方をしたいです。コレ、正直10代の方はあまり選ばないと思うので大人の特権です。