nonnativeの人気シルエットパンツ「DROPPED FIT」を穿いてみた

nonnativeの人気シルエットパンツ「DROPPED FIT」を穿いてみた

こんにちは。Nです。
ワイドパンツが主流と言っても過言ではない今のメンズファッション業界で、他に目もくれずスリムパンツを提唱し続けているノンネイティブ。特にパンツのシルエットに関して絶対の自信をもっているデザイナーの藤井さんは、最初?にこの業界で働くことになったビームス在籍時に既に自分の好みに合うように丈や裾幅を詰めて、現在の定番シリーズである「DWELLER」の基礎を作っていたそうです。その頃から追求しているシルエットが今も脈々と他のシリーズにも受け継がれ、この夏のコレクションでは春夏から通じてパンツ品番は3桁まで突入しました。それくらいにパンツのシルエットへの絶対的自信があるわけなんですが、私自身ノンネイティブは好きでよく着ているのに比較的新しいシルエットに仲間入りした「DROPPED FIT」は体験したことがありませんでした。

 

ESSENCEスタッフの岡崎が「みんな大好きドロップドフィット」をスローガンに掲げて日々活動していたのを知り、私もいよいよ穿いてみるかと初めて重い腰を上げてみました。

 
 
 

DROPPED FITというシルエットが登場したのが2017SSのこと。ですので丸3年経過しているのですが、お店では今最も人気が高いシルエットなのだそう。この3年、私は他のものを買い続けていました。ノンネイティブが定番と定義するアイテムには「DWELLER」の冠がつくのですが、ずっと定番的に作っていたシルエットの「USUAL FIT」と、スキニータイプの「TAPERED FIT」は数本ずつ持っています。その中間とされるDROPPED FITのシルエットは「必要ないのでは?」と考えていたのです。そんなこんなしているうちに3年経過。今回始めて穿いてみて分かったことがいくつもありました。

 

結論から言うと「買おう」と思います。

 
 
 

DROPPED FITの特徴をおさらいしてみます。
私なりの観点で言わせてもらうと、膝上はUSUAL FIT以上にゆとりがあって、膝下はTAPERED FITに近い細さ。バックポケットの形は「USUAL FIT」、フロントボタンは「TAPERED FIT」と同じくスナップボタンを採用するなど、ディテールもミックスされています。DROPPED FITオリジナルのディテールとしてはコインポケットが真上を向いているのと、DWELLERシリーズにおなじみとなっている膝裏のダーツが排除されています。3種類のシルエットの中では最もメリハリのあるテーパードシルエットです。

 
 
 

レングスは私の足が短いのもありますが、1クッション程度あります。膝下幅は割と並行ですから好みに応じて裾上げしてもらってもいいと思います(上げすぎると流石にバランス崩れます)。裾はシングルステッチで仕上げてあるのでどのお店さんでも簡単に行えるはずです。個人的には最近のロングパンツはあまりにアンクルカットが多いので、差別化の意味でもしっかり丈があるこれくらいのが良いなという気持ちになっています。このまま穿こうと思います。

 
 
 

腰回りは見た目よりも余裕がある感じがしました。股上が深めなのも手伝ってくれているみたいです。フロントポケットへのアクセスもスムースです。TAPERED FITでもアクセスしにくいなんてことはないんですが股上が浅めで腰回りもピッタリなため、DROPPED FITに軍配が上がりますね。

 
 
 

足首がタイトすぎると、今度はハイカットのブーツのシャフト(筒部分)が収まらなくなるので、そこまではスキニーフィットにしておらず一回り余裕があります。ESではこの春夏に扱いがありませんが、RANCHER BOOTSもしっかり収まります。ここは同じブランド同士の相性の良さが出ますね。私はこれくらいの丈のパンツにブーツだけじゃなく、画像で履いているエアリフトのような背の低いシューズも良いなと思っているところです。

 
 
 

このモデルでは夏に嬉しい〈COOLMAX〉を採用。コットン/ポリエステル素材のツイルです。生地感的にはドライなタッチで化学繊維感はあまり感じませんが、ポリエステル糸に光沢があるためか、光の当たり方によってキラッとする感じ。でも正直そこまで気になりません。生地そのものはマットな感じがしますね。ストレッチもグイッと効く生地で細いのにストレスがありません。

 
 
 

〈COOLMAX〉は生地の吸湿性が非常に高く、それを素早く発散する機能があります。暖かい時期にロングパンツを穿くのに抵抗がある私もこういうのなら穿きたい。生地安定もするためシワにもなりづらい特徴もあります。あと実は色褪せに関してもコットン100%のものより劣化が遅いんです。洗濯を繰り返すこれからの時期にはまさにうってつけな素材ですね。暖かくなってもスリムなパンツはスタイルとして外したくないので、汗っかきな自分にとっては結構画期的にありがたいです。

 
 
 

初めて穿いた感想としては自分が思っていた以上に見た目は細いなということ。細いのが穿きたいと思って選ぼうとすると腰回りが余る感じがするかなと思っていたのも間違いでしたね。ノンネイティブらしい緻密な設計を感じました。でも、見た目の細さに反して腰回りには本当は余裕がある、という矛盾を孕んだシルエットのために良い意味でギャップがありました。
とは言ってもTAPERED FITの方が見た目もフィット感も細いので、トップスとの強弱をつけたい場合はそちらも捨てきれず。USUAL FITはデニム生地の場合に必ずと言っていいほどセルビッチデニムを使うのでそれも辞められず。結局DWELLERは3種類を使い分けることになりそうです…。

 
 
 

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