TNPスタッフのオーダーナンバー1はヤクウールのセーター！nonnative DWELLER SWEATER YAK WOOL YARN

こんにちは。Nです。
これを書いているのはベンダーキャラバン開催初日。前日から準備に来店してくださっているTNP(ノンネイティブ・ホーボーの会社)のスタッフから「ヤクウールセーターがスタッフオーダーナンバー1だった」という話を聞きました。しかも示し合わせたわけではなく、みんながたまたまオーダーしていたと。秋冬コレクションでは必ずニット類の発売はあるんですけど、なぜそれがナンバー1だったのかを考えてみます。

nonnative / ノンネイティブ
DWELLER SWEATER YAK WOOL YARN
NN-K4001
¥31,680

40thコレクションでは今回ご紹介するヤクウールとシェットランドウールの2種類がありますが、ESSENCEでオーダーさせてもらったのがヤクウールのタイプ。

「ウール」と呼ぶと羊っぽいんですがヤクウールは言葉の通りヤクの毛です。中国やチベットの高地に生息する牛みたいな動物で非常に高い保温性はもちろんのこと、羊毛に比べて耐摩耗性があり毛玉になりづらいのが特徴です。これはカシミヤよりも優れていると言われています。

また一般的な羊毛に比べるとチクチクせず肌触りは滑らかです。高級ウールですと人がチクチクを感じないのが18ミクロン以下なんてよく言いますが、一般的なウールは20ミクロン以上。ヤクは14〜20ミクロンということで一般的なウールよりも細い繊維となっています。一方で強度もあって弾力も豊か。いいことばかりの天然繊維ですね。
ただカシミヤ同様、希少な天然繊維のため少々割高となります。

とは言えチクチクしないってことないだろうなんて安易に考えていましたが、実物を触ってみると驚くほど滑らかでふんわりとしたシルキーなタッチでした。画像でお分かりの通り起毛感が強くあるのに繊維が柔らかく刺さりません。個人的な感覚値としては17ミクロンくらいのウールのぬめりすら感じます。いや、それ以上かもしれません。
そしてウールと比べると軽い。これは触ると欲しくなる気持ちが俄然湧いてきます。結構驚きました。毎日着たいと思えますし、男性のみならず女性の方にもお試しいただきたいなと思いました。

トップス：nonnative　DWELLER SWEATER YAK WOOL YARN(サイズ2)
ボトムス：WALKER EASY PANTS POLY TWILL Pliantex® by GRAMICCI ※イベント期間中のみ店頭販売
その他：私物
モデル：身長177cm、体重55kg

さて、今回のセーターですがデザインは至ってシンプルです。クルーネックにフリーダムスリーブ。柄などはなくプレーンなルックスです。少しゆったりしていた非常に着やすいシルエット。
フリーダムスリーブっていうのは曲線状の袖の縫い付けのこと。ラグランに比べると曲線が強く出るのが特徴で、肩周りの運動性を高める効果があります。

裾は後方のみ微妙に下がる設計です。ノンネイティブのTシャツなんかですとラウンドした裾がスタンダードとなっており、それとのレイヤードがキレイにできそうです。普通のセーターだけどノンネイティブ印が効いています。でも分かる人にしか分からないくらいわずかな差です。

通販では手触りや着心地をお伝えできないのが残念です。それくらい体感してほしい生地です。これはTNPの方々も触ってしまったら欲しくなるだろうなというのが理解できました。それくらいサプライズなセーターです。

デザインっていうのは「装飾が多ければ工賃が高い」とか「これしかデザインしてなくてこんなにするの！？」とか思われがちなんですが、引き算もまたデザインをした結果。良いプロダクトほどシンプルなものです。逆に「これがなければいいのに」が無いのはデザインのあるべき姿。必要以上のデザインはしなくて良いなとつくづく感じました。

ベンダーキャラバン(2021年10月30日〜11月7日)ではこのヤクウールのセーターを始め、冬に役立つノンネイティブやホーボーのアイテムが充実中です。冬支度をしたい方、ブランドファンもそうでない方もぜひヤクウールを触りに来てください。